シム・ウンジュの女官見習い最終日・・・チェギョンは皇太后の朝食が済んだ後自身も女官達と朝食を済ませ
通常の仕事に入ろうとしていた
ところが・・・エントランスの掃除を始めようとした時、チョン女官はチェギョンが手に追ったモップを取り上げると
満面の笑顔を向けて来る
『チェギョンさん・・・今日は掃除は他の女官がするわ。例のイベントに取り掛かりましょう?
午前中はあっという間に終わってしまうのよ。』
『あ・・・よろしいんですか?』
『ええ。もう女官がすっかり準備を整えているわ。宿舎前に行きなさい。』
『あ~~申し訳ありません。では行って参ります。』
『私もすぐあとから行くわ~~♪』
『は~~い!』
シム・ウンジュを伴い女官宿舎前に向かうチェギョン・・・前を歩くチェギョンにウンジュは話しかけた
『チェギョンさん・・・皇太子殿下ってどんな人?』
『えっ?皇太子殿下?う~~んそうだなぁ・・・表には出さないけどすごく優しい人。』
『優しい・・・人?』
『うん。そうだよ~~♪』
もちろんその優しさはある特定の人物だけに与えられる特権なのだが、チェギョンはそれが万民に対する
シンの態度であると思い込んでいるかのように答えた
『そうなのね。殿下と親しくなったのは学校で?』
『ううん、偶然出逢ったの。』
『えっ?皇太子殿下と偶然出逢うなんて・・・そんなことあり得ないわ。』
『くすくす・・・あり得ないでしょう?そんなあり得ないことが起こったの。それも普通の男の子として・・・』
『えっ?チェギョンさんは皇太子殿下の顔・・・知らなかったとか?』
『うん。知らなかった。まったく・・・知らなかったんだ。だから友達になった・・・』
そして彼を愛した・・・
その言葉を胸の中で呟き、チェギョンは既に女官宿舎前で待っていた女官に手を振った
『お姉さん~~始めますか♪』
『そうね始めましょう。ほら・・・他の部署からも続々と女官が集まって来たわ。』
『えっ?・・・』
驚いてチェギョンが自分の背後に目を向けると、東宮殿のチェ尚宮はじめ本殿の女官までもが微笑んでいた
『じゃあ・・・始めましょう~~♪』
チェギョンの号令の元、女官や尚宮達は各々ビニール手袋を装着し、白菜に調味料の入った香辛料を
塗り込み始めた
『ウンジュさん見てて~~。こうやって一枚一枚丁寧にね、塗り込むんだよ。』
『ええ。ってみるわ。』
以前漬けたキムチは食べ尽くされ、既に空になった樽はしっかり消毒され、それに次々と
漬けこんだ白菜が敷き詰められていく
『あ・・・もう白菜がない。今持ってきますね~~♪』
チェギョンが立ちあがろうとした時、驚くべき人物の声が響いた
『白菜を運んで来たぞ。』
『えっ・・・シン君!!あぁぁ・・・皇太子殿下がそんなことしちゃあ・・・』
シンが腕に抱えている白菜を受け取ろうとするチェギョン。だがシンはそれを渡そうとはしない
『重いからな。お前には無理だ。』
『大丈夫だって!こう見えても力持ちなんだよっ!』
『いいから座って作業を続けろ。』
『うん。あっ!白菜は素手で触っちゃあダメっ。手袋しなくちゃ・・・これ!』
チェギョンから手渡されたビニール手袋・・・シンはそれを不器用な手つきで装着した
そして持参した白菜をチェギョンやウンジュたちに手渡す役目を仰せつかった
『チェギョン・・・皇太后様が≪普通の辛さでも大丈夫≫と言っていたが?』
『えっ?皇太后様が?う~~ん。ご高齢だからあまり辛い者はよくないよ。マイルドタイプも作る!』
『そうなのか?』
『うん。いつまでも健康でいていただかないと・・・』
午後からの会議で自分の立場がどうなるのかまだ解らない
(私が借金を返し終わるまで元気でいていただかないと・・・)
心のどこかでそんなことも覚悟するチェギョンである
いくら互いが好き合っていたとしても、国民や王族が認めてくれなければシンと一緒にこの先の人生を
歩いて行く事は出来ない
そんなことは百も承知のチェギョンであった
キムチ漬けのイベントの最中・・・シンはウンジュに話しかける事はなかった
また視線を向ける事もなかった
そしてそれはウンジュも同じだった
以前作った物よりも大量のキムチ漬けを終えた女官達
ウンジュは自分の部屋に入り荷物をまとめ着替えを済ませた
同様にチェギョンも皇太后から着替えるよう申し渡された
チェギョンは皇太后の部屋の隣室に入っていき、皇太后が用意してくれた洋服の中から
一番控えめな物を選んで着替えを済ませた
『さて・・・チェギョン、我々も行こうかの。』
『皇太后様・・・私も同行するのですか?』
『もちろんだ。謁見の間には王族も集まっておる。そなたを連れて行かなければ話にならぬ。』
『皇太后様・・・皇太子妃がシム・ウンジュさんに決定した場合、私は元のお部屋に戻らせていただき、
今まで通りお仕事させてください。』
『おや・・・チェギョンや、何をそんなに弱気になっておるのだ?』
『ウンジュさんはすごくいい人です。短い間でしたが、彼女の仕事ぶりを見てそう感じました。』
『だとしても・・・太子の気持ちは変わっておらぬ。』
『問題はそこなんです・・・』
『まぁ事が決定するまでは、色々考えても仕方あるまい。とにかく参ろう。』
『はい!!』
皇太后と尚宮・・・そしてチョン女官と共に、チェギョンは謁見の間に向かった
その頃謁見の間には王族達が全員顔を揃えていた。ハン家だけは前回と同様息子のチョルスが
顔を見せていた
王族の娘が一人だけチェギョンと同等の女官見習い修行に耐えたと知り、
万が一シンがチェギョンの手を離した折りには・・・そんな事を考えていたのかもしれない
王族達は口々にシム家の令嬢ウンジュを褒めたたえ、皇太子妃に・・・そんな事を囁いている
やがて皇族の三陛下と皇太子殿下・・・そしてシン・チェギョンが謁見の間に入って来る
『忙しい中良くお集まりいただいた。今回≪公平に≫との王族からの願いがあり・・・娘達を預からせて貰ったが
ここに居るシム・ウンジュだけが見事最後まで仕事をやり遂げた。
実によくやってくれる娘だ。皇族である私達もシム・ウンジュに対して非の打ちどころがないと判断した。
シム・ウンジュ・・・君はこの宮殿で仕事をしてどう感じたかね?』
≪君にはその権利がある!皇太子妃になると宣言しなさい!≫
≪そうだ!!王族の名誉の為にも皇太子妃に・・・≫
密かに囁かれる王族の声・・・その声はチェギョンの耳にも届いた
シム・ウンジュはしっかりした足取りで皇帝陛下の前に向かい、そして笑顔を浮かべた
『短い間でしたが、宮殿で女官見習いのお仕事をさせていただいた事は、私の人生の宝物になりそうです。
普通でしたら経験できない貴重な日々を過ごさせていただきました。
何よりも・・・初日何もできなかった私を、導いて下さったシン・チェギョンさんに感謝いたします。』
シム・ウンジュのその言葉に、王族達は驚愕の表情を浮かべた
一体何を言っているのだ?・・・そう言い出しそうな瞳がウンジュをじっと見つめた
『そうか。それで君はこの場で何か望む物はあるかね?』
『いいえ。望む物はなにもございません。あ・・・一ついただけるのでしたら・・・
本日漬けたキムチを食べさせていただきたいです。』
『それだけかね?王族に言わせれば・・・今回の仕事をやり遂げた君は、皇太子妃に名乗りを上げる
資格があるようだが?』
『皇帝陛下・・・恐れながら申し上げます。私には・・・皇太子妃は無理です。』
『ほぉ・・・それはなぜだ?』
『お二人の間に入る隙がない・・・と言う以前に、私自身が殿下をお支えしようとは思えないからです。』
『なにっ?そうなのか?』
『はい。お支えするなら皇太子妃になられたシン・チェギョンさんを支える王族でありたいと思います。』
会場の王族のざわめきは次第に大きくなっていく
だがその中でハン・チョルスだけは微笑みながら静かに拍手を贈った
<パチ・・・パチ・・・>
『つまり君はシン・チェギョンが皇太子妃にふさわしいと言うのだな?』
『はい。殿下をお支え出来るのはチェギョンさんだけだと思います。
ですので私は王族の素敵な男性を見つけ、そこに嫁いでずっとチェギョンさんを応援して行きたいと
願っております。』
並んでいる三陛下とシンは満面の笑みを浮かべた
チェギョンはこんな公式の場で自分を認めてくれたシム・ウンジュに、照れ笑いを向けた
『皆の者・・・聞いたであろう?ここに居るシム・ウンジュ以外は箸にも棒にも引っかからない様な娘であると
其々が証明してくれたな?一人最後まで今回の女官見習いに耐えたシム・ウンジュが
このシン・チェギョンを認めたのだ。そなた達も認めたらどうだ?』
娘を宮殿送りだした王族は顔が上げられなくなり、他の者達は苦虫を噛み潰したような顔になる
だがハン・チョルスだけは満面の笑みで拍手を贈った
<パチパチパチ・・・>
ハン・チョルスの拍手に誘導され徐々に王族が拍手をはじめ・・・やがて其々に理由は逢うだろうが
全員が拍手を贈った
『そうか。では王族全員一致の決定として、シン・チェギョンを皇太子妃に任命する。
近々よい日を選び婚約を発表する事にしよう
これで王族会義を閉会する。』
陛下のその声で続々と王族達は謁見の間を去っていく
シム・ウンジュは両親と共に帰りながら、皇族全員と握手を交わした
『皇帝陛下・皇后様・・・大変お世話になりました。陛下の元で覚えた事・・・両親にも実行してみます。
皇太后様・・・色々教えていただきありがとうございました。
皇太子殿下・・・(夜這いはほどほどに・・・)
チェギョンさん・・・キムチ楽しみにしています♪』
賑やかで騒動も多かった女官見習い修行が漸く終了し、シム・ウンジュは意気揚々と宮殿を後にした
そしてそのシム・ウンジュにいつまでも手を振って見送ったチェギョン
三陛下とシンと共にこれからお茶を楽しむようだ
さて夏休みの間に婚約発表を・・・と言うシンの思惑通りに事は運んでいる
お茶会ではその打ち合わせも行われる予定である
婚約が済めばチェギョンは東宮にやって来る
シンはその日が待ち遠しくて仕方がない様子であった
通常の仕事に入ろうとしていた
ところが・・・エントランスの掃除を始めようとした時、チョン女官はチェギョンが手に追ったモップを取り上げると
満面の笑顔を向けて来る
『チェギョンさん・・・今日は掃除は他の女官がするわ。例のイベントに取り掛かりましょう?
午前中はあっという間に終わってしまうのよ。』
『あ・・・よろしいんですか?』
『ええ。もう女官がすっかり準備を整えているわ。宿舎前に行きなさい。』
『あ~~申し訳ありません。では行って参ります。』
『私もすぐあとから行くわ~~♪』
『は~~い!』
シム・ウンジュを伴い女官宿舎前に向かうチェギョン・・・前を歩くチェギョンにウンジュは話しかけた
『チェギョンさん・・・皇太子殿下ってどんな人?』
『えっ?皇太子殿下?う~~んそうだなぁ・・・表には出さないけどすごく優しい人。』
『優しい・・・人?』
『うん。そうだよ~~♪』
もちろんその優しさはある特定の人物だけに与えられる特権なのだが、チェギョンはそれが万民に対する
シンの態度であると思い込んでいるかのように答えた
『そうなのね。殿下と親しくなったのは学校で?』
『ううん、偶然出逢ったの。』
『えっ?皇太子殿下と偶然出逢うなんて・・・そんなことあり得ないわ。』
『くすくす・・・あり得ないでしょう?そんなあり得ないことが起こったの。それも普通の男の子として・・・』
『えっ?チェギョンさんは皇太子殿下の顔・・・知らなかったとか?』
『うん。知らなかった。まったく・・・知らなかったんだ。だから友達になった・・・』
そして彼を愛した・・・
その言葉を胸の中で呟き、チェギョンは既に女官宿舎前で待っていた女官に手を振った
『お姉さん~~始めますか♪』
『そうね始めましょう。ほら・・・他の部署からも続々と女官が集まって来たわ。』
『えっ?・・・』
驚いてチェギョンが自分の背後に目を向けると、東宮殿のチェ尚宮はじめ本殿の女官までもが微笑んでいた
『じゃあ・・・始めましょう~~♪』
チェギョンの号令の元、女官や尚宮達は各々ビニール手袋を装着し、白菜に調味料の入った香辛料を
塗り込み始めた
『ウンジュさん見てて~~。こうやって一枚一枚丁寧にね、塗り込むんだよ。』
『ええ。ってみるわ。』
以前漬けたキムチは食べ尽くされ、既に空になった樽はしっかり消毒され、それに次々と
漬けこんだ白菜が敷き詰められていく
『あ・・・もう白菜がない。今持ってきますね~~♪』
チェギョンが立ちあがろうとした時、驚くべき人物の声が響いた
『白菜を運んで来たぞ。』
『えっ・・・シン君!!あぁぁ・・・皇太子殿下がそんなことしちゃあ・・・』
シンが腕に抱えている白菜を受け取ろうとするチェギョン。だがシンはそれを渡そうとはしない
『重いからな。お前には無理だ。』
『大丈夫だって!こう見えても力持ちなんだよっ!』
『いいから座って作業を続けろ。』
『うん。あっ!白菜は素手で触っちゃあダメっ。手袋しなくちゃ・・・これ!』
チェギョンから手渡されたビニール手袋・・・シンはそれを不器用な手つきで装着した
そして持参した白菜をチェギョンやウンジュたちに手渡す役目を仰せつかった
『チェギョン・・・皇太后様が≪普通の辛さでも大丈夫≫と言っていたが?』
『えっ?皇太后様が?う~~ん。ご高齢だからあまり辛い者はよくないよ。マイルドタイプも作る!』
『そうなのか?』
『うん。いつまでも健康でいていただかないと・・・』
午後からの会議で自分の立場がどうなるのかまだ解らない
(私が借金を返し終わるまで元気でいていただかないと・・・)
心のどこかでそんなことも覚悟するチェギョンである
いくら互いが好き合っていたとしても、国民や王族が認めてくれなければシンと一緒にこの先の人生を
歩いて行く事は出来ない
そんなことは百も承知のチェギョンであった
キムチ漬けのイベントの最中・・・シンはウンジュに話しかける事はなかった
また視線を向ける事もなかった
そしてそれはウンジュも同じだった
以前作った物よりも大量のキムチ漬けを終えた女官達
ウンジュは自分の部屋に入り荷物をまとめ着替えを済ませた
同様にチェギョンも皇太后から着替えるよう申し渡された
チェギョンは皇太后の部屋の隣室に入っていき、皇太后が用意してくれた洋服の中から
一番控えめな物を選んで着替えを済ませた
『さて・・・チェギョン、我々も行こうかの。』
『皇太后様・・・私も同行するのですか?』
『もちろんだ。謁見の間には王族も集まっておる。そなたを連れて行かなければ話にならぬ。』
『皇太后様・・・皇太子妃がシム・ウンジュさんに決定した場合、私は元のお部屋に戻らせていただき、
今まで通りお仕事させてください。』
『おや・・・チェギョンや、何をそんなに弱気になっておるのだ?』
『ウンジュさんはすごくいい人です。短い間でしたが、彼女の仕事ぶりを見てそう感じました。』
『だとしても・・・太子の気持ちは変わっておらぬ。』
『問題はそこなんです・・・』
『まぁ事が決定するまでは、色々考えても仕方あるまい。とにかく参ろう。』
『はい!!』
皇太后と尚宮・・・そしてチョン女官と共に、チェギョンは謁見の間に向かった
その頃謁見の間には王族達が全員顔を揃えていた。ハン家だけは前回と同様息子のチョルスが
顔を見せていた
王族の娘が一人だけチェギョンと同等の女官見習い修行に耐えたと知り、
万が一シンがチェギョンの手を離した折りには・・・そんな事を考えていたのかもしれない
王族達は口々にシム家の令嬢ウンジュを褒めたたえ、皇太子妃に・・・そんな事を囁いている
やがて皇族の三陛下と皇太子殿下・・・そしてシン・チェギョンが謁見の間に入って来る
『忙しい中良くお集まりいただいた。今回≪公平に≫との王族からの願いがあり・・・娘達を預からせて貰ったが
ここに居るシム・ウンジュだけが見事最後まで仕事をやり遂げた。
実によくやってくれる娘だ。皇族である私達もシム・ウンジュに対して非の打ちどころがないと判断した。
シム・ウンジュ・・・君はこの宮殿で仕事をしてどう感じたかね?』
≪君にはその権利がある!皇太子妃になると宣言しなさい!≫
≪そうだ!!王族の名誉の為にも皇太子妃に・・・≫
密かに囁かれる王族の声・・・その声はチェギョンの耳にも届いた
シム・ウンジュはしっかりした足取りで皇帝陛下の前に向かい、そして笑顔を浮かべた
『短い間でしたが、宮殿で女官見習いのお仕事をさせていただいた事は、私の人生の宝物になりそうです。
普通でしたら経験できない貴重な日々を過ごさせていただきました。
何よりも・・・初日何もできなかった私を、導いて下さったシン・チェギョンさんに感謝いたします。』
シム・ウンジュのその言葉に、王族達は驚愕の表情を浮かべた
一体何を言っているのだ?・・・そう言い出しそうな瞳がウンジュをじっと見つめた
『そうか。それで君はこの場で何か望む物はあるかね?』
『いいえ。望む物はなにもございません。あ・・・一ついただけるのでしたら・・・
本日漬けたキムチを食べさせていただきたいです。』
『それだけかね?王族に言わせれば・・・今回の仕事をやり遂げた君は、皇太子妃に名乗りを上げる
資格があるようだが?』
『皇帝陛下・・・恐れながら申し上げます。私には・・・皇太子妃は無理です。』
『ほぉ・・・それはなぜだ?』
『お二人の間に入る隙がない・・・と言う以前に、私自身が殿下をお支えしようとは思えないからです。』
『なにっ?そうなのか?』
『はい。お支えするなら皇太子妃になられたシン・チェギョンさんを支える王族でありたいと思います。』
会場の王族のざわめきは次第に大きくなっていく
だがその中でハン・チョルスだけは微笑みながら静かに拍手を贈った
<パチ・・・パチ・・・>
『つまり君はシン・チェギョンが皇太子妃にふさわしいと言うのだな?』
『はい。殿下をお支え出来るのはチェギョンさんだけだと思います。
ですので私は王族の素敵な男性を見つけ、そこに嫁いでずっとチェギョンさんを応援して行きたいと
願っております。』
並んでいる三陛下とシンは満面の笑みを浮かべた
チェギョンはこんな公式の場で自分を認めてくれたシム・ウンジュに、照れ笑いを向けた
『皆の者・・・聞いたであろう?ここに居るシム・ウンジュ以外は箸にも棒にも引っかからない様な娘であると
其々が証明してくれたな?一人最後まで今回の女官見習いに耐えたシム・ウンジュが
このシン・チェギョンを認めたのだ。そなた達も認めたらどうだ?』
娘を宮殿送りだした王族は顔が上げられなくなり、他の者達は苦虫を噛み潰したような顔になる
だがハン・チョルスだけは満面の笑みで拍手を贈った
<パチパチパチ・・・>
ハン・チョルスの拍手に誘導され徐々に王族が拍手をはじめ・・・やがて其々に理由は逢うだろうが
全員が拍手を贈った
『そうか。では王族全員一致の決定として、シン・チェギョンを皇太子妃に任命する。
近々よい日を選び婚約を発表する事にしよう
これで王族会義を閉会する。』
陛下のその声で続々と王族達は謁見の間を去っていく
シム・ウンジュは両親と共に帰りながら、皇族全員と握手を交わした
『皇帝陛下・皇后様・・・大変お世話になりました。陛下の元で覚えた事・・・両親にも実行してみます。
皇太后様・・・色々教えていただきありがとうございました。
皇太子殿下・・・(夜這いはほどほどに・・・)
チェギョンさん・・・キムチ楽しみにしています♪』
賑やかで騒動も多かった女官見習い修行が漸く終了し、シム・ウンジュは意気揚々と宮殿を後にした
そしてそのシム・ウンジュにいつまでも手を振って見送ったチェギョン
三陛下とシンと共にこれからお茶を楽しむようだ
さて夏休みの間に婚約発表を・・・と言うシンの思惑通りに事は運んでいる
お茶会ではその打ち合わせも行われる予定である
婚約が済めばチェギョンは東宮にやって来る
シンはその日が待ち遠しくて仕方がない様子であった
シム・ウンジュは本当にいい子だったんですって♪
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
きっと何かある~と勘ぐっていた皆様
肩透かしでごめんよ。
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
今日は別荘だったの。
後で記事上げておきます❤
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
きっと何かある~と勘ぐっていた皆様
肩透かしでごめんよ。
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
今日は別荘だったの。
後で記事上げておきます❤