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Channel: ~星の欠片~
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孤独な皇子に愛の手を 42

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皇太子殿下イ・シンの部屋で、婚約の喜びに浸る二人・・・だが、すぐに二人を邪魔する者が現れたようだ・・・

<ブゥーーッ・・・・ブゥーーーッ・・・>
<ブーッブーッブーッブーッ・・・>

互いのポケットの中に入っていたマナーモードにしてあるスマホに、先程から掛かってきている電話

『電話みたいだね・・・』
『あぁ・・・』
『なかなかあきらめないね・・・』
『あぁ。しつこいな・・・』

二人は其々にスマホを取りだし、その発信者を確認する

『ガンヒョンからだ・・・どうしよう。』
『こっちはギョンだ。』
『シン君、私・・・お部屋に戻って電話して来るね。』
『あぁ。終わったら戻ってこい。』
『うん♪』

チェギョンはソファーから立ち上がると向かいにある自分の部屋に戻っていく

そして一度深呼吸をしてから、ガンヒョンの電話を取った

『もしもし・・・』
『アタシよ。』
『うん。』
『アンタ一体どういう事?アンタが宮殿に居るのは女官見習いの為じゃなかった?』
『うん。そうなんだけどね・・・』
『なんでアンタが皇太子の婚約者になってるの?』
『あ・・・それはね・・・話すと長いんだけど・・』
『長い説明なんかいらないわ。端的に話しなさい!!』
『だから~~お互いに好きだった・・・ってことで♪えへへ~~♪』
『えへへ~~じゃないわよ。ただお互いに好きなだけで皇太子と婚約できる筈ないでしょう?
アンタだってアタシと同じ庶民。どう考えてもおかしいわ。
アンタひょっとして・・・借金の形に結婚迫られたとか?』
『くすっ・・・違うよぉ。元々は・・・私がシン君に手を委ねたの。』
『手を・・・委ねた?』
『うん。私が好きなら私の手を取って!って・・・』
『アンタ・・・女官見習いが、よくそんな大胆な事・・・』
『うん。もちろんそうよ。でもね・・・皇帝陛下が後押ししてくださったから・・・』
『皇帝陛下が?つまりアンタを気に入ったと言う事?』
『うん♪』
『アンタ・・・只者じゃないわね。まぁ・・・只者じゃなきゃ皇太子妃は務まらないわね。』
『そうかなぁ。普通のつもりだったんだけど・・・』
『まぁアンタのがむしゃらなところが、きっと皇族の心の琴線に触れたんでしょ。
てか・・・ヒスンやスニョンからもう電話が行った?』
『ううんまだ。きっと来ると思う。』
『いいわ。アンタは説明しなくて・・・アタシが上手く言っといてあげる。』
『ありがとう~ガンヒョン♪』

もちろん納得はいかないだろうが、それでも親友のガンヒョンはそれが親友の幸せになるのならと

なんとか自分をなだめた



チェギョンがシンの部屋に戻っていくと、シンは少し疲れた顔をして微笑んだ

『電話・・・終わった?』
『あぁ。何も言ってなかったから根掘り葉掘り聞かれたよ。まぁ・・・そういうことになったから
・・・とだけ答えておいた。』
『お疲れ様。ギョン君って教室に私を呼びに来た人でしょう?皇太子を連呼した・・・』
『あぁ。悪気はないんだが、ああいう性格でね。』
『新学期大変そうだよね。』
『くっ・・・堂々としていればいい。なんたって≪かねてから交際中≫の婚約者だからな。』
『そうだね。くすくす・・・』

その日は婚約発表当日という事もあり、公務も入れず二人はゆっくりと過ごす時間が持てた

明日からは早速訓育が始まる。また夜は夏休みの宿題を仕上げなければならない

だが・・・公式発表も済ませた二人は実に晴れ晴れとした表情で、その日は一日東宮の庭の散策などをして

短い自由な時間を楽しんだ




その頃・・・王族のシム家では、娘が帰って来た喜びにガーデンパーティーを開いていた

だが・・・やはり王族が集まる場所では、密かな非難が囁かれるものである

『まったく信じられません。あのような庶民と我ら王族の娘達を一緒にするとは・・・
庶民は苦労しているのが当たり前なのです。娘達とは品格が違いますでしょう?』
『本当に・・・陛下も何を考えてあのような娘を皇太子妃に任命したのか・・・』

あの女官見習い期間で勝負はついていると言うのに、まだ愚痴を言い足りない様である

そのような場所には失格したご令嬢方は顔を見せない

従ってガーデンパーティーと言いながら、若手はこの家の娘ウンジュとすっかり表舞台から姿を消した

ハン家当主の代わりにやって来たハン・チョルスだけだった

皇族のいないところで囁かれる暴言。ハン・チョルスは我慢できなくなって、その非難の輪の中に

飛び込んでいった

『見苦しいですよ。王族ともあろう者達が・・・』
『っつ・・・君はハン家のチョルスだね?若造は引っ込んでいるがいい。』
『若造でも物事の良し悪しの判別は付きます。あの女官見習い期間で・・・この王族の中に
皇太子妃となる資格があるのはこの家の娘さんだけと解った筈でしょう?』
『っつ・・・黙っていなさい君は!!』
『いいえ黙っておりません。皇太子殿下の婚約者になられた方は、あなた方の娘より
数百倍素晴らしい人柄です。家に戻って娘さん達に聞いてみたらいかがですか?
自分達が如何に愚かな事を言っているか、よく解る筈ですよ!』
『煩いっ!!君はもう帰ってくれ。折角の酒が不味くなる。』
『ええそういたします。古狸の愚痴など聞いていたら、こちらの若さが吸い取られてしまいそうですから。
ははは・・・』

高らかに笑い声を響かせ、シム家の庭から出て行こうとするハン・チョルス

そのハン・チョルスにウンジュは話しかけた

『あの・・・ハン・チョルスさん。』
『あ・・・ウンジュさんですね。先日は天晴な姿を見せていただきました。
古狸達もそろそろ引退を考えた方が良さそうですよね。』
『ふふふ・・・全くその通りです。未練がましいったらありゃしないわ。
それより・・・ハン・チョルスさんはチェギョンさんがお好きだったんでしょう?』
『お好きだった・・・というのは少し違います。まだ現在進行形です。でも過去にしようと努力しています。』
『一緒にお仕事してみて解りました。すごく正直で一生懸命な人です。』
『ええ。僕もそこに惹かれました。あなたもチェギョンさんに好感を持ってらっしゃるようですね。』
『ええ。好感というか・・・崇拝に近いですね。彼女がいると宮殿は女官も皇帝陛下も・・・
すべて一つになるんです。
あの影響力はとても真似できません。』
『そうですか。宮殿で・・・彼女は大事にされているんですね?』
『ええ。皇帝陛下も・・・そしてもちろん皇太子殿下もすごく大事にされています。』
『そうですか。よかった・・・』

安堵の頬笑みを浮かべるハン・チョルス

『ハン・チョルスさん・・・』
『はい。』
『いつかあなたがシン・チェギョンさんをふっきれたら、私と一緒に皇太子夫妻をお支えしませんか?』
『えっ?それは・・・』
『あの時謁見の間にいらしていたあなたなら、この意味がお解りでしょう?』
『はい。その時が来ましたら・・・是非。それまでに僕は男を磨いて・・・
王族を名乗るに恥ずかしくない男になってみせます。
その時になったらお迎えに上がります。』
『はい。私もそれまでに、皇太子夫妻を支えるにふさわしい人になるよう、一生懸命勉強します。』
『そうしてください。ではまた・・・』
『お気をつけて・・・・』

もちろん現在二人の間にあるのは、同じ目標を持った同士の様な感情である

だが何れ・・・二人の間にも愛が芽生える日が来るのかもしれない



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皆がマジカル記事出してるからと・・・
どうしても見せたくなっちゃうマジカルキューティー
この自己顕示欲の強さ・・・なんとかならんかのぉ。
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!









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