彼との約束の三か月終了間際・・・私は両親や弟と共に財界のパーティーに出席した
『チェギョン・・・イ・シンさんとダメなようなら、このパーティーでいい人を見つけなさい。
でなければ次の見合いの口は後妻しかないわよ!
まぁっ!そんな地味なドレスじゃダメよ。これを着なさい。』
母が選んだドレスは私にとって冒険としか言いようのない物だった
いや・・・私だって大学生の頃はこの位の冒険はした。
でも社会人になって受付カウンター業務と言う職業柄、段々無難な色を、選ぶようになったのかもしれない
しかし・・・いくらなんでもこのドレス・・・ちょっと露出が多くない?
肩は丸出し・・・脚は前部分が膝上よ・・・犯罪じゃないかしら?
躊躇しながらも向かったパーティー会場。その扉を開けるなり私は若い男性に取り囲まれた
なんか久し振りにこう言う主役な気分を味わっている。でもね・・・それに浸れるほど私は子供じゃないの
どうせ≪おいくつですか?≫の質問に答えたら、蜘蛛の子を散らす様に居なくなるくせに・・・
あ・・・彼だ!彼はやっぱり女性に沢山囲まれている
誰っ?彼の腕に手を絡ませようとしているその女性はっ!
・・・ひょっとして結婚相手として考えている女性?
私は彼とその女性を見つめ、悲しくて目が潤みそうになる自分を感じた
その時・・・
『あら~ちょっとごめんなさいね~♪』
私の周りを取り囲んだ若い男性を押しのけて、シン君のお母様が私に近づいてきたの
『まぁ~~♪どんな花が会場に届けられたのかと思ったらチェギョンさんじゃないの~~♪
なんて美しいの。こんなに美しいとうちのシンも心配だわ。』
シン君のお母様・・・褒めすぎ
『そんな~おば様、恥ずかしいです・・・』
『やだわ。恥ずかしがってなんかいないで早くシンの隣に行ってあげて。今日のあなた達すごくお似合いよ。
こんなところで他の男性とお話していたら、シンが嫉妬するわ。お~ほほほほ~♪』
確実に私達をお付き合いしていると勘違いしているシン君のお母様。私はもう真実を話そうと思った
『おば様・・・ごめんなさい。』
『あら・・・何を謝るっていうの?』
『私、シン君とお付き合いしているわけじゃないんです。シン君からはお見合いの当日に断られているんです。
私が自分の両親に叱られるのが怖くて、お付き合いしている振りをしてくれってお願いしていたんです。
その約束した期限もあと数日なんです・・・・』
『えっ?あなた達、結婚を前提にお付き合いしているんじゃなかったの?』
『はい。ごめんなさいおば様・・・』
『でもぉ・・・うちのシンに限って、なんの感情も持っていない娘さんを家に連れてくる筈ないのだけど・・・
チェギョンさん、あなたの気持ちはどうなの?』
『私は・・・断られたって解っているのに惹かれていました。どうしようもないくらい・・・』
『だったらシンの傍に行かなくっちゃ!!』
『でもシン君の隣には綺麗な女性が・・・』
『あ~あの人?確か学生時代にシンを追いかけ回していた人よ。でもシンは鼻にもかけなかったわ。
チェギョンさん・・・そんなに憶病な事でどうするの?恋は空から降って来るものじゃないわ。
好きな男は・・・自分の力で手に入れないと!!』
『おば様・・・』
『行きなさい。手遅れにならないうちにシンの心を捕まえてくるの!できるわね?』
『でも・・・あの雰囲気の中にどうやって割り込んだらいいのでしょう・・・』
『そう言う時は…とっておきの言葉があるの。≪ちょっと待ったーーーー!≫って叫ぶのよ。』
『ちょっと待った・・・ですね?』
『そう。行きなさいチェギョンさん。』
『はいっ!!』
シン君のお母様は私の背中を押すと満面の笑みで私を送りだす。私はシン君とその女性が居る場所に向かって
歩きだした。いいえ…走りだした
ドレスである事もピンヒールを履いている事も忘れ、ただひたすらシン君に向かって叫んだ
『ちょっと待ったーーーーー!!』
形振りなど構っている場合じゃなかった。猪突猛進・・・彼の元に急いだ
彼は・・・そんな私を見て、あのクールで切れ長な目を丸くしていた
はぁっ・・・はぁっ・・・ちょっと息が切れたわ。
『チェギョン・・・』
彼の前に立った時、私は右手を彼に差し出した
『踊ってくれませんか?』
そう言うや否や、彼の隣に居た女性は彼の腕を離さないとばかりに両手でしがみついた
『あなた・・・あとから割りこんでくるのはやめて!シンは私と踊るのよ。』
ダメ・・・そんなのダメっ!まだ何も言えてない、私の本当の気持なんか何も言ってない
『シン君・・・・』
彼を見つめる私の目は、きっと哀願する目だったに違いない
彼が隣に居る彼女に向かって声を掛けた
『すまないヒョリン。先約が居るから・・・』
彼は微笑むと自分の腕に絡みついた彼女の手をやんわりと解いた
それから彼は私の差し出したままになっている右手を取ってくれた
うわっ・・・彼は私の手を取るとフロアーの中央に私を連れ出した
彼にリードされ私は踊り始めた。今だ・・・今しかない。今言わなきゃ終わっちゃう・・・
私は彼の肩の辺りで少し俯き加減になりながら彼に話しかけた
『シン君・・・あのね・・・』
『チェギョン。今日は随分セクシーだな。君って女性は、本当に色んな顔を見せてくれるよ。くくっ・・・』
私の好きな含み笑いをする彼・・・
『シン君、聞いて欲しい話があるの。』
『なんだ?』
彼は私の顔を覗きこもうとする
『あ…顔は見ないで、そのまま聞いて。もうすぐ三か月の約束が終わるわ。
一番最初にした約束は必ず守る。』
そう言った時一瞬・・・握り締められた手の力が強まった気がする
私は構わず話を続けた
『だけど今言わないと後悔する事になりそう。だから三か月の約束がこの瞬間に終わっても構わない。
私の気持ちを言わせて・・・
ものすごく好きな人にものすごく愛されて、大恋愛の末寿退社。そんな夢をずっと見て来たわ。
でもこの先の人生で、こんなに好きになれる人はいないと思う。
シン君はまだ結婚する気はないし、結婚相手にも困らない。
だけど私は・・・シン君がいい。シン君にすごく愛されたい。誰でもいいなんて思えない。
シン君が・・・好き・・・』
これが彼と逢う最後になってしまうかもしれない。私は捨て身の覚悟で想いの丈を吐き出した
情けない事に涙まで溢れだした。あぁ・・・お化粧が剥げちゃう・・・
『チェギョン・・・』
彼の低い声が耳をくすぐる
『俺は・・・三か月の約束など途中からどうでもよくなっていた。
なのに君があまりにも≪約束は守る≫と言うものだから、少し意地になっていたのかもしれない。
寿退社・・・良かったら俺が相手になろうか?』
思いもよらない返事だった。てっきり初対面の日の様に無様に振られるかと思った
『えっ・・・・・』
彼の顔を見上げ私の動きは止まってしまった。彼も私を優しい目で見つめている
『俺と結婚するか?』
『ほ・・・本気?』
『あぁ。まだ結婚する気はなかったけど、相手が君ならそれも楽しそうだ。』
『う・・・うん~~~♪』
泣き笑いの私はあまりにも嬉しすぎて、彼の肩に顔を預けた
『おい・・・あまり密着するな。今日の君はセクシー過ぎるから刺激が強い。』
はっと身体を離した私・・・彼はそんな私の額にキスを落とした
かぁっと全身が火照る。まるで今日着ているドレスに染まるくらい、私は赤かったに違いない
漸く私の恋の蕾が・・・開き始めた
『チェギョン・・・イ・シンさんとダメなようなら、このパーティーでいい人を見つけなさい。
でなければ次の見合いの口は後妻しかないわよ!
まぁっ!そんな地味なドレスじゃダメよ。これを着なさい。』
母が選んだドレスは私にとって冒険としか言いようのない物だった
いや・・・私だって大学生の頃はこの位の冒険はした。
でも社会人になって受付カウンター業務と言う職業柄、段々無難な色を、選ぶようになったのかもしれない
しかし・・・いくらなんでもこのドレス・・・ちょっと露出が多くない?
肩は丸出し・・・脚は前部分が膝上よ・・・犯罪じゃないかしら?
躊躇しながらも向かったパーティー会場。その扉を開けるなり私は若い男性に取り囲まれた
なんか久し振りにこう言う主役な気分を味わっている。でもね・・・それに浸れるほど私は子供じゃないの
どうせ≪おいくつですか?≫の質問に答えたら、蜘蛛の子を散らす様に居なくなるくせに・・・
あ・・・彼だ!彼はやっぱり女性に沢山囲まれている
誰っ?彼の腕に手を絡ませようとしているその女性はっ!
・・・ひょっとして結婚相手として考えている女性?
私は彼とその女性を見つめ、悲しくて目が潤みそうになる自分を感じた
その時・・・
『あら~ちょっとごめんなさいね~♪』
私の周りを取り囲んだ若い男性を押しのけて、シン君のお母様が私に近づいてきたの
『まぁ~~♪どんな花が会場に届けられたのかと思ったらチェギョンさんじゃないの~~♪
なんて美しいの。こんなに美しいとうちのシンも心配だわ。』
シン君のお母様・・・褒めすぎ
『そんな~おば様、恥ずかしいです・・・』
『やだわ。恥ずかしがってなんかいないで早くシンの隣に行ってあげて。今日のあなた達すごくお似合いよ。
こんなところで他の男性とお話していたら、シンが嫉妬するわ。お~ほほほほ~♪』
確実に私達をお付き合いしていると勘違いしているシン君のお母様。私はもう真実を話そうと思った
『おば様・・・ごめんなさい。』
『あら・・・何を謝るっていうの?』
『私、シン君とお付き合いしているわけじゃないんです。シン君からはお見合いの当日に断られているんです。
私が自分の両親に叱られるのが怖くて、お付き合いしている振りをしてくれってお願いしていたんです。
その約束した期限もあと数日なんです・・・・』
『えっ?あなた達、結婚を前提にお付き合いしているんじゃなかったの?』
『はい。ごめんなさいおば様・・・』
『でもぉ・・・うちのシンに限って、なんの感情も持っていない娘さんを家に連れてくる筈ないのだけど・・・
チェギョンさん、あなたの気持ちはどうなの?』
『私は・・・断られたって解っているのに惹かれていました。どうしようもないくらい・・・』
『だったらシンの傍に行かなくっちゃ!!』
『でもシン君の隣には綺麗な女性が・・・』
『あ~あの人?確か学生時代にシンを追いかけ回していた人よ。でもシンは鼻にもかけなかったわ。
チェギョンさん・・・そんなに憶病な事でどうするの?恋は空から降って来るものじゃないわ。
好きな男は・・・自分の力で手に入れないと!!』
『おば様・・・』
『行きなさい。手遅れにならないうちにシンの心を捕まえてくるの!できるわね?』
『でも・・・あの雰囲気の中にどうやって割り込んだらいいのでしょう・・・』
『そう言う時は…とっておきの言葉があるの。≪ちょっと待ったーーーー!≫って叫ぶのよ。』
『ちょっと待った・・・ですね?』
『そう。行きなさいチェギョンさん。』
『はいっ!!』
シン君のお母様は私の背中を押すと満面の笑みで私を送りだす。私はシン君とその女性が居る場所に向かって
歩きだした。いいえ…走りだした
ドレスである事もピンヒールを履いている事も忘れ、ただひたすらシン君に向かって叫んだ
『ちょっと待ったーーーーー!!』
形振りなど構っている場合じゃなかった。猪突猛進・・・彼の元に急いだ
彼は・・・そんな私を見て、あのクールで切れ長な目を丸くしていた
はぁっ・・・はぁっ・・・ちょっと息が切れたわ。
『チェギョン・・・』
彼の前に立った時、私は右手を彼に差し出した
『踊ってくれませんか?』
そう言うや否や、彼の隣に居た女性は彼の腕を離さないとばかりに両手でしがみついた
『あなた・・・あとから割りこんでくるのはやめて!シンは私と踊るのよ。』
ダメ・・・そんなのダメっ!まだ何も言えてない、私の本当の気持なんか何も言ってない
『シン君・・・・』
彼を見つめる私の目は、きっと哀願する目だったに違いない
彼が隣に居る彼女に向かって声を掛けた
『すまないヒョリン。先約が居るから・・・』
彼は微笑むと自分の腕に絡みついた彼女の手をやんわりと解いた
それから彼は私の差し出したままになっている右手を取ってくれた
うわっ・・・彼は私の手を取るとフロアーの中央に私を連れ出した
彼にリードされ私は踊り始めた。今だ・・・今しかない。今言わなきゃ終わっちゃう・・・
私は彼の肩の辺りで少し俯き加減になりながら彼に話しかけた
『シン君・・・あのね・・・』
『チェギョン。今日は随分セクシーだな。君って女性は、本当に色んな顔を見せてくれるよ。くくっ・・・』
私の好きな含み笑いをする彼・・・
『シン君、聞いて欲しい話があるの。』
『なんだ?』
彼は私の顔を覗きこもうとする
『あ…顔は見ないで、そのまま聞いて。もうすぐ三か月の約束が終わるわ。
一番最初にした約束は必ず守る。』
そう言った時一瞬・・・握り締められた手の力が強まった気がする
私は構わず話を続けた
『だけど今言わないと後悔する事になりそう。だから三か月の約束がこの瞬間に終わっても構わない。
私の気持ちを言わせて・・・
ものすごく好きな人にものすごく愛されて、大恋愛の末寿退社。そんな夢をずっと見て来たわ。
でもこの先の人生で、こんなに好きになれる人はいないと思う。
シン君はまだ結婚する気はないし、結婚相手にも困らない。
だけど私は・・・シン君がいい。シン君にすごく愛されたい。誰でもいいなんて思えない。
シン君が・・・好き・・・』
これが彼と逢う最後になってしまうかもしれない。私は捨て身の覚悟で想いの丈を吐き出した
情けない事に涙まで溢れだした。あぁ・・・お化粧が剥げちゃう・・・
『チェギョン・・・』
彼の低い声が耳をくすぐる
『俺は・・・三か月の約束など途中からどうでもよくなっていた。
なのに君があまりにも≪約束は守る≫と言うものだから、少し意地になっていたのかもしれない。
寿退社・・・良かったら俺が相手になろうか?』
思いもよらない返事だった。てっきり初対面の日の様に無様に振られるかと思った
『えっ・・・・・』
彼の顔を見上げ私の動きは止まってしまった。彼も私を優しい目で見つめている
『俺と結婚するか?』
『ほ・・・本気?』
『あぁ。まだ結婚する気はなかったけど、相手が君ならそれも楽しそうだ。』
『う・・・うん~~~♪』
泣き笑いの私はあまりにも嬉しすぎて、彼の肩に顔を預けた
『おい・・・あまり密着するな。今日の君はセクシー過ぎるから刺激が強い。』
はっと身体を離した私・・・彼はそんな私の額にキスを落とした
かぁっと全身が火照る。まるで今日着ているドレスに染まるくらい、私は赤かったに違いない
漸く私の恋の蕾が・・・開き始めた
本日の花≪多肉植物ファンクィーン≫
いやいや・・・45ℓゴミ袋に今日は二袋
雑草を成敗したわ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
我が家の音読王子が、明日修学旅行で
京都・奈良方面に出掛けます~★
そちら方面にお住まいの方・・修学旅行生を見掛けた
優しく見守ってやってくださいね★
いやいや・・・45ℓゴミ袋に今日は二袋
雑草を成敗したわ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
我が家の音読王子が、明日修学旅行で
京都・奈良方面に出掛けます~★
そちら方面にお住まいの方・・修学旅行生を見掛けた
優しく見守ってやってくださいね★