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Channel: ~星の欠片~
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あなたのしもべ 33

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ガンヒョンがギョンを接客した後に入ってきた客・・・チェギョンはすぐカウンターの中から出て行った

『いらっしゃいませ。はっ!』

それはあろうことかチェギョンとガンヒョンにこの店のアルバイトを紹介してくれたイ会長だった

『あっ…こんにちは~♪こちらのお席にどうぞ。』
『頑張っているかね?』
『はい。』

だがヒョンは一人ではなく、その背後に息子のシンを従えていた

(あっ!シン君だ。あはは…心配で様子を見に来たのかな?)

チェギョンがシンに微笑みかけると、シンは片方だけの口角を上げた

二人を席に案内した時、すでにギョンが来ていることに気が付いたヒョンは

ギョンの座っていた四人掛けのテーブルに腰を下ろした

『おじさん!それにシンも・・・』
『ははは・・・どうやら考えることはシンと一緒みたいだな。シンは仕事を教えていても上の空で
全く仕事にならないからここに連れてきたんだよ。はははは・・・
あっチェギョンさん、ここの会計は私に回してくれ。』
『はい、、かしこまりました。』

チェギョンは一瞬だけシンに視線を向け、咎めるように少し睨みつけた

シンはそんなチェギョンの視線に気づかない振りをし、飄々としている

『コーヒーをふたつお願いできるかね?』
『はい。かしこまりました。』

チェギョンはヒョンとシンの前に氷水の入ったグラスを置き、会釈するとカウンターに戻っていった

(ほらみろ・・・あのスカート丈の長さは拙いだろう?しかもハイヒールなど履いているから、
さらに脚が長く見えてしまうy。
お父様と俺が入店したからチェギョンに視線を向けなくなったが、あの打ち合わせをしている総務の男・・・
それに奥の席で外部の人間と交渉している商品開発部の男・・・あいつらは確かにチェギョンを見ていた。
っつ・・油断も隙も無い。時折こうやって虫よけに来ないとダメだな。)

そんなことを思いながら店内にいる男性社員に鋭い視線をシンは向けた

もちろんギョンはそんな様子に気が付き、シンを窘めた

『シン~~気持ちはわかるんだけどさぁ、そんなに睨みつけたら≪イ財閥後継者は相当嫉妬深い≫って
噂になるぞ~~♪
俺が見張っててやるからさ~安心して仕事に戻れよ。』
『っつ・・・』

やがてギョンのオーダーしたコーヒーをガンヒョンが運び、ヒョンとシンがオーダーしたコーヒーを

チェギョンが運んでくる

シンはその熱いコーヒーを飲み干すとギョンに告げた

『俺はお父様と一緒に仕事に戻るが・・・この先の会計は自分で賄えよ。』
『もちろんさ~そのつもりだよ。』
『じゃあそう言うことで・・・。会長、参りましょう。』
『もういいのか?シン・・・もう少しゆっくりしても構わないが・・・』
『いえ、ひとまず目的は果たしましたから・・・』

そう・・・シンは男性社員を睨み・・・カフェのアルバイト店員い余計な誘いをしない様牽制したのだ

シンの一睨みは・・・きっと社内の噂になって広がることを知っての作戦だった



その日のアルバイトが終わった頃、イ財閥本部ビル通用口付近ではシンとギョンの車が停まっていた

チェギョ音とガンヒョンはそれぞれ車に乗り込み、走り出した車の中で初日の感想を口にする

『ふぅ~~・・・』
『お疲れ様。』
『脚がパンパンだよ~~!』
『あぁ。ハイヒールで立ち仕事は大変だろう。失敗はしなかったか?』
『失敗なんかするはずないよ。接客業は慣れたものだから~♪シン君は一度家に帰ったの?』
『いいや。ギョンと駐車場で逢って話をしていた。』
『そっか~。お腹空いたでしょう?』
『あぁ。なにか軽く食べていくか?』
『うん。じゃあ私が好きなパスタの店に行こう。今日は私のおごり~♪』
『いや…そんなことはいいから。』
『アルバイト先を紹介してくれたお礼だよ。本当はおじ様にお礼しなきゃならないんだけど
おじ様をパスタの店に案内するわけにもいかないしね~~♪』
『そうか。じゃあ行こう。』

チェギョンが案内できる店は、大学の学食程度の値段で食べられる庶民的な店しかない

それでもシンに借りばかり作るのは心苦しいチェギョンだった

『ここだよ~~入ろう。』
『あぁ。』

大学にほど近いパスタ料理の店・・・駐車場はかなり混雑しており店の人気の高さがうかがえた

シンは車を停めチェギョンと共に店に入っていく

すると一瞬にして店内にいた客たちはシンとチェギョンに視線を向けた

どうやらこの店は同じ大学の学生が集っているようだ

『あれって・・・イ・シンじゃね?』
『本当だ~。一緒にいるのはシン・チェギョンだよね?へ~~イ・シンがこんな店に来るなんて思わなかったな。』

もう何を言われようが気にしない

シンはチェギョンと共に案内された席に着き、思い思いのアスタを注文するとチェギョンと話を続けた

『チェギョン・・・今週末、家でお母様がグラスの持ち方とか指導したいそうだ。』
『あ~そうだ。そういうのわかんないからな~~。』
『じゃあ構わないな?』
『うん。伺いますってお伝えして。』
『来週末がパーティーだから、付け焼刃になるけどな。』
『ま・・・マジ?付け焼刃もいいところじゃん!』
『まぁお前は酒さえ飲まなきゃ大丈夫だ。』
『絶対に飲まないもん。間違えてアルコールのグラスを取らない様見張ってて。』
『あぁ。そんなところで酒癖の悪さを披露されたら、たまったものじゃないからな。くくくっ・・・』
『ひっど~~い!』

仲良く痴話げんかする二人の姿は、周囲に財閥御曹司であることを忘れさせた

シン・チェギョンの前ではイ・シンもただの男だった




そうして学業とアルバイトに勤しむ傍ら、週末にはイ家でミンから淑女らしい立ち振る舞いのレッスンが行われた

その日夕食をイ家でご馳走になったチェギョンは、ミンからとんでもないおねだりをされてしまった

『ねえ~チェギョンちゃん、居酒屋さんって~どんなところかしら~~♪
私・・・是非行ってみたいわぁ~♪』
『あっおば様・・・居酒屋はおば様がいくような場所では・・・』
『え~~っ・・・人生何事も勉強なのにぃ~~!』

財閥夫人のミンを居酒屋に案内するなど、さすがのチェギョンにも快諾できずただ苦笑するしかなかった


そうして・・・財界のパーティーの日がやってくる・・・



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今日は書いている時に、書いたものがいなくなるという
頭が真っ白になる事態が二度も起こって・・・
どうしようかと思った。

元に戻る・・・で戻ってよかった~~(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!







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