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Channel: ~星の欠片~
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恋の花咲かせましょ♪ 53

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お義父様お義母様に先を越されなかなかマアムを抱かせて貰えない彼は、業を煮やしたように私の食事が

終わるとすぐに私の手を取った

『チェギョン・・・マアムを沐浴させるんだろう?』
『沐浴・・・あぁ~それならお昼に、お義母様とお母さんで入れてくれたの。』
『あぁ?・・・・』

恐らく彼はマアムをお風呂に入れてあげたかったのだろうと思う。

がっくりと肩を落とした彼を慰めるように言ってみる

『シン君・・・生まれたばかりだから昼の入浴の方がいいの。だからシン君には・・・土日にお願いするわ♪
土日はお母さんも来られないし・・・ねっ♪』
『あぁ・・・解った。あぁ?もうこんな時間だ。チェギョン・・・君は横になった方がいいだろう?
マアムも寝かせてあげないと・・・。母さん、俺がマアムを部屋まで連れて行く。』
『あら~~いいわよシン。私が連れて行くわ~~♪』

頑として譲らないお義母様にシン君は目を吊り上げて手を伸ばす。

『俺が連れて行くからっ!!』
『もぉ~シンったら仕方ないわね。折角マアムがこんなにご機嫌さんなのに、もう連れてっちゃうの?
全く気の利かないパパだわね~。』

マアムに微笑みながら告げ口をするとお義母様は漸くマアムをシン君に渡した




『っつ・・親は俺なんだぞ。おかしいだろう?俺に抱かせようとしないなんて・・・』

彼の部屋に向かって歩きながらシン君は拗ねたような表情をし、直後にマアムに微笑みかける

おっ?その笑顔ちょっと妬けちゃうわ。シン君、私にそんな笑顔向けてくれたことある?

シン君に同情する気持ちを持ちながらも、今日一日非常に良くマアムの面倒を見ていただいた私は、

お義母様の事を悪くなんか言えない

『それだけ可愛がってくれているってことでしょう?くすくす・・・』

マアムを抱いたまま部屋に入っていくと、シン君は私にシャワールームを目で示した

『チェギョン、風呂行ってきたらどうだ?俺がマアムを見ているから・・・』
『ホント?いいの?』
『あぁ。』

お言葉に甘えて私は久しぶりにゆっくり、入浴の時間を楽しむことが出来た

まだ相当傷が痛む・・・これ。いつまで痛いのかしら?そんな事を考えながらシャワールームから出て行くと

けたたましくマアムが泣いていた

『あら・・・マアムおねむになっちゃったのね?』

火がついた様に泣くマアムにさすがのシン君も困惑の表情だ

『シン君、私が寝かしつけるから、シン君はシャワー済ませて来て♪』
『あぁ、じゃあ・・・君に任せる。』

本当に困ってしまったのだろう。彼は私にマアムを託すとシャワールームに消えて行った

赤ちゃんの号泣は結構堪えるものね。くすくす・・・

私の即席子守唄を聴いているうちに、マアムは私の顔をうっとりと眺める

こんな調子の外れた子守唄でも、マアムにとってはママの声・・・お腹の中でいつも聞いていたママの声ね

瞼が段々重くなり、そうしてスヤスヤと穏やかな寝息をたて始める

そっとベッドに下ろすと私の体温と違うお布団の温度に気がついたらしく、またぐずってはいたが

胸元をトントンとあやして子守唄を続けると、マアムは深く眠りに入ったようだ


<ガチャリ>

シャワールームの扉が開き、彼が姿を現した。しかもそっと足音を忍ばせて、マアムの寝顔を覗きに来る

『眠ったのか?』

囁くような彼の声・・・

『うん♪』
『しーーーっ!声が大きい。マアムが起きてしまうだろう?』

シン君は自分の唇に人差し指を押し当てると、私に静かに話す様にと促がす

そんなに神経質に育てちゃったら・・・神経質な子供になるわよ!!

彼に促がされベッドに潜り込んだ。久しぶりに感じる彼の匂い・・・すごく温かい。

彼は私の唇に何度もキスを落とす。あまり深くならないようにセーブしているのが私にはよく解る

でも気がつくと私の唇は熱を持ってしまい、セーブしている彼を誘惑する様なキスを返してしまったわ

だって・・・久し振りなんですもの。

彼はそれに応えてくれて、気がつくと私はどっぷり深いキスを堪能していた

『んっ・・・んぁあっ・・・』

はっ!ダメよ・・・あちこち触るのはダメ。色々あるのよ困ることが・・・

一週間ぶりの彼の腕枕。私は短時間だけど深く深く眠り、出産の疲れを癒した


驚いた事に深夜の授乳に起きた私に、彼は一緒に起きて私達親子をいつも見守っていた

眠そうな顔なのに実に満足げな彼の笑顔から、初めて出逢った日の冷たい彼と同一人物だなんて

今はとても思えない




翌日・・・お義父様と彼が出社して、マアムの授乳が終わったあとからそれは始まった

『さぁ~チェギョンさん始めるわよ~~♪』

えっ?なにを?驚いた私はお義母様が手に持っている物を凝視した。なんだろう・・・これ・・・

『さぁっチェギョンさん脱いで!』
『えっ?脱ぐ?』

戸惑っている間にパジャマの上半身をお義母様に脱がされ・・・腰回りにそれを巻かれた

ぎゅーーーーっ・・・・

『ぎょえ~~~っ!!』
『チェギョンさん、そんな大声出さないの。マアムが起きちゃうでしょう?』
『でもお義母様…苦しいです。』
『苦しくても我慢するの。これが一番大きいサイズよ!!
早く締めないと、このお腹このままになっちゃうわよ~!』
『で・で・でもぉ・・・これ、こんなにきついと・…苦しいですぅ。』
『チェギョンさんっ!あなたはデザイナーなのよっ!次のショーには
またマスコミの前に姿を現さなければならないでしょう?
その時には元のスレンダーな体型に戻って、マスコミ関係者をあっと言わせなきゃでしょう?』

た…確かにそうですお義母様。でも・・・これ…苦しい~~~!!

『お義母様・・・もうちょっとだけ緩めていただけませんかぁ?』
『これが一番緩いのよ。頑張りなさい!!』
『ひょ・・・ひょっとして、これを着けたまま眠れと?』
『もちろんよ。すぐに慣れるわ。』

ひぃ~~~っ・・・お義母様のスパルタプロポーション戻し大作戦が始まり、私は息をするのも一生懸命な状態に

お腹周りを締めつけられたのだ

でも・・・これも愛よね?かなり苦しいけど・・・

身体を休めている時間は私にとって忍耐の時間になった。だけど不思議な事にお義母様の言う通り

膨らみ切ったお腹周りが段々・・・元の姿を取り戻していくのは自分でも爽快だった

マアムは日に日に成長して行く。うっすらとしかなかった髪もふさふさとして来て、

開いた瞳はまん丸でとても可愛い

そしてそんなある日の週末、私達夫婦の親友ギョン君とガンヒョン一家がマアムのお祝いに訪れたのだった




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本日の花≪ランタナ≫

いや~~皆様お住まいの地域
台風の影響はいかがですか?
管理人地方・・・結構激しい雨が降り始めました。
各地で大きな被害が無い事をお祈りしております。
皆様も早めに帰宅してくださいね♪






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