ソ・ファヨンさんと母の一騎打ちは、たった一票差で母が勝った。だけどソ・ファヨンさん側についている理事達は
納得がいかないらしく、あわや大乱闘を起こしかねない騒ぎとなった
シンさんは・・・こんな時にシンさんはどこに行ってしまったの?
そう思った矢先・・・チャン刑事やガンヒョン他数名の刑事を伴い室内に入って来たシンさん
やっぱりシンさんが言っていた通り、このソ・ファヨンさんが黒幕なの?
しかもシン・チェギョン殺人未遂容疑って・・・
ソ・ファヨンさんが刑事達に連行されてから、私はシンさんにこっそり問い掛けた
『シンさん・・・私の殺人未遂って?』
『あぁ・・・それは、あの時間帯チェギョンさんが店に居る事を知っていて、トラックを店に突っ込ませたからだ。』
『殺人未遂になるんですか?』
『あぁ。君はあの時運が良かっただけで、もしかしたら命を落としていたかもしれないんだ。
ただ運が良かっただけなんだ。殺人未遂に相当するだろう。』
『そうですか・・・』
改めて自分がそんな危険な状況にあった事を私は思い知る
『チェギョン!!』
その時ユル先生が顔面蒼白な状態で私の元にやって来た
『これは何かの間違いだ。本当だ。母はそんな人じゃないんだ。
頼むからチェギョンから警察にそう言って貰えないか?』
なんと答えていいのか分からず視線を逸らす私・・・隣にいたシンさんは、そんなユルさんと私の間に入り
ユルさんと向かい合った
『ユル・・・お前の母がどんな人かって?お前にチェギョンさんとの交際を勧め≪来夢生花店≫を
我が物にしようとしていたのは知っているよな?
更に自分の弟子をイ・コーポレーションにスパイとして送り込んでいた事・・・
これらすべてを総合して推測すれば、お前の母の最終目的はこの国のフラワー業界を牛耳る事。
そう考えるのは妥当じゃないか?
そんなことを目論んでいたお前の母は、スパイとして送りこんだ秘書を解雇され・・・
更にはユルがチェギョンさんに振られた事によって、≪来夢生花店≫を手に入れる目論みも水の泡となった。
ミン・ヒョリンからチェギョンさんの事も聞かされたのだろう。
その腹いせは≪来夢生花店≫とシン・チェギョンさんに向けられた。
大方そんなところだろう。
だが・・・今日ここに来て解っているだろうがイ・コーポレーションと≪来夢来人生花店≫を
ファヨンフラワーは敵に回したも同じだ。
俺達は絶対にこんな卑劣な行為を許す事は出来ない。
宣言しておくがもうチェギョンさんは俺の恋人だ。二度とお前達親子の毒牙に掛かることはない。
俺が全身全霊で守って行くからな・・・』
シンさんがユル先生にそこまで言い終えた時、パク先生はその場に居る全員に声を掛けた
『皆さん・・・席に着いてくれ。』
先程までソ・ファヨンさんが座っていた席にパク先生は座り、温厚な普段の表情と打って変わって厳しい表情を
その場に居る理事達に向けた
『皆さん・・・今ご覧いただいた通り、前理事長ソ・ファヨンは逮捕された・・・
その前に理事長はこの私が就任したと言う事でよろしいな?』
会場から拍手が起こる・・・
『前理事長に肩入れしている者は、今この場で≪フラワーアレンジメント協会≫理事を降りて貰って構わない。
どうだ?先程ソ・ファヨンの作品を推した者。私が理事長になった以上、今までの様な不正や
裏での金銭授受は絶対に許さない。身に覚えのある者はこの部屋を出て行きなさい。』
ソ・ファヨンさん側に付いていた理事達が、続々と席を立ちあがり部屋から去って行く・・・
理事の半数近くはその部屋を出て行った形だ
そして最後にユル先生が立ちあがった
『おばあ様・・・知らなかった事とはいえ、母のしたことを申し訳なく思っています。
責任を取って理事を辞めさせていただきます。
イ・スンレさん・・・母が大変なご迷惑をおかけしてしまいました。
まさかあの事故の裏に自分の母が関与していたとは思いませんでした。お詫び申し上げます。
後日改めてお詫びに伺わせていただきます。』
そう言いユル先生は深々と頭を下げた
パク先生はユル先生に憐みの表情を向け、こう仰った
『ユルや・・・ソ・ファヨンのしたことは許すことが出来ないが、お前は私の孫だ。
ファヨンフラワーを一生懸命守っていきなさい。そしてもう二度と・・・こんな愚かな暴挙を起こさないよう
母をしっかり管理なさい。いいな!!』
『はい。おばあ様・・・しっかり頑張って参ります。』
肉親でありながらこんな苦言を孫に言わなければならないパク先生・・・その心中は如何程のものだっただろう
それを考えると私の胸もしくしくと痛んだ
前理事長解任と共に去って行った大勢の理事。その後おばあ様から新しい理事が発表された
理事長はもちろんおばあ様だが、やはり高齢と言う事もあり副理事長にイ・スンレさんが任命された
先程フラワーアレンジメントの腕を披露したイ・スンレさんは、理事達からも圧倒的な信頼を受け
その椅子に座ることとなった
驚いたのは・・・その後だった
『イ・シン・・・』
『はい・・・?』
『お前も理事になりなさい。』
『あ・・・ですがおばあ様、私はフラワーアレンジメントの勉強など・・・』
『ここに居る理事の中にも、フラワーアレンジメントをしたことのない者もいる。
要はいい物を見極める力があるかどうかだ。お前にはそれがあるだろう?』
『はい。いい物を見極める力は持っていると自負しています。』
『だったらそれでよい。何れイ・コーポレーションを背負っていくお前だ。
理事に任命する。』
『解りました。理事長。』
驚いた事に俺はこうして≪フラワーアレンジメント協会≫の理事に就任することとなった
チェギョンさんの手前申し訳ない様な気もするが、おばあ様にはおばあ様の考えがあっての事だろう
また彼女はコンテストで本当の実力を評価されていない
何れ本領を発揮してからの理事就任となるのではないかと俺は思った
その日・・・仕事を終えてからすっかり習慣となってしまった≪来人生花店≫の前まで彼女を迎えに行く
事件の黒幕が逮捕されたせいか、彼女は弾むような笑顔で車に乗り込んで来る
『シンさん・・・お待たせしました~♪』
『食事して行こう。』
『はい♪』
彼女は移動販売先で出逢った入院患者の事などを、目を輝かせ話してくれる
きっと彼女の優しさは、俺だけじゃなく入院患者も癒している事だろう
もうすぐクリスマスがやって来る
俺もそうだがクリスマスは彼女も稼ぎ時だろう
彼女の作ったアレンジメントフラワーで幸せを感じるカップルが沢山いる事だろうな・・・
街に煌めくクリスマスイルミネーションを横目で眺めながら、何も考えずに普通の恋人らしくクリスマスイブを
過ごしたいと思う
だが俺達はクリスマス当日も忙しい・・・
さて・・・付き合って初めてのクリスマスを俺はどう演出したらいいのだろうか・・・
そんな事を考え助手席の彼女にチラと目を向けると、笑顔の彼女の瞳にクリスマスイルミネーションが
きらきらと映りこみ輝いている
この人と一緒に居たい・・・
漠然と彼女との未来を考えてしまった瞬間だった
納得がいかないらしく、あわや大乱闘を起こしかねない騒ぎとなった
シンさんは・・・こんな時にシンさんはどこに行ってしまったの?
そう思った矢先・・・チャン刑事やガンヒョン他数名の刑事を伴い室内に入って来たシンさん
やっぱりシンさんが言っていた通り、このソ・ファヨンさんが黒幕なの?
しかもシン・チェギョン殺人未遂容疑って・・・
ソ・ファヨンさんが刑事達に連行されてから、私はシンさんにこっそり問い掛けた
『シンさん・・・私の殺人未遂って?』
『あぁ・・・それは、あの時間帯チェギョンさんが店に居る事を知っていて、トラックを店に突っ込ませたからだ。』
『殺人未遂になるんですか?』
『あぁ。君はあの時運が良かっただけで、もしかしたら命を落としていたかもしれないんだ。
ただ運が良かっただけなんだ。殺人未遂に相当するだろう。』
『そうですか・・・』
改めて自分がそんな危険な状況にあった事を私は思い知る
『チェギョン!!』
その時ユル先生が顔面蒼白な状態で私の元にやって来た
『これは何かの間違いだ。本当だ。母はそんな人じゃないんだ。
頼むからチェギョンから警察にそう言って貰えないか?』
なんと答えていいのか分からず視線を逸らす私・・・隣にいたシンさんは、そんなユルさんと私の間に入り
ユルさんと向かい合った
『ユル・・・お前の母がどんな人かって?お前にチェギョンさんとの交際を勧め≪来夢生花店≫を
我が物にしようとしていたのは知っているよな?
更に自分の弟子をイ・コーポレーションにスパイとして送り込んでいた事・・・
これらすべてを総合して推測すれば、お前の母の最終目的はこの国のフラワー業界を牛耳る事。
そう考えるのは妥当じゃないか?
そんなことを目論んでいたお前の母は、スパイとして送りこんだ秘書を解雇され・・・
更にはユルがチェギョンさんに振られた事によって、≪来夢生花店≫を手に入れる目論みも水の泡となった。
ミン・ヒョリンからチェギョンさんの事も聞かされたのだろう。
その腹いせは≪来夢生花店≫とシン・チェギョンさんに向けられた。
大方そんなところだろう。
だが・・・今日ここに来て解っているだろうがイ・コーポレーションと≪来夢来人生花店≫を
ファヨンフラワーは敵に回したも同じだ。
俺達は絶対にこんな卑劣な行為を許す事は出来ない。
宣言しておくがもうチェギョンさんは俺の恋人だ。二度とお前達親子の毒牙に掛かることはない。
俺が全身全霊で守って行くからな・・・』
シンさんがユル先生にそこまで言い終えた時、パク先生はその場に居る全員に声を掛けた
『皆さん・・・席に着いてくれ。』
先程までソ・ファヨンさんが座っていた席にパク先生は座り、温厚な普段の表情と打って変わって厳しい表情を
その場に居る理事達に向けた
『皆さん・・・今ご覧いただいた通り、前理事長ソ・ファヨンは逮捕された・・・
その前に理事長はこの私が就任したと言う事でよろしいな?』
会場から拍手が起こる・・・
『前理事長に肩入れしている者は、今この場で≪フラワーアレンジメント協会≫理事を降りて貰って構わない。
どうだ?先程ソ・ファヨンの作品を推した者。私が理事長になった以上、今までの様な不正や
裏での金銭授受は絶対に許さない。身に覚えのある者はこの部屋を出て行きなさい。』
ソ・ファヨンさん側に付いていた理事達が、続々と席を立ちあがり部屋から去って行く・・・
理事の半数近くはその部屋を出て行った形だ
そして最後にユル先生が立ちあがった
『おばあ様・・・知らなかった事とはいえ、母のしたことを申し訳なく思っています。
責任を取って理事を辞めさせていただきます。
イ・スンレさん・・・母が大変なご迷惑をおかけしてしまいました。
まさかあの事故の裏に自分の母が関与していたとは思いませんでした。お詫び申し上げます。
後日改めてお詫びに伺わせていただきます。』
そう言いユル先生は深々と頭を下げた
パク先生はユル先生に憐みの表情を向け、こう仰った
『ユルや・・・ソ・ファヨンのしたことは許すことが出来ないが、お前は私の孫だ。
ファヨンフラワーを一生懸命守っていきなさい。そしてもう二度と・・・こんな愚かな暴挙を起こさないよう
母をしっかり管理なさい。いいな!!』
『はい。おばあ様・・・しっかり頑張って参ります。』
肉親でありながらこんな苦言を孫に言わなければならないパク先生・・・その心中は如何程のものだっただろう
それを考えると私の胸もしくしくと痛んだ
前理事長解任と共に去って行った大勢の理事。その後おばあ様から新しい理事が発表された
理事長はもちろんおばあ様だが、やはり高齢と言う事もあり副理事長にイ・スンレさんが任命された
先程フラワーアレンジメントの腕を披露したイ・スンレさんは、理事達からも圧倒的な信頼を受け
その椅子に座ることとなった
驚いたのは・・・その後だった
『イ・シン・・・』
『はい・・・?』
『お前も理事になりなさい。』
『あ・・・ですがおばあ様、私はフラワーアレンジメントの勉強など・・・』
『ここに居る理事の中にも、フラワーアレンジメントをしたことのない者もいる。
要はいい物を見極める力があるかどうかだ。お前にはそれがあるだろう?』
『はい。いい物を見極める力は持っていると自負しています。』
『だったらそれでよい。何れイ・コーポレーションを背負っていくお前だ。
理事に任命する。』
『解りました。理事長。』
驚いた事に俺はこうして≪フラワーアレンジメント協会≫の理事に就任することとなった
チェギョンさんの手前申し訳ない様な気もするが、おばあ様にはおばあ様の考えがあっての事だろう
また彼女はコンテストで本当の実力を評価されていない
何れ本領を発揮してからの理事就任となるのではないかと俺は思った
その日・・・仕事を終えてからすっかり習慣となってしまった≪来人生花店≫の前まで彼女を迎えに行く
事件の黒幕が逮捕されたせいか、彼女は弾むような笑顔で車に乗り込んで来る
『シンさん・・・お待たせしました~♪』
『食事して行こう。』
『はい♪』
彼女は移動販売先で出逢った入院患者の事などを、目を輝かせ話してくれる
きっと彼女の優しさは、俺だけじゃなく入院患者も癒している事だろう
もうすぐクリスマスがやって来る
俺もそうだがクリスマスは彼女も稼ぎ時だろう
彼女の作ったアレンジメントフラワーで幸せを感じるカップルが沢山いる事だろうな・・・
街に煌めくクリスマスイルミネーションを横目で眺めながら、何も考えずに普通の恋人らしくクリスマスイブを
過ごしたいと思う
だが俺達はクリスマス当日も忙しい・・・
さて・・・付き合って初めてのクリスマスを俺はどう演出したらいいのだろうか・・・
そんな事を考え助手席の彼女にチラと目を向けると、笑顔の彼女の瞳にクリスマスイルミネーションが
きらきらと映りこみ輝いている
この人と一緒に居たい・・・
漠然と彼女との未来を考えてしまった瞬間だった
(薔薇の画像は薔薇の奥様こと『花が好き』のkakoさんからお借りしております。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
漸く・・・LOVE度上昇気流に乗ります。
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
長かったね・・・
しかし寒いですね。
北国の皆様・・・雪、大丈夫ですか?
お見舞い申し上げます。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
漸く・・・LOVE度上昇気流に乗ります。
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
長かったね・・・
しかし寒いですね。
北国の皆様・・・雪、大丈夫ですか?
お見舞い申し上げます。