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Channel: ~星の欠片~
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銀の糸 6

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チェギョンの顔色が戻った時、シンは漸くベンチから立つことを許した

『さぁ・・・そろそろいい頃かな?次はどこに行ってみる?』

最初にジェットコースターを選んだ事に、少し自分の無茶加減を反省したチェギョンはガイドマップを見ながら

小さな子供でも乗れそうなものを指差す

『ん~~これ♪』
『くっ・・・メリーゴーランドか?解った・・・じゃあ行こう。』

背後からついてくるであろう≪お姉さん方≫の足取りも随分軽くなったように見受けられ、

安堵したシンはチェギョンとはぐれない様にしっかり手を繋ぐと、メリーゴーランドのある場所に歩いて行く

そして空いていたメリーゴーランドに待つこともなく乗りこんだ

『チェギョン・・・馬に乗るのか?』
『うん♪馬に乗りたい♪』
『馬車じゃなくて?』
『うん♪馬の方が高くて見晴らしがいいもの。』
『くくっ・・・勇ましいな。』

シンはチェギョンが馬に乗る際手を貸し、チェギョンが乗ったのを確認し隣の馬に乗りこんだ

並んで馬に乗った二人。。。チェギョンはシンを見つめ心の中で呟いてみる

『シン君の乗った馬に引かれた馬車になんか乗ったら、なんかありもしない妄想しちゃいそうなんだもの。
馬に乗った王子様がシン君みたいに素敵な人とは限らない・・・
頭の禿げあがったおじさんかもしれないし、皇室に入ることが目的だけの人かも。
花の命も・・・あとわずかかぁ・・・)

帰国してからの事を考えると眠れなくなるほど憂鬱だ

メリーゴーランドがスタートする合図のブザーと同時に、馬の首にしっかりと捕まったチェギョンである

ところが隣合ったシンはチェギョンに向かって手を伸ばしてくる

チェギョンはその手とシンを不思議そうに見つめる

するとシンは前の方に乗っている手を繋いだカップルを目視する。。。

つまりは手を繋いで乗ろうと言う意味なのだ

チェギョンは微笑んでシンの手をしっかりと握りしめた

交互に上下する馬・・・思わず離れそうになる手を離さない様に必死に握り締めている二人は

傍から見たら熱愛中のカップルに見えたに違いない

声を上げて笑いながら片手は馬の首に捕まり、もう片手は互いの手を握り締める

出逢ってから二週間・・・だが、同郷の異性の居ないこの場所で、二人の心は確実に近づいていたようだった

ずっとこのままメリーゴーランドに乗っていたい・・・

そんな思いが胸を過った時、メリーゴーランドの動きは次第にゆっくりになり、やがて完全に動きを停めた

(あ…終わっちゃった・・・)

自然と離れた二人の手・・・シンは一早く馬から降りると、チェギョンの馬の横に立ち両手を伸ばした

落胆していた気持ちのチェギョンはその両手に捕まると、安全に馬から着地した


メリーゴーランドから離れまた二人歩いて行く

シンは口角を上げチェギョンに話しかけた

『メリーゴーランドなんて初めて乗ったけど、意外と楽しいんだな。くくっ・・・』
『えっ?初めて乗ったの?』
『あぁ。友人と一緒に遊園地に行ったことはあるが、野郎ばかりだと絶叫系が多いんだ。くくくっ・・・』
『そうなの?』

チェギョンは少しだけ安堵する。。。もしもシンの友人や恋人との思い出の中に、メリーゴーランドに乗った

過去が無いとしたら・・・唯一シンの≪初めて≫になれるわけである

少しくらいはシンのこの先の人生で、自分の事が思い出に残るのではないか・・・そんな期待を胸に留めた

『さて・・・どうしようか。そろそろランチにしたいけど、この遊園地の中って
そんなに美味しいものはなさそうだけど・・・』

シンがそう言ってチェギョンに話しかけた時、チェギョンの視線の先にはベンチに腰掛け

ハンバーガーにかぶりつくカップルが居た

『チェギョン・・・ハンバーガー食べたいのか?』
『う・・・うん♪アレ・・・ファストフードって言うんでしょ?』
『あぁ。じゃあ俺・・・買ってくるから、そこのベンチに座って待ってて。』
『一緒に行く♪だっていろんな種類があるんでしょ?』
『くくっ・・・それもそうだな。じゃあ一緒に行こう。』

ハンバーガーショップのカウンターで目を輝かすチェギョンは、散々迷った挙句

シンプルなハンバーガーとコーラを注文し、満面の笑みを浮かべた

面白い事に≪チェギョンのお姉さん方≫も全く同じ物を全員が注文し、チェギョンより先に

それを口にするという始末

シンはそんなお姉さん達が可笑しくて堪らなくなる

『さぁ食べようか。』
『うん。』

やはり良家のお嬢さんらしく食事の前に手を洗う事を忘れないチェギョンは、嬉しそうに包み紙を開く

そしてハンバーガーを両手で持って戸惑っているようだ

『どうした?チェギョン・・・』
『う~~ん。どうやって食べたらいいのか・・・解らない。』
『くくっ・・・大きな口を開けてかぶりつけばいいのさ。ほら・・・こうやって♪』

シンはチェギョンに手本を見せる様に大口を開け、ハンバーガーにかぶりついた

チェギョンも真似をしてかぶりついて見るものの・・・やはり生まれついての皇女なので

さほど大きな口は開けられず

ちまちまとそのハンバーガーを成敗しているうちに、口の両端にはソースがついてしまっている

その事にも気がつかず一生懸命ハンバーガーに立ち向かうチェギョンが、シンは堪らなく可笑しく

また愛おしくなる

『チェギョン・・・ソース・・・』
『えっ?』
『くくっ・・・ハンバーガー食べるのにそんなに一生懸命なやつって、俺・・・初めて見た。』

シンは手に持った紙ナプキンをチェギョンに向けると、その唇の両端に付いたソースを拭き取った

『あ・・・恥ずかしい・・』

真っ赤に頬を染め俯いたチェギョンは、コーラの入ったカップを手に取ると照れ隠しの様に必死に飲み干した


『さて・・・次は何に乗ろうかな?』
『じゃあ・・・次はゴーカートを運転してみたい♪』
『ゴーカート?いいよ。じゃあ行こうか。』

遊園地の一番隅にあるゴーカート乗り場・・・二人は他愛もない話をしながらその場所に歩いて行く

恐らく≪お姉さん方≫もゴーカートに乗って追いかけてくるに違いないと思うと、シンはなんだか可笑しくて

堪らなかった

『チェギョンは運転免許持っているのか?』
『うん、一応持っているよ。実際に公道を運転したことはないけど・・・』
『ペーパードライバーか。それは危険だな。くくっ・・・』
『えっ?ゴーカートって子供でも乗れるよね?』
『あぁ。子供でも乗れるけど・・・チェギョンにはどうかな?くくっ・・・』

そんな意地悪な発言をしてくるシンに、チェギョンは上目遣いで睨みつけると唇を尖らせた

『私だって・・・公道を運転するのは怖いけど、遊具くらいは平気だもん!!』
『はいはい。お手並み拝見と行きますか~♪くくっ・・・』

ゴーカート乗り場に到着した時、並ぶこともなくゴーカートに乗りこんだ二人

まずチェギョンが先にスタートし、そのあとをシンは追いかけた

<ドーーーン!>

スタートして間もなくいきなり壁面に衝突したチェギョン・・・シンは慌ててカートを横付けした

『大丈夫か?チェギョン。』
『うん。ただのおもちゃだと思っていたけど、やっぱり結構難しいね~~・・・』
『慌てないで運転したら大丈夫だ。アクセルはあまり踏み込むな。さぁ…出発だ。』
『うん♪』

チェギョンがのろのろと走る後ろを、シンはチェギョンのスピードに合わせて走る・・・

そしてそのかなり遅れた場所で≪お姉さん達≫も慣れないゴーカートを運転し、必死について行くのであった


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明日~~うちの第一王子が修学旅行で三時半起きなんですぅ。
お返事遅くなったらミアネ~~。
しかしさ・・・最近の高校生男子って・・・
修学旅行に愛用のシャンプーやフレグランスまで
持って行くのよ~~~!!
女子力・・・高過ぎ!!
って・・・母ちゃんも見習えと言われます(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
お土産は~~通りもんをリクエストしました❤
うっしっし❤(大好物)












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