彼女が・・・俺の部屋に来るという。もちろん≪ちゃんと家に帰せ≫との条件付きだが・・・
それでも彼女を部屋に招ける事は、やはり気持が昂揚してしまうものだ
俺はそんな自分を感じ、自分自身を戒めた
彼女は無自覚なことが多すぎる・・・それは俺自身が一番よくわかっている
果たしてそんな彼女の魅力に翻弄されているのがこの俺唯一人なのか、それとも世間がそれを
知らないだけなのかは分からない
彼女が俺に見せる無自覚な妖艶さは、他の誰にも見せないで欲しいとさえ思った
彼女を・・・部屋に誘う
俺がコーヒーを淹れている時、彼女は洗面所を借りたいという
俺は場所の説明だけしてコーヒーを淹れた
ところが・・・ソファーテーブルにコーヒーを置いてしばらく待ってみても、彼女は帰ってこない
せっかく淹れたコーヒーが冷めてしまう。コーヒーを飲みながら来週末の件を伝えたかったのに・・・
いくらなんでも遅すぎるだろう?俺はソファーから立ちあがると、リビングから廊下に続く扉を開けた
そして洗面所方面を眺めてみる・・・ところが目の端に映る光景に違和感を覚えた
寝室の扉が・・・開いている
まさかチェギョンが寝室にいる?別に見られたからといって疾しいところはない
いったい何をしているんだ?俺は足音を立てずに寝室の中を覗き込んだ
すると彼女は・・・驚いたことに俺のベッドに座り、スプリングを確かめるようにポンポンとジャンプをしているのだ
子供かよ・・・
俺は半ば呆れながら彼女に声をかけた
『チェギョン・・・何をしている?』
彼女は相当驚いたらしくベッドから転がり落ちると、必死に言い訳を口にする
チェギョン・・・君は男の怖さを分かっていないようだな。
俺は少し意地悪な気持ちで彼女を起こすと再びベッドに座らせ、そのまま彼女を自分のベッドに押し倒してみた
彼女の鼓動が・・・俺にまで伝わってくる
見開いた瞳も真っ赤に染まってしまった頬も、まるで十代の少女のようだ
君は俺と結婚するんだろう?彼女の瞳に問いかけてみるが、彼女はそれどころじゃないらしく俺から目を逸らした
っつ・・・どうも彼女と一緒にいると俺のペースは掻き乱される
これ以上彼女に意地悪する気にもなれず、俺は彼女を横向きにして抱き締めると来週末の挨拶の件を話した
彼女は漸く平常心を取り戻したように、俺の胸元で返事を返してくる
デザイン部のデザイン画募集の件も、応募締め切りが来週の金曜までだと言っていた
彼女の家に行く時には安心して話が進められそうだ
『チェギョン?』
俺の話しかける言葉に返事がなくなったと思ったら、胸元で寝息が聞こえでくる
彼女は俺を・・・ぬいぐるみか何かと勘違いしたのか?
少し忌々しく感じる半面・・・毎晩遅くまでデザイン画を描いていると言っていた彼女。
そう言われてみれば目の下に少し疲れを残していたな・・・寝かせてやるか・・・
俺は彼女に腕枕をしたまま彼女の寝顔をじっと眺めた
薄く開いた唇は実に扇情的で俺の男の本能を煽りたてる
指先でそのセクシーな唇をなぞり、今彼女が目を覚ましたら恐らく俺は自分を止められない・・・そんな予感がした
ところが彼女は全く起きる気配がなく、俺は彼女の寝顔を眺めながら≪結婚まで待つしかないか・・・≫と
苦笑するばかりだった
漸く彼女が目を覚ましたのは四時間後だ。その間ずっと紳士的に彼女を見つめていた俺の忍耐力に
感謝するがいい。くくくっ・・・
その週はそれきり彼女に逢えなかった。俺からの誘いの電話に彼女が快諾したのは、翌週のことだった
俺は意気揚々と彼女を社員通用口近くで待っていた
100日記念のような出迎え方は、あまり頻繁にしては意味がない
俺は車に乗ったまま、助手席の窓を開け彼女に声をかけた
『チェギョン!!』
『シン君♪』
あぁっ?いつになく出てきた彼女に感じる違和感。どうしたんだ・・・何が違う?
俺は近づいてくる彼女をじっと観察してみる。・・・わかった・・・服装が違うんだ
『シン君お待たせ~♪』
車に乗り込んできたチェギョンはビビッドカラーのブラウスに膝上丈の黒の巻きスカートを身につけている
いつも保守的なスタイルだった彼女にしては、驚くほどの派手さだ
『どうしたんだ?その服・・・』
『あ…なんかおかしい?』
『いや、おかしくはないが・・・いつもより大胆なスタイルだなと思って。』
『あ・・・気がついちゃった?』
『気がついた?』
『これ・・・私がデザインしたの。』
『君が?・・・君がデザインした服なのか?』
『うん。そうよ♪』
再びよく観察してみる。座った時に巻きスカートの合わせ目がスリットのように白い太股をチラリと見せる
実にセクシーな光景だ
胸元も結構大胆なカットで大きめの襟が愛らしい
『すごくいいんじゃないか?』
『柄物の布とか使えなかったから、派手な色使ってみたんだけど・・・』
『とても可愛いよ。』
『ホント?よかった~~♪これとあと数点提出しようと考えているんだけど、サンプルに一着作ってみたの。
ミシンまで買っちゃったのよ。貯金が減っちゃった・・・
でも後輩に≪チェギョン先輩~~若作り♪≫って言われちゃって・・・ちょっと落ち込んでいたの。』
若作り?君はまだ若いだろう?後輩の言う言葉に揺さぶられちゃあダメだろう?
『相変わらずなんだな。君の後輩は・・・。君に対して尊敬の念ってものがないのか?』
『尊敬されてはいると思うんだけど、なにせ私は遊びが下手だから・・・』
遊びが上手な女なんか興味はない
彼女も漸くデザイン画を描き上げ、採用されることを強く望んでいる
君が寿退社した後も生き生きと暮らせること・・・それが今の俺の一番の願いだ
それでも彼女を部屋に招ける事は、やはり気持が昂揚してしまうものだ
俺はそんな自分を感じ、自分自身を戒めた
彼女は無自覚なことが多すぎる・・・それは俺自身が一番よくわかっている
果たしてそんな彼女の魅力に翻弄されているのがこの俺唯一人なのか、それとも世間がそれを
知らないだけなのかは分からない
彼女が俺に見せる無自覚な妖艶さは、他の誰にも見せないで欲しいとさえ思った
彼女を・・・部屋に誘う
俺がコーヒーを淹れている時、彼女は洗面所を借りたいという
俺は場所の説明だけしてコーヒーを淹れた
ところが・・・ソファーテーブルにコーヒーを置いてしばらく待ってみても、彼女は帰ってこない
せっかく淹れたコーヒーが冷めてしまう。コーヒーを飲みながら来週末の件を伝えたかったのに・・・
いくらなんでも遅すぎるだろう?俺はソファーから立ちあがると、リビングから廊下に続く扉を開けた
そして洗面所方面を眺めてみる・・・ところが目の端に映る光景に違和感を覚えた
寝室の扉が・・・開いている
まさかチェギョンが寝室にいる?別に見られたからといって疾しいところはない
いったい何をしているんだ?俺は足音を立てずに寝室の中を覗き込んだ
すると彼女は・・・驚いたことに俺のベッドに座り、スプリングを確かめるようにポンポンとジャンプをしているのだ
子供かよ・・・
俺は半ば呆れながら彼女に声をかけた
『チェギョン・・・何をしている?』
彼女は相当驚いたらしくベッドから転がり落ちると、必死に言い訳を口にする
チェギョン・・・君は男の怖さを分かっていないようだな。
俺は少し意地悪な気持ちで彼女を起こすと再びベッドに座らせ、そのまま彼女を自分のベッドに押し倒してみた
彼女の鼓動が・・・俺にまで伝わってくる
見開いた瞳も真っ赤に染まってしまった頬も、まるで十代の少女のようだ
君は俺と結婚するんだろう?彼女の瞳に問いかけてみるが、彼女はそれどころじゃないらしく俺から目を逸らした
っつ・・・どうも彼女と一緒にいると俺のペースは掻き乱される
これ以上彼女に意地悪する気にもなれず、俺は彼女を横向きにして抱き締めると来週末の挨拶の件を話した
彼女は漸く平常心を取り戻したように、俺の胸元で返事を返してくる
デザイン部のデザイン画募集の件も、応募締め切りが来週の金曜までだと言っていた
彼女の家に行く時には安心して話が進められそうだ
『チェギョン?』
俺の話しかける言葉に返事がなくなったと思ったら、胸元で寝息が聞こえでくる
彼女は俺を・・・ぬいぐるみか何かと勘違いしたのか?
少し忌々しく感じる半面・・・毎晩遅くまでデザイン画を描いていると言っていた彼女。
そう言われてみれば目の下に少し疲れを残していたな・・・寝かせてやるか・・・
俺は彼女に腕枕をしたまま彼女の寝顔をじっと眺めた
薄く開いた唇は実に扇情的で俺の男の本能を煽りたてる
指先でそのセクシーな唇をなぞり、今彼女が目を覚ましたら恐らく俺は自分を止められない・・・そんな予感がした
ところが彼女は全く起きる気配がなく、俺は彼女の寝顔を眺めながら≪結婚まで待つしかないか・・・≫と
苦笑するばかりだった
漸く彼女が目を覚ましたのは四時間後だ。その間ずっと紳士的に彼女を見つめていた俺の忍耐力に
感謝するがいい。くくくっ・・・
その週はそれきり彼女に逢えなかった。俺からの誘いの電話に彼女が快諾したのは、翌週のことだった
俺は意気揚々と彼女を社員通用口近くで待っていた
100日記念のような出迎え方は、あまり頻繁にしては意味がない
俺は車に乗ったまま、助手席の窓を開け彼女に声をかけた
『チェギョン!!』
『シン君♪』
あぁっ?いつになく出てきた彼女に感じる違和感。どうしたんだ・・・何が違う?
俺は近づいてくる彼女をじっと観察してみる。・・・わかった・・・服装が違うんだ
『シン君お待たせ~♪』
車に乗り込んできたチェギョンはビビッドカラーのブラウスに膝上丈の黒の巻きスカートを身につけている
いつも保守的なスタイルだった彼女にしては、驚くほどの派手さだ
『どうしたんだ?その服・・・』
『あ…なんかおかしい?』
『いや、おかしくはないが・・・いつもより大胆なスタイルだなと思って。』
『あ・・・気がついちゃった?』
『気がついた?』
『これ・・・私がデザインしたの。』
『君が?・・・君がデザインした服なのか?』
『うん。そうよ♪』
再びよく観察してみる。座った時に巻きスカートの合わせ目がスリットのように白い太股をチラリと見せる
実にセクシーな光景だ
胸元も結構大胆なカットで大きめの襟が愛らしい
『すごくいいんじゃないか?』
『柄物の布とか使えなかったから、派手な色使ってみたんだけど・・・』
『とても可愛いよ。』
『ホント?よかった~~♪これとあと数点提出しようと考えているんだけど、サンプルに一着作ってみたの。
ミシンまで買っちゃったのよ。貯金が減っちゃった・・・
でも後輩に≪チェギョン先輩~~若作り♪≫って言われちゃって・・・ちょっと落ち込んでいたの。』
若作り?君はまだ若いだろう?後輩の言う言葉に揺さぶられちゃあダメだろう?
『相変わらずなんだな。君の後輩は・・・。君に対して尊敬の念ってものがないのか?』
『尊敬されてはいると思うんだけど、なにせ私は遊びが下手だから・・・』
遊びが上手な女なんか興味はない
彼女も漸くデザイン画を描き上げ、採用されることを強く望んでいる
君が寿退社した後も生き生きと暮らせること・・・それが今の俺の一番の願いだ
本日の花≪梅花空木(バイカウツギ)≫
【第二王子との会話】
『母さん・・・二枚目・三枚目っていうのはよく聞くじゃん?
じゃあ一枚目にはどんな意味があるんだろう・・・』
『う~~~ん・・・』
二枚目・・・イケメン
三枚目・・・オチャラケキャラ
一枚目についてご存知の方いらっしゃいますか~?
追記※
一枚目・・・看板役者・主役のような意味合いのことだそうです。
歌舞伎からきているようですね~~★
教えてくださった皆様ありがとう~❤
【第二王子との会話】
『母さん・・・二枚目・三枚目っていうのはよく聞くじゃん?
じゃあ一枚目にはどんな意味があるんだろう・・・』
『う~~~ん・・・』
二枚目・・・イケメン
三枚目・・・オチャラケキャラ
一枚目についてご存知の方いらっしゃいますか~?
追記※
一枚目・・・看板役者・主役のような意味合いのことだそうです。
歌舞伎からきているようですね~~★
教えてくださった皆様ありがとう~❤