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Channel: ~星の欠片~
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グランマ 息子の成長に感極まるる

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ピョルがチェギョンさんの店に勤め始めて一年が過ぎたわ

店の経理にずっと携わってきたチェギョンさんは、ピョルが店頭に立つようになってからの店の売り上げが

随分伸びたことに嬉しさを隠しきれずにいたわ

『でもお義母様・・・こういう順風満帆の時に、逆風が吹くことがあるんですよ。』

嬉しそうでありながら反面少し思案する顔つきのチェギョンさん・・・

一体どんな逆風が起こるのかと、私まで不安になるじゃないのぉ~~!



チェギョンさんがそんなことを危惧した数日後のことだった

帰宅したピョルは電話で喧嘩をしているようだ

『もぉ・・・いいよ。テヤン君が輸入してくれないなら、私自身が買い付けに行くから!!』

いつになく憤ったピョルの声・・・ピョルのこんな声を今までに聞いたことがあったかしら

家族もそんなピョルの様子が心配になったらしく、仏頂面で席に着いたピョルにシンが問い掛けたの

『ピョル・・・お帰り。』
『ただいま戻りました。ふぅっ・・・』
『一体どうしたんだ?ハン・テヤンと喧嘩でもしたのか?』
『喧嘩っていうか・・・テヤン君が、かなり注文の入っている商品を輸入してくれないんですぅ・・・』
『なにっ?・・・だがピョル、テヤンは今手広く輸入業務をしている筈だ。
お前からの依頼を断るなんて・・・何か理由があるんじゃないか?』
『ん~~リスクが伴うとかなんとか・・・でもお客さんからは注文がいっぱい入っているのに・・・』
『そうか。ちょっと話を聞いてみたい。ハン・テヤンを呼びなさい。』
『えっ?どうして?』
『少し腑に落ちない点があるからだ。きっとテヤンは来るはずだ。』
『解ったわパパ・・・』

こうしてテヤン君は久し振りにシンからの呼び出しで、我が家を訪れることとなったの・・・




ピョルから再度連絡を受けて慌ててやってきたテヤン君は、礼儀正しく挨拶をする

『グランマ・・・お久しぶりです。遅い時間にお邪魔してすみません。
これ・・・皆さんで召し上がってください。』

手渡されたのは有名店のお菓子ね

確かハン家の奥様の好物じゃなかったかしら~?

この店を知っているなんてさすがテヤン君ね・・・おばあちゃん孝行な孫だわ

『いいのよ~テヤン君。ようこそいらっしゃい。夕飯は済んだの?』
『はい。済ませてきました。お邪魔します。』

私はテヤン君をシンが待っているリビングに案内した

『ハン・テヤン・・・こんな時間に呼び出してすまない。』
『いえ、とんでもありません。あの・・・おじさん、本日は一体どのような・・・』

そりゃあ心配にもなるわね

『まぁ掛けてくれ。』

テヤン君はシンの向かいに腰を下ろした

その直後着替えを済ませたピョルはシンの横に座った

あら・・・テヤン君の横に座らないなんて、ピョルったら余程怒っているのね

『早速だが・・・ピョルからの輸入依頼を断ったそうだが?』

テヤン君は少し俯いて小さな溜息をひとつ吐いたわ

なんだか余程気が重そうに見える

『はい。』
『きっと何か理由があるのだろう?』
『その通りです。実は・・・ピョルからの依頼を受け、その商品の窓口となっている企業を調べたのですが
何の情報も得られませんでした。つまり・・・実績が何もなく、信頼度に欠ける企業だと判断したんです。
でもピョルは・・・自ら海外に行ってその商品を買い付けて来ると言い出したので、喧嘩になってしまって・・・
俺にとってその企業はなにかうさん臭いとしか思えないんです。』

そこでピョルは口を挟んだ

『でもテヤン君・・・実際にお客さんが何人も、その商品を欲しいと注文してきているのよ。
おかしな商品なんかじゃないわ!』

シンはピョルに問い掛けた

『ピョル・・・お前はその商品の実物を見たことがあるのか?』

ピョルは即座に困惑した顔をする

『お客さんが持ってきたカタログで見たわ。みんながそのカタログを持っていたもの。
実物は・・・見ていないけど・・・』

それを聞いたチェギョンさんは首を傾げた

『ピョル・・・それはちょっとおかしいわ。その商品を欲しいと仰るお客様が、みんな同じカタログを持っているなんて
普通じゃあり得ない。それにチェさんはどうしたの?チェさんに相談したの?』
『チェさんは今・・・おうちの事が忙しくてなかなか出勤できなくて・・・
だから相談できてないわ。』

あら・・・まだ世間慣れしていないピョルを狙っての・・・悪質な犯罪かしら・・・

シンはピョルに問い掛けたわ

『ピョル・・・その商品を依頼してきた顧客名簿はあるか?』
『ええあるわ。パパ・・・』
『パパに見せて貰えるか?』
『えっ?でも個人情報だから・・・それはできないわ。』
『いいから見せなさい。パパがそれを悪用などするはずがないだろう?』

渋々といった感じでピョルは一旦部屋に戻りその名簿をシンの前に置いた

シンは自室からノート型パソコンを持ってきて、徐に開いた

その様子が気になってテヤン君はシンの後ろに立つと問い掛ける

『おじさん・・・一体何をするつもりですか?』
『あぁ?それはだな・・・この顧客名簿にある住所をグルグルニャップで検索するんだ。
この名簿に書かれた住所が実在するものなのか・・・そしてその人物が本当に住んでいるのか
確認するんだ。』
『なるほど!おじさん凄いですね・・・』

その様子を見ていたピョルは、自分が恐ろしい犯罪に狙われている可能性に気が付き顏を青くしていく

『おじさん・・・俺が住所と名前を読み上げます。その方が早く判明するでしょう?』
『そうだな。テヤン・・・頼めるか?』
『はい。』

あら~なんだかシンとテヤン君・・・まるで同士のような息の合い方ね

『じゃあおじさん、一人目・・・・・』

テヤン君が読み上げた住所エオシンが入力する・・・するとそんな住所は存在しなかった

『次行きます・・・・』

二人目の住所は、工場だったわ・・・しかも名前が全く違う

そうして三人目四人目と読み上げられていく・・・その都度ピョルの顔色は悪くなる

その商品が欲しいと言ってきた顧客名簿の住所確認がすべて終わった時、ピョルは青ざめた顔で呟いた

『パパ・・・テヤン君、ごめんなさい。私が甘かった・・・』
『いや・・・ピョル、偽りだと判明してよかった。恐らく輸出業者はピョルの店を訪れた客と
グルになっているのだろう。未然に防げて本当によかった。』

シンはすぐに知人の警察上層部の人間にその顧客リストと、輸出業者の情報を送った

『これで一網打尽にできるだろう。恐らく大手の店には手を出さず・・・小さな店を狙った犯行だ。
チェギョンの店クラスの規模の店舗に被害が出ていなければよいが・・・・
ハン・テヤン・・・よく踏み留まってくれたな。』
『おじさんそれは・・・うちの会社にも損害が及ぶことですから・・・』
『ピョルはとても慎重なようでいて、実は人を信じやすい。
これからも力になってやってくれ。』
『はっ・・・はい!おじさん、もちろんです!!』

満面の笑みでハン・テヤン君の肩を叩くシン

その胸中は複雑だろうけど、ピョルの大ピンチを救ってくれたテヤン君がついて居てくれるから今後も安泰だわ

テヤン君を見送る為にピョルが家を出た後、シンはチェギョンさんに呟いていた

『なかなか見どころのある男に成長したな。』
『そうでしょう♪テヤン君はピョルと共に成長していこうと考えているのよ。
素敵な男の子よね。』
『あぁそうだな。』

あとはテヤン君とピョルがシンとチェギョンさんのような遠回りをしない様、見守っていくのが家族の務めよね

さて~シンもテヤン君を認めたことだし、こうなったらあまり時期を逃さないうちに話を進めないとね

私の腕の見せ所かしらね~♪おほほほほ~♪




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朝は雨だったのに雪になりました~~!
管理人地方、朝より今の方が寒いです。

本日初めて自動車教習所で教習を受けた次男君。
キャンセルが出て~
初日から車に乗ったそうです。
『まるで生まれたての小鹿のようだった~♪』と
のたまう次男君。

あまりにも的を得た表現に
管理人はお腹を抱えて笑いました~(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!




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