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Channel: ~星の欠片~
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蜃気楼の家 30

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自分の枕の周りをぐるっと囲むように、ラッピングされたプレゼントが置かれていたことを知ったチェギョンは

恐る恐るそれらに近づき・・・そして一つ一つに番号が振られている事に気がついた

(えっ?えっとまず・・・1から開けた方がいいのかな・・・なんだろう一体・・・なにが入っているんだろう・・・)

贈り物を開ける時は誰もが皆、心ときめくものである

チェギョンも今・・・ものすごく胸を高鳴らせ1と書かれたラッピングから解いている


(わっ・・・クマさんだ。テディベア・・・すごいフカフカの手触り~♪可愛い~~❤
次は?・・・2。2は・・・おぉ・・・お人形。綺麗なブロンドの髪。こんなの昔・・・欲しかったなぁ・・・
3は?あ・・・ドールハウス。すごく繊細な造り。飾っておくだけで楽しいや~~♪
4は・・・・肩掛けカバン。ちょっとしたお出かけに良さそう。自転車に乗るときなんか便利だ♪
5は・・・リュック型のバッグだ。これも自転車に乗る時に便利だ♪
6は・・・髪飾りだ。なんかパーティーに使えそうな髪飾り。当分出番はないかも・・・
7は・・・靴だ。すごく可愛い靴。この靴を履いてシン君の家に遊びに行きたいな~♪
8は・・・美肌パック?ひぃ・・・こんなに沢山の種類があるんだ。毎日パックしようっと♪
9は・・・口紅の12色セット~♪・・・毎日日替わりで色が楽しめるね。
10は・・・電子辞書~~!これさえあれば重い辞書を持ち歩かなくて済むなぁ・・・
11は・・・の・・・ノートパソコンですかぁ?ひえ~~シン君に設定して貰わなくっちゃ・・・
12は・・・フォトフレームだ。今度家族で写真撮ってこれに飾ろうっと♪
13は・・・わ!!これ出たばっかりのスマホだ。最新機種だよ。帰って来たら早速機種変更に行かなくっちゃ・・・
14は・・・ブランドバッグだ。おぉ・・・そう言えばヒョリンがこのバッグ持っていた様な気がする。
果たして私に似合うんだろうか・・・
15は・・・時計だ、腕時計・・・この文字盤の周りにあるキラキラしてる石って・・・なんだろう?
まさかダイヤモンドなんてことはないよね・・・
16は・・・おぉ!!これって誕生石じゃ?すごい・・・可愛いペンダントだ♪誕生石なんて初めて手にした。
17は・・・お財布!!しかもこれってブランド品。高そう・・・勿体なくて使えない~~!!
はぁ・・・最後の一つだ。18は・・・)

大きめの細長い箱を開けてみるチェギョン・・・そこには革製のロングブーツが入っていた

(ブーツだ。すごい・・・本革だよ。しかもファーが取り外しできるようになってる。
あのコートにこれを履いたらピッタリだ~~♪どうしよう・・・こんなに沢山のプレゼントをいただけるなんて・・・)

また1からすべてを手に取ってみて、チェギョンははたと気がついた

(もしかしてこれって・・・お父さんとお母さんが、ヒョリンに毎年贈ったものを思い返して用意したんじゃ・・・)

そう考えてみれば数字の小さい方の物は、如何にも子供が喜びそうな物ばかりだ

それに18番のロングブーツは、ヒョリンが住まいを見つける為に出掛けて行く時、履いていったものと

色違いである事に気がついた

数字の小さい物は、もちろん今のチェギョンが手にしても違和感がないよう配慮された物になってはいるが

ヒョリンにしてあげたことをチェギョンにもしてあげたかったという、両親の深い想いがそこにあった

(お父さん・・・お母さん・・・)

プレゼントの一つ一つを相応しい場所に飾り、最後に1番のテディベアを枕元に置いた後

チェギョンは大慌てで着替えを済ませると、両親へのクリスマスプレゼントの包みを持って階下に降りて行く

そして息を切らせながらリビングに入っていった

既に朝食を摂り始めていた父ナムギルは、息を切らせてリビングに飛び込んできたチェギョンに微笑みかけた

『おはようチェギョン・・・さぁ食事にしよう。』
『あ・・・はい。あのお父さん・・・』
『気に入ってくれたかい?』
『えっ?あ・・・はい!!あんなに沢山のプレゼントを・・・本当にありがとうございます。』

ナムギルは目を細め首を横に振る

『いや・・・その年その年のチェギョンの成長を見守れなかった、親としての未練だ。受け取って欲しい。』
『はい!!ありがたくいただきました。ブーツはこの間お母さんに買っていただいた冬のコートにピッタリなので
今日早速履いて行きます。』
『そうか。喜んでもらえてよかった。』

テーブルにチェギョンの朝食を並べ終えたスンレは、チェギョンに座るよう促した

『チェギョン・・・さぁ、早く食事を済ませないとお友達が迎えに来てしまうわ。』
『あ・・・はい。あ・・・あのっ・・・それで、これ・・・気持ちだけなんですけど・・・』

チェギョンは恐る恐る両親の前にプレゼントの包みを置いた

『まぁ・・・何かしら。』
『早速開けてみよう。』

両親はチェギョンから渡された包みを大切そうに開いていく・・・

『ああ・・・すごく温かそうじゃないか。』
『本当に・・・お出かけする時に丁度いいわね。』

チェギョンが両親に選んだもの・・・父にはマフラー母にはショールだった

ブランド物などでは決してないが、二人が普段好んで着ている洋服に合わせやすい色を選んだのである

『ありがとうチェギョン。今日から早速使わせて貰うよ。』
『私もそうするわ。ありがとう。』
『いえ///とんでもない///こちらこそありがとうございます。』

ヒョリンは海外に出掛け、チェギョンは今夜友人達とクリスマスパーティーだ

寂しさを隠しきれないナムギルではあったが、チェギョンにはは今までできなかった分も

存分に楽しんで来て欲しい・・・そう願い

迎えに来たシンの車の後部座席に乗り込んだチェギョンを、笑顔で見送った







シン家を出発し少し走ったところで、シンは車を停め助手席に座るギョンに提案した

『ギョン・・・チェギョンと席を交代してくれ。お前もガンヒョンの隣の方がいいだろう?』
『えっ?いいの?じゃあ・・・帰りは俺が運転するよ~~♪チェギョン!場所チェンジしようか。』
『うん♪』

ナムギルの心情を考え、ギョンとガンヒョンを先に迎えに行ったシンである

ファンはヒスンとスニョンを迎えに行き、卒業した高校の正門前で合流する約束になっていた

『じゃあ・・・出発する。チェギョン、シートベルト締めて。』
『うん♪』

初めての友人達とのお出掛け・・・そして外泊

どんな楽しい事が待っているのか・・・予想さえできないチェギョンは、助手席で期待に胸を膨らませ

目をまん丸に見開き頬を赤らめ、誰よりも幸せそうな顔をしていた



イメージ 1

画像はなんちゃって多肉リース(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!


なにが大変だったかって・・・18個のプレゼントを考えるのが
めちゃ時間掛かっちゃったよ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
庶民なものですから、セレブのプレゼントなんて・・・
難しすぎたわ~(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!

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