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Channel: ~星の欠片~
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恋の花咲かせましょ♪ 25

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シン・アパレルファッションを退職した私は、翌日から引っ越し準備に取り掛かった。

とはいっても、忙しい彼は結婚休暇を取るために仕事に追われ、私は細々とした荷物を毎日片づけて

挙式の前日に業者に依頼し引っ越しをすべて完了せた。

彼も前日にはすべての荷物を新居に運び終え、私達は互いに結婚前夜を実家で過ごす事となった

『いよいよ明日だな。』

結婚前夜とは言っても恋愛期間の短かった私達は、前日だって一緒に居る

『うん。とうとう明日ね。』
『会社の同僚や上司達・・・きっと驚くだろうな。』
『うん。どんな反応するか楽しみよ。くすくす・・・』

明日からは彼とずっと一緒に居られる。そう思いながらも≪最後の夜は家族とゆっくり過ごせ≫と言い

私を実家まで送ってきた彼が少し恨めしかった・・・



翌日・・・結婚式当日は雲ひとつない晴天だった

私は家族と共に結婚式会場に向かった。まずは身内と親しい友人達を招いた挙式の為に、私は控室で

着替えを済ませ係の人が呼びに来るのを待っていた


<トントン>

ヘアメイクもすべて完了し、椅子に座っている時に控室のドアがノックされた

『どうぞ。』

入ってきたのは満面の笑みを浮かべたシン君・・・えっ?そしてものすごく懐かしい大学時代の友人イ・ユル君が

彼の後ろに居た

『シン君♪それに…なぜユル君が?』
『チェギョン久し振り。僕とシンは従兄弟なんだよ。招待状を見てまさかと思って、
新婦の顔を拝みに来たんだけどやっぱり君だったか。』
『うん。そうなの。ホント久し振りね♪』

イ・ユル君・・・私と大学で同期だった人・・・一時期少し惹かれた事もあったけど、

私と恋愛関係に発展することのなかった一人

あれ?なんかシン君が不機嫌そう。あ・・・私がいきなり従兄弟と話し始めちゃったから、気を悪くしているのね。

私はシン君にとびきりの笑顔を向けた

『シン君・・・やっぱりそのタキシード、すごくよく似合ってるわ。』
『そうか・・・』

なんか眉間に皺寄せてる。初めて出逢った日よりもさらに不機嫌そうだ

私は必死にご機嫌取りに精を出す

『シン君・・・この髪どう?綺麗に結ってもらえてる?』
『あぁ・・・』

どうして急にそんな冷たい態度を取るの?私は彼のあまりの冷たい態度に戸惑い俯いてしまった

頭の上で彼の声がする

『ユル・・・もう式場に入ってくれ。俺は彼女を連れて行くから。』
『うん・・・』

ユル君が扉を閉め去っていった後だった。彼は椅子に腰掛けている私の元に跪き、ベールを持ち上げると

私の首に両手を回した

驚いて俯いた顔を上げると、彼も戸惑ったような顔で私に微笑みかけた

『たとえ従兄弟だとしても、あまり親しげに話されると面白くないな。』

そう言いながら首の後ろで留め金を留めた。ん?なんかずっしりと首元が重い

私はその首元に感じる重い物を凝視してみた。真珠?大粒の真珠のネックレスだ

『母から預かって来た。イ家の嫁に代々伝わるネックレスだそうだ。よく似合うよ。』
『そんな大切なものを私に?』
『あぁ、嫁さんなんだから当然だ。』

先程までの不機嫌さはもう微塵も感じさせない。さっきの表情はひょっとして嫉妬なの?

もぉ~そんな心配全くいらないのに・・・シン君、先が思いやられるわ。

『昔の友人でもあまり親しくするなよ。』
『うん。解ってる・・・』
『じゃあ行こう。お義父さんが待っている。』

首に感じる重さはイ家に嫁ぐ責任の重さの様に思えた。ひょっとして子供三人の約束の重み?

私はシン君に手をひかれ挙式会場の扉の前に立つ、そこには父が待っていた

『じゃあチェギョン、中で待っている。お義父さんお願いします。』

彼は父に会釈すると他の出入口に向かって急いだ

『チェギョン・・・綺麗だな・・・』

父は顔をくしゃくしゃに歪め既に涙ぐむ。やめてお父さん・・・私まで泣けてきちゃう

父の左手に腕を回し、開け放たれた扉の中に私は入って行った

バージンロードの向こうには輝く笑顔の彼が、目を細めて私を待っていた

父から私を託された彼は、優しく私を見つめ共に神父様の前で誓いの言葉を唱える

『誓います・・・』

お互いにそう答えながら、5カ月前の出逢った日に想いを馳せる

結婚する気はないと言っていた彼・・・結婚相手には困らないと言っていた彼・・・

そんな彼が選んだのは紛れもなくこの私。

彼に出逢わなかったら、ひょっとして私は人生の敗北者になっていたかもしれない

≪一生大事にします・・・≫

心の中でそう神様に誓う私だった

彼の手がそっと私のベールを上げ、指輪の交換が成されたあと私の額に優しいキスを降らせた

神父様の宣言を受け・・・私達は夫婦として認められた

彼と腕を組みバージンロードを退場する私


親戚や家族・・・そして親友・・・ユニも、私達に惜しみない拍手を贈ってくれた

こうして私はイ・シンの妻になった♪




その後休む間もなく結婚披露パーティーの招待客を迎える私達。

挙式会場から一早くパーティー会場にやって来たギョン君一家。

ガンヒョンの娘ユニは、私をうっとりとした目で見上げ可愛らしい花束をくれたわ

『チェギョンお姉ちゃん・・・きれい…』
『ありがとうユニ♪』
『お婿さんのお兄ちゃんもカッコいいね。』
『そうでしょう?ユニ・・・素敵な旦那様でしょう?』
『うん♪いつかユニも、お姉ちゃんみたいな素敵なドレス着て、お兄ちゃんみたいなカッコいい人と結婚する!』

その時には私がドレスを作ってあげたいわ・・・

続々と訪れる元同僚や後輩・・・そして上司達も、その招待客の多さに驚いたみたい。

当然ね・・・社員全員だもの。しかも二つの会社よ・・・くすくす・・・

『チェギョン先輩~~すごく綺麗ですぅ。チェギョン先輩じゃないみたい~~!!』

私じゃないみたい?一言余計なのよ。

『ありがとう。来てくれて嬉しいわ。』
『イ・シンさんもものすごく素敵ですね~~♪あ・・・あれ?イ・シンさんのお隣にいらっしゃるのは
ミンヒョン産業の社長と副社長・・・え・・・えっ?なぜうちの社長と副社長が来客のお相手しているんです?』
『内緒にしていてごめんなさいね。私の両親なの。』
『え・・・・っつ・・・・えぇーーーーーっ!!!』

立ち尽くす後輩達。恐縮して会場に入って行けないみたい。くすくす・・・

そんな後輩たちを私は席に着くようにと促した。

散々私にセクハラ発言した部長など、額の汗を拭いながら両親の前に立っている

『シン・チェギョン様がお嬢様だとなぜ教えてくださらなかったのですか?
社長もお人が悪い・・・』

いきなり私に≪様≫付けよ。笑ってしまうわ。

なんにしても苦節30年一週間前・・・私はイ・シンの妻になりました

私の恋・・・漸く9分咲き♪

イメージ 1


本日の花≪アンジェラ≫

【薔薇の奥様】 kakoさんからお借りして参りました。
お持ち帰りはご遠慮ください。


漸く結婚に辿りつきました。
ユル君を登場させちゃったので
このお話もうちょっと長くなるかもよ。
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
まぁ四周年記念だし40話くらいになってもいいか~★

次回結婚式の後半はシン君sideで❤



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