シンは自分を呼ぶその声の主に視線を向けた
『ユル!ユルじゃないか。久し振りだな。いつ帰国したんだ?』
『昨日だよ。シンの挙式に出席できなくてごめんね。あ~♪彼女がシンの可愛い嫁さん?』
『あぁ。そうだ。チェギョン・・・従兄弟のユルだ。挨拶しなさい。』
チェギョンは褐色の髪をのユルに満面の笑みを向けた
『あ・・・初めましてユルさん。私はシン・チェギョンと言います。どうぞよろしくお願いいたします。』
『わぁ~♪母さんから聞いていたけど本当に可愛いや。シン~こんな可愛い嫁さんを貰うなんて
前世で一体どんな徳を積んだんだ?』
ユルは嬉しそうにチェギョンの手を両手で握り締め、ぶんぶんと振った
『おいユル・・・いくらイギリス帰りだからって、俺の嫁さんい気安く触るな。』
『ちぇっ・・・独占欲が強いんだから。ふふふ・・・でもねシン、僕・・・その嫁さんの通う大学の
助教授になるんだよ。だから無碍にしない方がいいんじゃないのぉ~?』
『なにっ?ユル・・・お前、その若さで助教授か。すごいな・・・』
『すごいでしょ~。認められて凱旋帰国さ~♪そんなわけでチェギョン・・・春からキャンパスで逢おう!』
『はいっ!どうぞよろしくお願いします♪』
『近々お祝い持って遊びに行くからね~♪』
ユルは二人に手を振ると自分の席に戻っていった
『オッパ・・・あの若さで助教授ってすごいですね。』
『すごいな。俺も驚いたよ。だがチェギョン・・・あくまでも学生と助教授としての付き合いだけにしておきなさい。
俺の従兄弟という肩書は大学では忘れる事!』
『えっ?どうしてですか?』
『どうしても・・・・だ。』
『オッパ・・・それはひょっとして嫉妬ですか?』
『馬鹿なことをいうな。嫉妬だなんて…誰が!!』
上目遣いで訴えかける妻の視線に、さすがのシンも降伏するしかなさそうだ
『あぁ・・・そうだ。だから俺に嫉妬させるような行動は慎みなさい!』
『えへへへ♪はぁ~~い❤』
やがて宴もお開きとなりシンとチェギョンは新婚旅行に出かけるギョンの車を見送って、それから帰路についた
翌日から出社するシンの為に朝食を作り、チェギョンは出掛ける前にシンのネクタイを結ぶ
『チェギョン・・・今日の予定は?』
『お義母様とお買い物に行く予定です。』
『そうか。旅行の疲れも残っているだろうから、買い物は程々にしてゆっくりしていなさい。』
『はい!オッパ…ネクタイ結べました。行ってらっしゃい。』
『それだけか?』
『えっ?』
『何か忘れ物をした気分なんだが?』
シンは優しい目でチェギョンを見下ろし、軽く唇を啄んだ
『///もぉっ・・・オッパぁ・・・///』
『くくくっ・・・行ってくるよ。』
『はい。早く帰ってきてください♪』
小さな家の玄関先でチェギョンに見送られながらシンは愛車に乗り込んだ
シンを見送った後小さな家の家事を済ませたチェギョンは、外出の支度をすると母屋に向かった
『お義母様ぁ~準備してきました。お買い物に行きましょうか?』
『は~~い♪今行くわ。』
いそいそと玄関先に駆け付けたミンは、いつになくおしゃれな装いだった
その姿を見て少し気後れしたチェギョンはミンに問い掛けた
『お義母様・・・私、こんな格好で大丈夫ですか?』
チェギョンにしてみたら一生懸命おしゃれしたつもりだったが、どこか見劣りする自分が少し恥ずかしくなる
『いいのよチェギョンちゃん。これからチェギョンちゃんのお洋服を買いに行くんですから、気にしなくていいの。
これからは大学生になるんですもの・・・可愛いお洋服をいっぱい買いましょう。』
『えっ・・・そんな・・・申し訳ないです。』
『あら・・・シンのお給料じゃあ、まだそんなに買ってもらえないわ。
遠慮しないで行きましょう♪』
『はい・・・・』
なんだか少し恐縮しながらイ家の車に乗り込んだチェギョン
後部座席に座った時、ミンは運転手に聞こえない様チェギョンに耳打ちした
『それで・・・チェギョンちゃん順調なの?』
『えっ?(何のことだろう・・・。あ・・・結婚生活?)はい~とっても順調です♪』
『そう。上手くいっているのね?よかったわ♪
それでチェギョンちゃん・・・赤ちゃんはできそう?』
『えっ?///あっ・・・///(知りたいのはそちらでしたか~~~!!)
あ・・・それは私にも///わぁりません~~!///』
『そう?お願いしてみたら?早く欲しいって♪』
『えっ・・・(まさかそんなこと~~!!あ・・・でも、初めての日以外オッパは何やら装備しているし・・・
あれってきっと・・・できなくなるんだよね。あ・・・でもこれから大学生だし、赤ちゃんだなんてそんなの無理っ!!)
お義母様・・・大学に通いながら赤ちゃん産むのは・・・難しいかと。』
『あら!そんなことないわ。大学は長期のお休みも多いの。その間に産めるようにうま~~く・・・
コントロールしたらいいのよ。』
『でも・・・子育てが・・・』
『何を言っているの?チェギョンちゃん・・・私もスンレさんも控えているのよ。
あなたは安心して子供を産んだらいいわ。ねっ♪シンにお願いしてみなさい~~♪』
『は・・・はいぃ~~///』
これ以上この話が長引けば、眩暈を起こしそうな気分になったチェギョンはミンの欲しい返事を返し
その後俯いたまま車が到着するのを待った
『さぁ~チェギョンちゃん降りましょう♪』
ミンに促され車を降りたチェギョンは、今まであまり足を踏み入れたことのない高級デパートに
連れてこられたことを知った
『行くわよ~♪チェギョンちゃん・・・ここにはねナウでヤングなお店がいっぱいあるのよ。』
『(お義母様・・・ナウでヤングって、いったいいつの時代ですか~~!ぷぷぷ)
でもお義母様、このデパートはお値段がすご~~くお高い・・・』
『いいの!そんなこと気にしないのよ。問題は金額じゃないの。イ・シンの妻に見合ったものを選ばなきゃ。
さぁ行きましょう~♪』
ミンに連れられ向かった≪ナウでヤングな店≫は、チェギョンの金銭感覚から随分かけ離れた価格設定だった
チェギョンは次々と試着させられていく
(お義母様・・・このスカート一枚で、私だったら三枚買えますぅ~~!!)
と・・・心の中で思ってみても、それを口に出すことは許されない気がした
結局ミンの選ぶままに両手いっぱいの洋服を買ってもらったチェギョンは、中でも一番愛らしいスーツに
着替えさせられた
『お義母様・・・これを着て帰るんですか?』
『まだ帰らないわ。もう一軒寄るところがありますからね♪』
『えっ?どこかご挨拶に伺うのですか?』
『ええ。お父さんとシンの会社に行きましょう。』
『えっ?本当ですか?』
『ええ。会社の中に社員専用のレストランがあるの。そこのランチが美味しいのよ~♪
それを出前してもらって食べましょう。』
『はいぃ~~♪』
高級デパートで大盤振る舞いしておきながら、社員専用レストランのランチを食べやがるなんて
変なところで庶民的な義母だった
シンの父が会長を務める会社の表玄関・・・その前で車を降りたミンとチェギョンは
意気揚々と会社の中に入って行った
チェギョンがふと気が付くとミンと自分が歩く周りには、社員たちが一列に並び二人に向かって
深々とお辞儀をしていた
(ひ・・・ひぃ~~この光景は何なの?)
動揺している間に二人は受付にたどり着いていた
『奥様・若奥様いらっしゃいませ。ただいま会長と専務にお取次ぎいたします。』
(ひぃ~~私が若奥様・・・///ひゃぁ~~///)
満面の笑みのミンとどこか気後れしているチェギョンは、最上階のフロアーに案内された
やっぱり書いているうちに
パソコンが再起動しちゃうのよ・・・
ホント困っちゃう。
あ・・・登場したユル君はホワイトです❤
ところでアタクシやらかしてしまいました。
次男君に持たせたデジカメ
電池を充電してあるから大丈夫だと思っていたら
二日目にして充電が切れたとクレームの電話が・・・
次男君・・・ごめんよぉ~~~!!
パソコンが再起動しちゃうのよ・・・
ホント困っちゃう。
あ・・・登場したユル君はホワイトです❤
ところでアタクシやらかしてしまいました。
次男君に持たせたデジカメ
電池を充電してあるから大丈夫だと思っていたら
二日目にして充電が切れたとクレームの電話が・・・
次男君・・・ごめんよぉ~~~!!