『お母さん・・・ただいま戻りました~♪』
ギョンの運転する車に送られ、チェギョンが帰宅したのは25日の午後の事だった
『お帰りなさいチェギョン。昼食は済ませたの?』
『はい。皆で食べてきました~♪』
『じゃあ中に入ってゆっくりなさい。』
『はい!!』
家に入っていったチェギョンはリビングのソファーに座り、荷物の中からビンゴゲームでゲットした
プレゼントを出しスンレに見せた
『お母さん・・・すごく綺麗でしょう?プレゼント交換の為のビンゴゲームで手に入れたんです。』
『まぁ!クリスタルで作られたペンなのね。キラキラ光って素敵ね~♪』
『はい♪このプレゼントの送り主は・・・どうやらシン君だったみたいです。くすくす・・・』
『シン君、いいセンスしているわ。大事にお使いなさい。』
『そうします。』
『チャン家の別荘はどうだった?過ごしやすかった?』
スンレはチェギョンにお茶を勧めながら問いかける
『はい~♪温泉の湧き出る露天風呂がありました。寒かったけど星空が凄く綺麗で
まるで夢のようでした~♪』
『そう。さすがチャン家ね。露天風呂があるなんて・・・。』
『ヒョリンから今まで聞きませんでしたか?』
『あの子からそう言う話は聞いたことがないわ。温泉・・・気に入ったの?』
『はい。すごく気持ちが良かったです。』
『じゃあ冬休みにはうちの別荘に行きましょう。温泉があるのよ。その頃にはきっとヒョリンも戻るわ。』
『はい!!是非行ってみたいです♪』
『今夜はお父さんが早く帰って来るから家族でパーティーをしましょう。』
『はい!!じゃあお母さん、私着替えてきます。』
荷物を持って自室に向かったチェギョン
ドレッサーに映る自分の首元に、シンから貰った十字架のペンダントが光るのを見て
なんとも締りの無い顔になる
だがその時・・・ふと思い出してしまった
両親から贈られたクリスマスプレゼントの中に、誕生石のネックレスがあったことを・・・
チェギョンはドレッサーの引き出しからそのネックレスを取り出し、少し悩んでいる
(あ・・・どうしよう。きっと違うペンダントを付けていたら、お父さんが気を悪くするよね。
でも・・・普段使いでこの誕生石のネックレスは高価すぎるから・・・このままでいいかな・・・ダメかな?)
ひとしきりドレッサーの前で悩んだ挙句、一旦着替えを済ませたチェギョンは母スンレに相談してみることにする
階段を駆け下りスンレのいるリビングへと向かった
『お母さん・・・』
『なあに?チェギョン・・・』
『あの・・・ちょっと相談したい事が・・・』
『あらなにかしら?』
チェギョンは母の座っているソファーの隣に腰掛け、十字架のネックレスをスンレに見せた
『あの・・・シン君からクリスマスプレゼントでこれをいただいたんです。』
『あら・・・素敵なクロスじゃないの。』
『はい。私がもう・・・十字架を背負わなくてもいいようにってくれました。あの・・・それで相談なんですが
お父さんとお母さんから誕生石のネックレスをいただいていましたよね?』
『ええ。確かに贈ったわ。』
『あれは普段使いでは高価すぎると思うんですが、もしかしてこのペンダントを付けていたら
お父さんは気を悪くするでしょうか?』
おどおどと問い掛けるチェギョンに、スンレは声を上げて笑わずにはいられなかった
『ふふふ・・・チェギョン、そんなに気を遣うことはないのよ。あれはパーティーとかがある時にでも
使ってくれたら嬉しいわ。普段は・・・彼がくれた物を身に着けていた方がいいわ。』
『本当に?構いませんか?』
『もちろんよ。ふふふ・・・ところでチェギョンは、シン君に何かプレゼントを贈ったの?』
『あ・・・はい。初めて編んだマフラーを・・・恥ずかしながら贈ってしまいました。』
『あ・・・赤い毛糸の?』
『えっ?お母さんなぜ知っているんですか?』
『ふふふ・・・残った毛糸が部屋に落ちていたのよ。』
『あ~~すみません。出来上がったのが前日だったので、慌ててしまったみたいです。』
『いいのよそんな事は・・・。』
『あ・・・あとそれから、事後報告になってしまいましたが、イ家のおじ様とおば様にもマフラーとショールを
贈ったんです。私がこの家に戻って来られたのはミンおば様のおかげなので・・・。
気を悪くしないでくださいますか?』
『何を言っているの?チェギョン・・・。あなたがミンさんに恩を感じるように
ミンさんは私達夫婦にとっても恩人なの。当然の事をした・・・だけでしょう?』
『はい。そう思いました。感謝の気持ちだけシン君に託しました。』
『じゃあきっとミンさんは、今頃それを受け取って大感激している頃ね。
あ・・・食事の支度に取り掛からなくっちゃ・・・チェギョン手伝ってくれる?』
『はい。もちろんです~~♪』
スンレには解っていたのである
チェギョンからクリスマスの贈り物を貰ったミンが、そのまま大人しくしている筈はないと・・・
(きっと今夜はイ家の皆さんもいらっしゃるに違いないわ。)と・・・
急いでクリスマスのご馳走を作る準備に取り掛かるのだった
一方・・・ギョンとガンヒョンを送って家に帰りついたシンは、早速母ミンにチェギョンからの贈り物を手渡した
『母さん・・・これ、チェギョンから。』
『えっ?チェギョンさんから?』
『クリスマスプレゼントだそうだ。』
『ホント?まぁ~~~♪』
満面の笑みでそのラッピングを開けたミンは、中から出てきたショールを肩に羽織った
『どう?シン・・・似合う?とっても暖かいわ~~♪』
『チェギョンが・・・自分のアルバイトしたお金で買ったらしい。だからそんなに高価な物じゃないそうだ。』
『何を言っているの!どんな高級ブランドよりも貴いわ。
チェギョンさんが一生懸命働いたお金で買ってくれたプレゼントですもの~~♪』
テンションを上げてしまったミンは、そのショールに頬ずりをしうっとりと眼を細めている
そしてはっと我に返りコートを羽織るとシンに告げた
『シン・・・今夜はシン家に乱入するわよ。』
『あぁ?母さん・・・それはやめた方がいいんじゃないか?親子水入らずだし・・・』
『そっ・・・そうね。でもっ・・・行かないと気が済まないから、ちょっとだけ・・・行きましょう♪
シン・・・私はちょっとお買い物に行って来るわね~♪』
チェギョンからプレゼントされたショールを、ご機嫌な様子でコートの上から肩に掛け、
ミンは車に乗って颯爽と出掛けてしまった
ハイテンションで近くのショッピングタウンに到着したミンは、一応スンレに電話を掛けてみる
『スンレさん?私よ・・・』
『ミンさん♪』
『あとで・・・ほんの少しだけお邪魔してもいいかしら?本当にほんの少しだけ・・・』
『あら?もう食事の用意しているんですよ。夕食もご一緒にどうぞ♪』
『まっまぁ~~そうなの?じゃあ・・・ご馳走持って行きますからね~~~♪』
ミンのハイテンションはスンレの≪夕食もご一緒に≫の言葉で、天高く上ってしまったようだ
ミンがチェギョンから貰ったクリスマスプレゼントの見返りに、どれほど大胆な事をしでかしてくれるのか
楽しみな様な・・・怖いような・・・
シン家でのクリスマスホームパーティーは
金曜日に❤
だらだらとクリスマスのお話を書いてしまい
恐縮です~♪
でもスイートなクリスマスは・・・本当のクリスマス頃にね(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
金曜日に❤
だらだらとクリスマスのお話を書いてしまい
恐縮です~♪
でもスイートなクリスマスは・・・本当のクリスマス頃にね(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!