イ財閥創立記念パーティーの日・・・ヒョンとシンは式典の準備の為早朝より出社した
ミンとチェギョンは家事を済ませた後、財閥夫人としての準備をはじめた
ドレスと靴を持って母屋に向かったチェギョンは、ミンから化粧の手ほどきを受けている
『さぁ~チェギョンちゃん、若い子向きの基礎化粧品とメイク用品一式を用意したわ。
私と同じようにやってみて~~♪』
ずらりと並んだ化粧品の数々にチェギョンは驚き目を丸くした
『えっ?お義母様・・・私、ニベニャを朝晩塗っているので大丈夫ですぅ~~。』
『まっ!チェギョンちゃんたら・・・ニベニャは確かにいいけど、今のうちからちゃんとお手入れしないと
私くらいの歳になってから大変なのよ。いいから言うことを聞きなさい!』
『はいぃ~~~・・・』
ミンに言われるまま、化粧水や美容液を塗りその後ファンデーションを塗ったチェギョン
『最後にパウダーで仕上げてっと♪ほぉら~~輝くようなお肌でしょう?』
『本当ですお義母様・・・すごく自然な感じ~♪』
『あとはポイントメイクよ。』
いくら絵を描くことの好きなチェギョンでも、自分の顔をキャンバスにするのは難しい
ビギナーであるのだからミンにすべてをお任せすることにした
『ピンクのルージュを引いて・・・はい!これを≪はむっ!≫て挟んで~~!!』
『はむっ!!』
ミンの言う通りにティッシュで余分な口紅を落とすチェギョン
『そうしたら~~グロスを付けて出来上がり~~♪ほら見て♪つやつやうるうるの~キスしたくなる唇~♪』
『きゃぁ~♪お義母様すごい!!』
嫁と姑というより…実の娘と母のような二人は支度を整え、イ家の車に送られてイ財閥本社ビルに向かった
ビルの前で車を降り堂々と入り口から入って行った二人
本日はいつものような社員の行列はない
ほとんどの社員は既に会場であるホールに集まっているのだ
受付業務の女性だけが正装した状態で客を出迎えている
『奥様・若奥様いらっしゃいませ。』
『こんにちは。』
二人は受付の社員に軽く会釈をし、ホールに向かうエレベーターに乗り込んだ
エレベーターの中でチェギョンは緊張しているのか、何度も深呼吸を繰り返した
『どうしたの?チェギョンちゃん・・・気分でも悪いの?』
『いや・・・この会社の全社員が集うとなると、すごい人数だろうな~~と思ったら、ちょっと緊張しちゃって・・・』
『あらやだ!心配することはないわ。ジャガイモやキャベツだと思えばいいのよ。おほほほほ~~♪』
『ジャガイモや…キャベツ?は・・・はいぃ~。くすくす・・・』
エレベーターの扉が開き…ミンとチェギョンは仲良く並んでホールの入り口に向かった
そして入り口を入るといきなり社員からの歓迎を受ける
『奥様!!』
『奥様・若奥様いらっしゃいませ。』
ミンに対してはすべての社員が尊敬の眼差しを送る・・・そしてチェギョンに対してもほとんどの社員から
温かい眼差しで迎えられる
だがそんな温かい視線の中に、どこかチクリと刺すような視線がチェギョンを射抜くのも確かだった
(あ~やっぱり?)
一瞬俯いてしまったチェギョンに、隣りに立つミンはそっと耳打ちをした
『チェギョンちゃん・・・あなたはイ・シンの妻としてここに来たのよ。堂々と胸を張ってね。』
『・・・はいっ!!』
二人は社員たちの視線を浴びながら会長であるヒョンと専務であるシンの元に歩いていった
そして促されチェギョンはシンの隣の席に腰を下ろした
『オッパ・・・♪』
『くくっ・・・ずいぶんめかしこんできたな。化粧…したのか?』
『はい~♪お義母様にしていただきました。』
『そうか。とても///綺麗・・・だ///』
照れて視線を逸らしたシンにチェギョンは恥ずかしそうに微笑んだ
やがて招待客が続々と押し寄せ、イ会長の挨拶が始まった
(ほぉ~イ家って昔は王族だったんだ。すごい家系だね・・・。
はぁ~そんなすごい家にどうして私は嫁いだんだろう。あっ!私がお嫁に行くって言ったんだっけ?けけけ)
その後社員から昨年度の収益報告などがあり、その後専務取締役であるシンは壇上に立った
『皆さん・・・今年も創立記念パーティーが盛大に開くことができ、本当に嬉しく思っています。
私事ですがこの春結婚いたしまして、家族ができました。紹介いたします。シン・チェギョンです。』
いきなり名を呼ばれたチェギョンはその場に立ち上がった
するとシンはチェギョンに向かって手招きをする
(まさかオッパ・・・何の前触れもなしに私に挨拶させる気じゃ?・・・)
動揺しながらも壇上に上がり、チェギョンはシンの隣に並んだ
『チェギョン・・・皆さんに一言でいいから挨拶をしてくれ。』
『はい。』
チェギョンはマイクに向かって微笑んだ
『シン・チェギョンと申します。まだ若輩者の私ですが、イ・シン専務をお支えきるよう頑張っております。
どうぞよろしくお願いいたします。』
会場内のすべての人に向かって頭を下げたチェギョン
会場からは割れんばかりの拍手がチェギョンに贈られた
『まだ18歳で大学生の妻ですが、私の支えになってくれています。
今後とも皆さん、どうぞよろしくお願いします。』
二人が壇上から降りた後、お祝いの宴が始まった
女性社員のピアノ演奏をBGMにシャンパンで乾杯をする
そしてその時チェギョンは大切なことを思い出してしまった
『あれ?オッパ・・・ユル助教授が来ていません。どうしよう・・・絵が贈れないかも・・・』
『くっ・・・チェギョン心配するな。ユルはお前の絵と一緒に入場するんだって既にスタンバイしている。』
『えっ?そうなんですか?よかった~~♪』
とても素晴らしいピアノ演奏を終えた女性社員が、会場からの賛美を受けマイクに向かった
『聴いていただきありがとうございます。今年も私がこの大役につけたことを幸せに思います。』
それからその女性社員はいきなりチェギョンに視線を向けた
『折角この場に若奥様がいらっしゃるのですから、なにか今日のパーティーにお祝いを
贈っていただけませんでしょうか?』
その言葉を聞いた時チェギョンは背筋が凍りつく思いだった
(この人だ!私に冷たい視線を送っている人・・・これは私が何もできない子供だろうという前提のもとの
悪意ある挑戦だ。あ~~ユル助教授・・・お願いします~~~!!)
そうチェギョンが心の中で念じた時、入り口が大きく開きイ・ユルが入場してきたのである
『シン・チェギョンのお祝いならここです。』
会場内の人間すべてが、イ・ユルに釘付けになった
ユルは車輪のついた大きな台に布を掛けた絵を載せ、それを壇上の下まで運んだ
『タイトルは≪晩夏の熱風≫どうぞご覧ください。』
その布が外された瞬間・・・会場内は大きなどよめきが起こり、その後水を打ったように静まり返った
(あ・・・あれっ?私の絵って・・・やはり受け入れられないの・・・?)
あまりの静けさにそうチェギョンが感じた時、壇上にいた女性社員が鼻でせせら嗤った
明らかにチェギョンの絵を侮蔑する嗤いだった
その様子を見て我慢ができなくなったミンは、その場に立ち上がりチェギョンの絵を褒め称えようとした
だがその時・・・
<パチパチパチポチ・・・・>
一人の男性が席から立ち上がり拍手をしながらその絵に向かって歩いてきたのだった
あら・・・一体どんな絵なのか説明がなかったわ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
てか抽象画なのでね
チェギョンの想いなので・・・
どんな絵って説明が難しいんです(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
今朝・・・管理人地方は氷点下でした。
明日も氷点下・・・
寒さが厳しくて・・・朝布団から出るのが
ちゅらい・・・
だって布団の中には、ふぅちゃんが棲んでますから(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
てか抽象画なのでね
チェギョンの想いなので・・・
どんな絵って説明が難しいんです(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
今朝・・・管理人地方は氷点下でした。
明日も氷点下・・・
寒さが厳しくて・・・朝布団から出るのが
ちゅらい・・・
だって布団の中には、ふぅちゃんが棲んでますから(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!