それから・・・私はハン家の奥様とお逢いする度に、テヤン君の事を褒め称えた
『テヤン君のような殿方がピョルの傍にいてくれたら、私は本当に安心ですわ。』
『まぁ~イ家の大奥様・・・それは私も一緒です。ピョルちゃんのようなお嬢さんが、テヤンの傍にいてくれたなら
私は安心して冥土に行けますわ。』
『まぁ~奥様何を仰っているの?まだ冥土なんて早いですわ。ひ孫の三人や四人は見てからじゃないと
悔いが残ってとてもあの世になどいけませんんわ。』
『そう言われてみればそうですわね。イ家の大奥様・・・ふふふ・・・』
『そうでしょう?まだまだ私達は長生きしないとなりませんわ~~♪』
奇しくもハン家の奥様と私は1歳違い(私の方が年上)ということもあり、妙に気が合った
ピョルのことを噂しているテヤン君のお母さんに文句を言ってから、もう何年が経つのかしら・・・
あれから何度となく旅行にも出かけたし、月に二度は欠かさずお逢いしているわ
孫たちのお付き合いが縁でこの歳になって親友ができるなんて幸せなことよね
そんな風に互いの孫を褒め合いながら、自然と私達の目標は二人を結婚させることになっていったわ
でも・・・大学を卒業して二年が経っても、二人の間に結婚の話は出ないみたい
確かにテヤン君は海外に出張することも多いし、ピョルも仕事に追われているのも知っているけど・・・
結婚の≪け≫の字も出てこないってどうなの?
段々業を煮やしてきた私達は、前以て新居を用意してしまうことに決めた
二人で逢った時に地図と定規を持ち寄り・・・イ家とハン家の中間地点を定め、その付近の
新築物件を捜し歩いたわ
漸く思う物件が見つかって・・・私とハン家の奥様はありったけの虎の子を持ち寄り、不動産会社に出向いたの
つまり・・・テヤン君とピョルの名義でマンションを購入しようとしていたわけ
入れ物が決まってしまえば結婚しやすいかしら?って思ったわけよ~おほほほほ~♪
不動産会社側も即金で払うという金払いの良い私達にとても好意的で、契約に向かった際など
コーヒーにケーキまで出てきたわ
でも・・・さて、契約を・・・と私とハン家の奥様で書類を書こうとした時だった
『ばあちゃん!グランマ・・・こんなところで何をしているんですか!!』
えっ?テヤン君がなぜここに?
すると不動産会社の担当者が答えた
『あの・・・差し出がましいと思ったのですが、念の為ご確認の連絡をさせていただきました。』
あぁぁ・・・なんて余計なことをしてくれたの~~!!
困惑したハン家の奥様の代わりに、私は口を開いたわ
『あのね・・・テヤン君とピョルの新居を、私達二人でプレゼントしようかと思ってね~♪』
『新居?・・・グランマ…まだ俺達、そんな余裕はないんです。勝手なことしないでください!』
ハン家の奥様は慌ててテヤン君に言い訳をする
『だってテヤン・・・あなた達、なかなか結婚の話が出てこないし・・・新居が決まってしまえば
話も進むかなって思ったのよ。』
『それが余計なことだと言ってるんだよ。ばあちゃん!!
俺達は俺達でちゃんと考えがあるんだ。頼むから余計なことしないでくれよ。』
『二人に任せておいたら・・・いつになるかわからないでしょう?』
『いつになろうと俺達の事は俺達が決める!だからばあちゃんもグランマも静かに見守って貰えないか?』
ん~~テヤン君の言うことは尤もだわ
私達が口を挟むようなことじゃなかった
申し訳ないわね・・・そういうことだからこの話は白紙に戻すわ
不動産会社の担当してくださった方は、非常に残念そうに私達を見送ってくれた
でもとても良い会社だわ・・・『いつか物件が必要な時には、必ずこちらにお願いしますね。』そう言って
私達は頭を下げた
折角ケーキまで出してくれたのに・・・本当にごめんなさいね
私とハン家の奥様はテヤン君に送られて、反省しながら其々の家に戻ったの
その晩帰宅したピョルは、自室に私を招いた
『グランマ~~テヤン君から聞きましたよ。』
『ピョル~~ごめんなさいね。悪気は全くなかったのよ。』
『くすっ・・・そんなことわかってますって~~!グランマはいつだって私の味方だし。
でもお店の責任者になってまだ一年。結婚するにはまだ早いって思うんです。
だからグランマの優しい気持ちだけ頂いておきますよ~♪』
そういった後・・・ピョルは私に問い掛けた
『ところでグランマ・・・一体どんな物件を購入しようとしたんですか?』
『あ・・・あのねこれ・・・』
私はピョルに契約寸前までいった新築マンションのパンフレットを見せた
『このマンションの最上階でいいお部屋だったのよぉ~~!だからきっと新婚生活も楽しくなるに違いないって
ハン家の奥様と決めちゃったのよぉ~~。』
ピョルはその価格表を見て目を見開いた
『グランマ・・・こ・・・こんな高いマンションを買うつもりだったんですか?
そりゃあテヤン君も尻込みしちゃう~~!』
『ん~~だってぇ~~!』
『でも・・・私とテヤン君を想ってのことですよね。ありがとうございます♪』
ピョルは私を抱き締めてくれたわ
感謝のハグよ・・・私達の計画は失敗に終わったけど、こんな嬉しいことってないわ
その後・・・この一件がどこからかバレて、シンに大目玉を喰らったわ
『母さん・・・一体何を考えているんですか!テヤンやピョルの気持ちも聞かずに先走るなんて・・・』
『ん~~反省しているわ。テヤン君やピョルにも叱られたし・・・』
『でもお義母様、ピョルはそのお気持ちがすごく嬉しかったみたいですよ。』
『私にも嬉しかったと言ってくれたわ、ピョルは優しい子だから・・・。でももう・・・勝手に事を決めたりせず
静かに見守るわ。』
そういうとチェギョンさんは目を細めて笑った
『はい。きっとその時には私より先にお義母様に相談がある筈ですから。その時はどうぞよろしくお願いします。』
『任せなさ~~い♪』
その夜…その一連の騒動を知った夫は、不満そうに愚痴を言う
『母さん・・・ハン家の奥方と二人で話を進めるから、こんなことになるんだ。
私もその話に一枚かんでいれば・・・』
『あなたをこの話に加えていたら、あのマンションは既に購入していたことでしょう。
そうなったら大目玉どころじゃすまなかったわ。』
『そうだなぁ・・・やはり祖父母が口を出すことじゃないなぁ・・・』
『そうなのかも。ピョルから相談が来るのを・・・私はじっと待つつもりよ。』
『ああ。その時には私にもいち早く教えておくれ。』
『ええ。わかったわあなた。』
そうして心穏やかにその日を待とうと思った私だったけど・・・その日が待てなくなったのは・・・
私を諭した息子のシンだった・・・
今回のお話のタイトル・・・某ブロガー様の
ブログタイトルから拝借しちゃいました。
語呂がよかったものですから・・・
ここでお礼申し上げます❤
怒らないでね(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
今日は暖かかったのに、5時過ぎから突然の雨で
急激に冷え込んだ管理人地方
そんなお天気の中、卒業したばかりのクラス会に出かけた次男君。
出掛ける間際・・・自分の鍵がないと探す次男君。
鍵を失くしたと母に叱られ・・・
しょぼんとしながら出かけて行ったのに・・・
次男君の鍵・・・私が卒業式に持って行った
バッグの中にあったんですぅ・・・
次男君…疑ってすまない~~!
と・・・母は懺悔をここでする・・・