った・・・痛いなぁ・・・
ぼんやりと靄がかかった光景の中・・・私のスマホに非通知の電話が鳴り響く
私は何の気なしにその電話を取った
『どちら様ですか?』
『身の程を知らないあなたに罰を与えるわ。ふふふ・・・』
全く聞き覚えのない声の主は、それだけ告げると電話を切った
その直後運転していたイギサのお兄さんの叫び声が響いた
『ブレーキが利かないっ!チェ尚宮様・チェギョン様・・・頭を低くして身をお守りくださいっ!!』
<キキキーーーーッ!>
軋むタイヤの音・・・何かにぶつかった衝撃でチェ尚宮お姉さんと私の身体は大きく揺れた
漸く車が停まった時・・・チェ尚宮お姉さんは必死に私の名を呼んだ
『チェギョン様!!チェギョン様~~!!』
頭から手を離した時・・・私の手は周囲が暗いにも拘わらず赤く染まっているのが見えた
車内に充満する血の匂い・・・それが誰のものなのか確認することもなく、私の意識は深い闇の中に沈んでいった
ん?ちょっと待って?さっきの電話の声って・・・知らない人じゃない
むしろよく知っている
つい最近も同じように横柄な言葉を言われたっけ・・・
ぼんやりと靄がかかった光景の中・・・私のスマホに非通知の電話が鳴り響く
私は何の気なしにその電話を取った
『どちら様ですか?』
『身の程を知らないあなたに罰を与えるわ。ふふふ・・・』
全く聞き覚えのない声の主は、それだけ告げると電話を切った
その直後運転していたイギサのお兄さんの叫び声が響いた
『ブレーキが利かないっ!チェ尚宮様・チェギョン様・・・頭を低くして身をお守りくださいっ!!』
<キキキーーーーッ!>
軋むタイヤの音・・・何かにぶつかった衝撃でチェ尚宮お姉さんと私の身体は大きく揺れた
漸く車が停まった時・・・チェ尚宮お姉さんは必死に私の名を呼んだ
『チェギョン様!!チェギョン様~~!!』
頭から手を離した時・・・私の手は周囲が暗いにも拘わらず赤く染まっているのが見えた
車内に充満する血の匂い・・・それが誰のものなのか確認することもなく、私の意識は深い闇の中に沈んでいった
ん?ちょっと待って?さっきの電話の声って・・・知らない人じゃない
むしろよく知っている
つい最近も同じように横柄な言葉を言われたっけ・・・
『チュナ!チュナ…しっかりしてくださいっ!』
チュナ?違うよ、お姉ちゃん・・・私はシン・チェギョンだ
お姉ちゃんのあまりにも煩い声に、私はうっすらと目を開けた
チェ尚宮お姉さん・・・そしてこの三年間私を守ってくれたお姉ちゃん
『チュナ・・・気が付いたのですね?』
泣き笑いの顔をするお姉ちゃんに元気な姿を見せたくて起き上がろうとしたけど、なんだか上手く動けない
えっ?なにっ?首に・・・何か巻かれてる
『あっ…いたっ・・・』
『むち打ちですからしばらく安静にするようにと先生が仰ってました。』
『むちうち?』
あ・・・そうだ!ミン・ヒョリンの連れてきた図体のデカい男に殴られたんだった
『脳波に異常はありません。念の為MRIも撮りましたが、異常は見当たりませんでした。
気分はいかがですか?』
『お姉ちゃん・・・少しムカムカする。』
『脳震盪を起こしていますからね。吐き気があるかもしれません。』
私はゆっくりと病院のベッドから身体を起こした
お姉ちゃんとコお兄さんは私の一挙一動を心配そうに見つめている
『チュナさん・・・お守りできなくて申し訳ありませんでした。』
お兄さん何を言っているの?お兄さんのせいなんかじゃない。悪いのは全部あの女だよ
『チェ尚宮さんとイギサのお兄さんのせいじゃない。』
『『えっ?』』
私の口ぶりに驚いた二人は、じっと私の顔を窺った
『お二人共三年間・・・私の為にありがとうございました。』
『チェギョン様・・・思い出されたのですか?』
『はい。思い出しました。自分がシン・チェギョンであることを・・・』
『あぁっ・・・』
お姉ちゃんは堪えきれず涙を零すと私をそっと抱き締めた
コお兄さんも目を潤ませ何度も頷いている
お二人の胸の中には、この三年間の苦労が過ったに違いない
暫くお姉ちゃんは私を抱き締めたままいたが、その後私から離れるとどこかに電話をかけ始めた
『朗報です。ようやくチェギョン様が記憶を取り戻されました。えっ?あ・・・はい。かしこまりました。
直ちに伺います。』
お姉ちゃんの口ぶりで電話の相手は相当な大物だろうと察しがついた
『チェギョン様・・・これからあるお方に逢っていただきます。よろしいですか?』
『はい。』
もう今更何が起ころうと驚かない
私の胸の中には積年の・・・三年前のシン・チェギョンとここ数日チェ・チュナとしての怒りがこみ上げていた
これは二人分の怒り・・・
二倍などでは生ぬるい・・・三倍にして返してやる!!
コお兄さんの運転する車に乗って、今までチェギョンとしてもチュナとしても行ったことのない場所に向かっている
その車中お姉ちゃんはスマホをテレビ電話にして誰かに電話をかけ始めた
ん?あれっ?お母さんの声・・・あっ…お父さんも・・・
お姉ちゃんは私にそのスマホを手渡した
『チェギョン様・・・どうぞお話しください。』
『はい・・・』
実に三年ぶりの両親・・・とはいってもつい先ほどまで失った記憶の中にいたのだ
『お父さん…お母さん・・・』
『チェギョン~~~!!』『チェギョンよかったぁ~!!』
両親と涙の再会を果たした私・・・でもまだシン・チェギョンに戻るのは無理みたい
なぜなら悪党共を成敗してからじゃなきゃ、安心してシン・チェギョンを名乗れない
なぜならシン・チェギョンは命を狙われているんだもの
悪党を一網打尽にするまでは・・・シン・チェギョンには戻れない
車は静かな佇まいの庭園の中に入って行った
『お姉ちゃん・・・ここはどこ?』
『皇室の別荘地です。』
うんうん如何にも御用邸といった佇まいだ
車から降りた私たちはその建物の中に入って行った
そして・・・私は今まで私を匿っていた黒幕の事を知った
『皇太后様・・・』
『チェギョンや~~~!ようやく思い出したそうだな。本当に良かったのぉ・・・』
『はい。三年間匿ってくださりありがとうございました。お姉ちゃん・・・いえチェ尚宮さんとイギサのお兄さんには
家族として私を愛してくれました。』
『そうだったか。すまなかったな。ご両親とも離れ離れにさせて・・・だがシン家のご両親にまで、危険が及んではと
考えた末の事だったのだ。』
『はい。理解しております。』
『それで・・・何か思い出したことはあるか?』
『はい。重大なことを思い出しました。』
皇太后様は身の乗り出した
『事故が起こる直前に私のスマホに番号非通知の電話があったのです。
≪身の程を知らないあなたに罰を与えるわ。≫と。
その時はその声に聞き覚えはありませんでした。でもチェ・チュナではその人と知り合っていたんです。』
『だ…誰なのだ?その電話の主は・・・』
『王族の御息女ミン・ヒョリンという方です。』
『なんと・・・』
目を見開き唇を震わせた皇太后様・・・命を狙った女を庇い立てする気など私にはない
『これからこちらに皇帝陛下と皇后・そして太子もやって来る。
そこでチェギョンのことを話そうと思う。そなたは思い出したことを三人に話してくれるか?』
『はい、もちろんです。皇太后様・・・』
とうとう逢える・・・皇太子殿下、いいえシン君にシン・チェギョンとして・・・
あぁ首に巻かれたギプスのせいで動きにくい
頭も痛むけど・・・それでも私の心は霧が晴れたようにすっきりとしていた
チェギョンの怪我はどうだったのか・・・食欲もなく何も手につかないまま自室に戻った時、俺のスマホが
鳴り響いた
珍しいことに皇太后様からだった
『皇太后様・・・どうなさったのですか?』
『太子や・・・疲れているところをすまないが、私の別荘まで来てもらえるか?』
『えっ?今からですか?』
『そうだ。急を要するのでな。コン内官とハンイギサを同行させるのだ。
よいか?くれぐれも他の者に知られてはならぬ。』
『?あ・・・はい。』
『ハンイギサにもその旨を伝えなさい。そう言えばわかるはずだ。』
『わかりりました。』
俺はコン内官とハンイギサを伴い、皇太后様の別荘に赴いた
一体どうしたというのだろう
どうやら皇帝陛下と皇后様も、内密の呼び出しを受けたらしい
車が前を走っていく
ハンイギサは前を走る公用車の運転手に電話をかけ、尾行してきた者ではなく同じ場所に向かう事を告げた
何やら・・・秘密の匂いやプンプンする
一体皇太后様の別荘でどんな会談が行われるのだ?
その時俺はまだ・・・その秘密の会談の重要性に気づいていなかった
皇太后様の別荘に到着した俺は、陛下や皇后様と共に部屋に通された
共にやって来たコン内官とハンイギサも同席するよう命じられた
陛下や皇后様付きの内官や尚宮もその場に並んでいた
いつになく皇太后様の表情が険しい
『こんな時間にわざわざここまで来てもらってすまなかったな。ひとつ確認したいことがあるのだが・・・
そなたたちの中に、シン・チェギョンを疎ましく思っている者はおるか?』
シン・チェギョンだと?とうとう・・・白状する気になったかチェ・チュナ
皇帝陛下と皇后様は答えた
『皇太后様・・・チェギョンの事は幼い頃からよく存じ上げております。疎ましくなど思う筈がありません。
今でもチェギョンの行方を捜しているというのに、その妨害をなさっているのは
他でもない皇太后様ではございませんか!』
『チェギョンの事は娘のように可愛がっておりました。一体いつ帰って来るのかと一日千秋の想いで
待っておりますのに・・・』
『そうか。陛下も皇后もチェギョンの事を待っておるのだな?太子はどうだ?』
『皇太后様・・・私に聞くまでもないでしょう。先日お話した通りです。チェギョンは何れ私の妃になる娘です。
疎ましいと思ったことなど一度としてございません!』
皇族三人からの返事を受け皇太后様は漸く安堵の表情を浮かべた
『三人とも部屋に入りなさい。』
皇太后様の背後にあった扉が開いた
チェギョン・・・格好は違うが間違いなくチェ尚宮・・・そして執事の格好をしたコイギサが姿を現した
やはりチュナはチェギョンだった
チェギョンは俺を視線に捕らえるなり目を輝かせ俺に駆け寄った
『シンく~~ん!!』
ギプスを巻いた首・・・そして同じ学校の制服
間違いないチュナはやはり・・・チェギョンだった
俺に抱きつこうとするチェギョンの肩を捕らえ一応確認してみる
『お前は・・・誰だ?』
抱きつこうとしたのを直前で阻まれたチェギョンは、不自由そうに手をバタバタさせながら答えた
『私・・・チェギョンだよ。シン・チェギョン♪』
それを聞いて安堵した俺は自分からチェギョンを抱き寄せた
チェギョンがようやく俺の元に帰ってきた
だが・・・そのあと俺は驚くべき真実を突き付けられることとなる
チュナ?違うよ、お姉ちゃん・・・私はシン・チェギョンだ
お姉ちゃんのあまりにも煩い声に、私はうっすらと目を開けた
チェ尚宮お姉さん・・・そしてこの三年間私を守ってくれたお姉ちゃん
『チュナ・・・気が付いたのですね?』
泣き笑いの顔をするお姉ちゃんに元気な姿を見せたくて起き上がろうとしたけど、なんだか上手く動けない
えっ?なにっ?首に・・・何か巻かれてる
『あっ…いたっ・・・』
『むち打ちですからしばらく安静にするようにと先生が仰ってました。』
『むちうち?』
あ・・・そうだ!ミン・ヒョリンの連れてきた図体のデカい男に殴られたんだった
『脳波に異常はありません。念の為MRIも撮りましたが、異常は見当たりませんでした。
気分はいかがですか?』
『お姉ちゃん・・・少しムカムカする。』
『脳震盪を起こしていますからね。吐き気があるかもしれません。』
私はゆっくりと病院のベッドから身体を起こした
お姉ちゃんとコお兄さんは私の一挙一動を心配そうに見つめている
『チュナさん・・・お守りできなくて申し訳ありませんでした。』
お兄さん何を言っているの?お兄さんのせいなんかじゃない。悪いのは全部あの女だよ
『チェ尚宮さんとイギサのお兄さんのせいじゃない。』
『『えっ?』』
私の口ぶりに驚いた二人は、じっと私の顔を窺った
『お二人共三年間・・・私の為にありがとうございました。』
『チェギョン様・・・思い出されたのですか?』
『はい。思い出しました。自分がシン・チェギョンであることを・・・』
『あぁっ・・・』
お姉ちゃんは堪えきれず涙を零すと私をそっと抱き締めた
コお兄さんも目を潤ませ何度も頷いている
お二人の胸の中には、この三年間の苦労が過ったに違いない
暫くお姉ちゃんは私を抱き締めたままいたが、その後私から離れるとどこかに電話をかけ始めた
『朗報です。ようやくチェギョン様が記憶を取り戻されました。えっ?あ・・・はい。かしこまりました。
直ちに伺います。』
お姉ちゃんの口ぶりで電話の相手は相当な大物だろうと察しがついた
『チェギョン様・・・これからあるお方に逢っていただきます。よろしいですか?』
『はい。』
もう今更何が起ころうと驚かない
私の胸の中には積年の・・・三年前のシン・チェギョンとここ数日チェ・チュナとしての怒りがこみ上げていた
これは二人分の怒り・・・
二倍などでは生ぬるい・・・三倍にして返してやる!!
コお兄さんの運転する車に乗って、今までチェギョンとしてもチュナとしても行ったことのない場所に向かっている
その車中お姉ちゃんはスマホをテレビ電話にして誰かに電話をかけ始めた
ん?あれっ?お母さんの声・・・あっ…お父さんも・・・
お姉ちゃんは私にそのスマホを手渡した
『チェギョン様・・・どうぞお話しください。』
『はい・・・』
実に三年ぶりの両親・・・とはいってもつい先ほどまで失った記憶の中にいたのだ
『お父さん…お母さん・・・』
『チェギョン~~~!!』『チェギョンよかったぁ~!!』
両親と涙の再会を果たした私・・・でもまだシン・チェギョンに戻るのは無理みたい
なぜなら悪党共を成敗してからじゃなきゃ、安心してシン・チェギョンを名乗れない
なぜならシン・チェギョンは命を狙われているんだもの
悪党を一網打尽にするまでは・・・シン・チェギョンには戻れない
車は静かな佇まいの庭園の中に入って行った
『お姉ちゃん・・・ここはどこ?』
『皇室の別荘地です。』
うんうん如何にも御用邸といった佇まいだ
車から降りた私たちはその建物の中に入って行った
そして・・・私は今まで私を匿っていた黒幕の事を知った
『皇太后様・・・』
『チェギョンや~~~!ようやく思い出したそうだな。本当に良かったのぉ・・・』
『はい。三年間匿ってくださりありがとうございました。お姉ちゃん・・・いえチェ尚宮さんとイギサのお兄さんには
家族として私を愛してくれました。』
『そうだったか。すまなかったな。ご両親とも離れ離れにさせて・・・だがシン家のご両親にまで、危険が及んではと
考えた末の事だったのだ。』
『はい。理解しております。』
『それで・・・何か思い出したことはあるか?』
『はい。重大なことを思い出しました。』
皇太后様は身の乗り出した
『事故が起こる直前に私のスマホに番号非通知の電話があったのです。
≪身の程を知らないあなたに罰を与えるわ。≫と。
その時はその声に聞き覚えはありませんでした。でもチェ・チュナではその人と知り合っていたんです。』
『だ…誰なのだ?その電話の主は・・・』
『王族の御息女ミン・ヒョリンという方です。』
『なんと・・・』
目を見開き唇を震わせた皇太后様・・・命を狙った女を庇い立てする気など私にはない
『これからこちらに皇帝陛下と皇后・そして太子もやって来る。
そこでチェギョンのことを話そうと思う。そなたは思い出したことを三人に話してくれるか?』
『はい、もちろんです。皇太后様・・・』
とうとう逢える・・・皇太子殿下、いいえシン君にシン・チェギョンとして・・・
あぁ首に巻かれたギプスのせいで動きにくい
頭も痛むけど・・・それでも私の心は霧が晴れたようにすっきりとしていた
チェギョンの怪我はどうだったのか・・・食欲もなく何も手につかないまま自室に戻った時、俺のスマホが
鳴り響いた
珍しいことに皇太后様からだった
『皇太后様・・・どうなさったのですか?』
『太子や・・・疲れているところをすまないが、私の別荘まで来てもらえるか?』
『えっ?今からですか?』
『そうだ。急を要するのでな。コン内官とハンイギサを同行させるのだ。
よいか?くれぐれも他の者に知られてはならぬ。』
『?あ・・・はい。』
『ハンイギサにもその旨を伝えなさい。そう言えばわかるはずだ。』
『わかりりました。』
俺はコン内官とハンイギサを伴い、皇太后様の別荘に赴いた
一体どうしたというのだろう
どうやら皇帝陛下と皇后様も、内密の呼び出しを受けたらしい
車が前を走っていく
ハンイギサは前を走る公用車の運転手に電話をかけ、尾行してきた者ではなく同じ場所に向かう事を告げた
何やら・・・秘密の匂いやプンプンする
一体皇太后様の別荘でどんな会談が行われるのだ?
その時俺はまだ・・・その秘密の会談の重要性に気づいていなかった
皇太后様の別荘に到着した俺は、陛下や皇后様と共に部屋に通された
共にやって来たコン内官とハンイギサも同席するよう命じられた
陛下や皇后様付きの内官や尚宮もその場に並んでいた
いつになく皇太后様の表情が険しい
『こんな時間にわざわざここまで来てもらってすまなかったな。ひとつ確認したいことがあるのだが・・・
そなたたちの中に、シン・チェギョンを疎ましく思っている者はおるか?』
シン・チェギョンだと?とうとう・・・白状する気になったかチェ・チュナ
皇帝陛下と皇后様は答えた
『皇太后様・・・チェギョンの事は幼い頃からよく存じ上げております。疎ましくなど思う筈がありません。
今でもチェギョンの行方を捜しているというのに、その妨害をなさっているのは
他でもない皇太后様ではございませんか!』
『チェギョンの事は娘のように可愛がっておりました。一体いつ帰って来るのかと一日千秋の想いで
待っておりますのに・・・』
『そうか。陛下も皇后もチェギョンの事を待っておるのだな?太子はどうだ?』
『皇太后様・・・私に聞くまでもないでしょう。先日お話した通りです。チェギョンは何れ私の妃になる娘です。
疎ましいと思ったことなど一度としてございません!』
皇族三人からの返事を受け皇太后様は漸く安堵の表情を浮かべた
『三人とも部屋に入りなさい。』
皇太后様の背後にあった扉が開いた
チェギョン・・・格好は違うが間違いなくチェ尚宮・・・そして執事の格好をしたコイギサが姿を現した
やはりチュナはチェギョンだった
チェギョンは俺を視線に捕らえるなり目を輝かせ俺に駆け寄った
『シンく~~ん!!』
ギプスを巻いた首・・・そして同じ学校の制服
間違いないチュナはやはり・・・チェギョンだった
俺に抱きつこうとするチェギョンの肩を捕らえ一応確認してみる
『お前は・・・誰だ?』
抱きつこうとしたのを直前で阻まれたチェギョンは、不自由そうに手をバタバタさせながら答えた
『私・・・チェギョンだよ。シン・チェギョン♪』
それを聞いて安堵した俺は自分からチェギョンを抱き寄せた
チェギョンがようやく俺の元に帰ってきた
だが・・・そのあと俺は驚くべき真実を突き付けられることとなる
あぁ~んチェギョンサイドが長くなっちゃって
シン君サイドは書ききれなかった~~!
次回はシン君サイドからね❤
シン君サイドは書ききれなかった~~!
次回はシン君サイドからね❤