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Channel: ~星の欠片~
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恋の花咲かせましょ♪ 17

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もぉ~全く腹が立つったらありゃしないわ!今日はシン君と久し振りのデートだから、作品の中でも一番映える

デザインをサンプルとして仕立て、会社に着て来たというのに・・・後輩と来たら

『あ・・・チェギョン先輩。今日はイ・シンさんとデートですか?若作りなファッションしちゃって~~♪
ねえ先輩・・・その洋服どこで買ったんです?教えて下さいよぉ~~♪
これ・・・私の方が似合うと思いません?』
『内緒よ。』
『え~~っ!そんなこと言わないで教えて下さいよぉ。チェギョン先輩~~♪』
『そのうちあなたも、きっと購入できるわ。(多分ね・・・)』

若作り・・・と言う余計な文句にはちょっといらついたけど、若い子の評判も上々ね♪

きっと・・・恐らく・・・多分・・・採用されるに違いない。私は後輩の口ぶりに腹を立てながらも、半面胸を張って

応募しようと決めた


その日迎えに来てくれた彼も、私のいつにないスタイルに驚いたようだ

そりゃそうよね。だって・・・いつも保守的な色・・・保守的なデザインばかりだもの。

ちょっと派手目のお手製の洋服に身を包んだ私・・・気持ちも少し大胆になるみたい

あっ・・・シン君、脚・・・見てる?なんだか恥ずかしい・・・もぞもぞする。

自分でしてきた格好なのに、やはりちょっと恥ずかしいなんて中身まではやはり変わってくれないのね・・・


その翌日。私はとうとうデザイン部にデザイン画を提出した

いつも受付カウンターに座っている人間が、デザイナーに挙手するなんてデザイン部の部長も相当驚いたみたい

『チェギョン君・・・そんな事より君は結婚しなきゃだろう?』

余計なひと言を私の背中に吐いてくれたわ。見てなさいよ~~部長も後輩も!!

結婚式の日・・・あなた達は相当な恥をかく事になるんだから・・・くすくす・・・

漸く肩の荷が降りて、その日私は仕事が終わるとシン君の会社≪ミンヒョン産業≫に向かった

だってもうすぐ両家の顔合わせもあるし・・・話したい事もたくさんあるし・・・何よりも彼に逢いたかった

彼は今日残業しているみたい。先程来たメールでそれを知ったわ

私は≪ミンヒョン産業≫最寄りのカフェで待っていると彼にメールを送ると、その店に入っていった

落ち付いた店内の隅の席に座り、私はカフェラテを注文しその場所から見える≪ミンヒョン産業≫の

建物入り口を眺めていた

その場所から彼は出てくるのだろうか。それともうちの会社の様に裏に通用口があるんだろうか

そんな事を考えながら漠然とその場所を見つめていた時、私の名を呼ぶ声に驚く・・・女性の声だ

『あら?シン・チェギョンさんじゃないの。こんなところで何をしてらっしゃるのかしら?
お嬢様は随分暇そうね。』

あなたこそ暇そうじゃない?そう言いたい気持ちを私はぐっと堪えた

なぜならここは彼の職場のすぐ近くだ。騒ぎを起こして彼の迷惑になっては困る

私は平然と水の入ったグラスに口をつけ答えた

『彼を待っているんです。』
『彼?あなた・・・まだ彼に付き纏っているの?なんの取り柄もないお嬢さんは
手を引きなさいと忠告したでしょう?』

ぐっ・・・ここで怒ったら同じレベルに落ちるだけだ。私は必死に気持ちを鎮めた

『なんの取り柄もないかどうか・・・そのうち解りますわ。』
『なんのこと・・・かしら?』
『会社の方から発表があるでしょうから。』

いや・・・まだ採用されるとは決まっていない。父のコネを使ったわけでもない私だから、

その発言は失敗だったかもしれない。

急に弱気になってしまう私・・・

『あなたの会社の社長はあなたのお父様でしょう?何か便宜を図って貰ったのね。
お嬢様のやりそうなことだわ・・・』

プチッ・・・私の中で堪忍袋の緒が切れた

『あなたって随分失礼な人ね。』
『あなたの方が失礼でしょう?人の男を横取りするなんて・・・』
『いつ彼が、あなたの男になったんです?彼はそうじゃないと言っていましたけど?』

その時彼女の背後にその店のマスターが立っている事に気がつき私は口を噤んだ

『お待たせいたしました。』

目の前に置かれたカフェラテにはハートのラテアートが施されていた

『ありがとうございます。』

なんとも愛らしいラテアート・・・ちょっとギスギスした気持ちが癒された

その時・・・店内に脊の高い男性が入って来るのが見えた。彼だ♪

彼はミン・ヒョリンさんに一瞥もくれず私の元に歩いて来る

そしてマスターにコーヒーを注文すると向かいの席に腰掛けた

『チェギョン・・・待たせてしまったな。』
『ううん。お話相手がいたから・・・』
『コーヒーを飲んだら出掛けるところがある。なるべく早く飲んでくれ。』
『えっ・・・猫舌なのに・・・・。でもこんな時間からどこに出掛けるの?』
『購入予定のマンションを見に行くんだ。』
『こんな時間にマンション?』
『あぁ。売主が待っているからな。それに夜だと夜景も眺められる。』
『くすくす・・・・そうね・・・すごくロマンチック♪解ったわ。急いで飲むわ。』

私はラテアートのハート模様を崩さない様にチビチビとカフェラテを飲んだ

途中、私が口に泡をつけるものだから、彼は笑いながら自分のハンカチで口の端を拭ってくれる

そんな仕草が堪らなく嬉しい・・・嬉しいけど、シン君に無視されたことで席に戻り私達を睨みつける

ミン・ヒョリンさんの視線は相当痛かったわ

『今日は大人し目のスタイルなんだな。』
『えっ?あぁ・・・服装?サンプルは昨日着たの一着しかないの。何枚も作る時間が無くって・・・』
『これからも自分でデザインした服を着たらいい。』
『うん。採用されたら量産されるから、そうしたらサンプルを全部貰うわ。くすくす・・・
洋服代が掛からなくって賢いでしょう?』
『あぁ・・・なかなか賢い奥さんだ。くくっ・・・』

奥さん・・・奥さんだって・・・もっと言って♪私はその言葉の持つ意味合いが嬉しくて思い切り頬を染めた


『じゃあ行こう。』

彼が席を立ちあがり、そのあとに私が続く・・・

ミン・ヒョリンさんの席の横を通った時、彼女はあろうことか彼の腕を掴んだの!!

『シン・・・待って・・・』
『なにか?』
『あなたのパートナーは私でしょう?彼女なんかじゃダメよ。これから公式の場に出るのにふさわしいのは私よ。
ね?シン・・・そうでしょう?』

もぉ~~シン君と私は結婚するの!!私のシン君に触らないでっ!!

と・・・私が言いだす前に彼が口を開いた

『ヒョリン・・・・何か勘違いしているようだが、俺は君を特別な女性として見たことが無い。
彼女は俺の特別な女性なんだ。彼女と結婚するよ。だから俺の事はもう忘れてくれ・・・』
『けっ・・・結婚ですって?そんなの許さないわ。
どんな手を使っても妨害してやるわ。私はミン貿易の娘よ!!』

ミン貿易の社長令嬢だったの?シン君・・・なんて答えるの?

『っつ・・・妨害?するならしてみたらいい。ミンヒョン産業とシン・アパレルファッションを相手にどう戦うつもりだ?
親の力を借りようとした時点で、君は彼女に負けたんだよ。行こうチェギョン。』

彼は私の手を掴むと颯爽と歩き始めた

彼の歩幅は広い。そんな彼の早足に追いつくのは大変だけど・・・その前を歩く広い背中が

今の私には途轍もなく頼もしく思えた

私の恋・・・ただいま7分咲き♪

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本日の花≪ポーチュラカ・マジカルキューティー≫
でも正確には葉っぱ・・・(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!

いやいや・・・お花のいい写真が無くってね。
困った時のマジカルちゃんにご登場いただきました。
今朝・・・今年初カッコウの鳴き声を聴きました❤

もう初夏なのね。
でも霜注意報が出ているよ・・・
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!

土日はお話の更新はお休みさせていただきますね♪

異国の彼・・・センイルチュッカヘ






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