『スンレさ~~ん、チェギョンさ~~ん!こっちこっち~♪』
自分達の名を呼ぶミンの声に、二人は同時に道路の向こう側に目を向けた
『あ・・・お母さん、ミンおば様とシン君がもう来ていますぅ♪』
『本当だわ。急ぎましょう。』
道路の向こうではミンが大きく手を振り、シンは微笑んで控えめに手を振って二人の到着を待った
スンレとチェギョンは道路の向こう側に渡ろうと、横断歩道を小走りに渡った
『お待たせしました。』
『ミンさん遅刻しちゃったわ。ごめんなさいね。』
シンはチェギョンの手に提げた紙袋の様子から、既に買い物を済ませて来た事を察し問いかけた
『チェギョン・・・もう買い物して来たのか?』
『うん♪交換用のプレゼントと持っていくパジャマだけね。』
『あぁそうか・・・』
自分がいたら買い難い物・・・それに気がついたシンである
そんなシンにミンはしたり顔で話しかけた
『シン~~感謝しなさいよ~♪卒業まではまだ交際できないあなた達を、私達二人が
お膳立てしてあげるんだから~♪』
『あ///あぁ。それは感謝しているさ///』
にわかに照れた顔つきになるシンに、チェギョンも隣ではにかむ
『さぁ~買い物しちゃいましょう♪』
『そうね、それがいいわ。』
スンレとミンはどうやらもう、向かう店を決めているようである
二人は並んでその店に入って行き、シンとチェギョンもその後に続く
『さて・・・一泊用のボストンバッグ・・・どんなのがいいかしら?』
『そうね~スンレさん、やはり若者向きにしないとね。』
二人はあれこれと見て回り、その後に続くシンとチェギョンは心配そうについて歩く
『チェギョン、これどうかしら?』
スンレがチェギョンに小さなボストンバッグを見せた
チェギョンはやはり、そのバッグに付いている値札が気になる様だ
(こんなに小さいのに・・・この金額?あり得ない。勿体ないって言っちゃあダメかなぁ・・・)
『あ・・・あの・・・』
なんと答えていいか分からず困ってしまうチェギョンである。スンレが手に持っているバッグは高級だが
さほど荷物は入らずそれほどチェギョンも気に入ったものではなかった
そんな様子を察したシンは、すぐに助け船を出した
『おばさん、これじゃあ小さすぎますよ。女の子だから荷物も多いでしょうし・・・。
こちらなんかどうですか?これだったら大学に入ってからも使えるし、合宿とかあった時に二泊分の荷物は
余裕で入るでしょう。』
『あら・・・シン君そうね。確かにそうだわ。チェギョンはどう?』
シンが提示した物はシンプルだが飽きのこないデザインだった
『あ・・・はい!お母さんこちらの方がたくさん入るし使い勝手もいいかも♪』
『そう・・・じゃあこれに決めましょう。色は・・・っと・・・』
スンレは店員にそのバッグの色違いの物を持って来させ、チェギョンはその中からベージュを選んだ
スンレとチェギョンが会計を済ませている間、ミンはそっとシンの腕を小突いた
『シン・・・なかなかやるわね。さりげなくお揃いのバッグを選ばせるだなんて・・・おほほほ・・・』
『だって母さん、さっきのバッグじゃ金額は高いし、チェギョンも気にするだろうし・・・
俺と同じバッグだったら確実に若向きデザインだしな。くくくっ・・・』
『大したものだわ。あなたって男は・・・おほほほほ・・・』
シンはチェギョンが購入したバッグのさらに一回り大きい物のブラックを、
クリスマスパーティーに持っていく予定でいたのだ
そんなことはまったく知らないスンレとチェギョンは、会計を済ませた後コートを選びに向かった
『えっと・・・チェギョン、コートはバッグに合わせてベージュがいいわ。』
『はい!それがいいと私も思います。』
すかさずミンは、一着のコートを手に取りチェギョンに見せた
『チェギョンさんこれは?これ可愛いわぁ~~♪ほら・・・このフェイクファーの襟元なんか実にキューとよ♪』
『あ・・・おば様本当ですね。これ・・・ものすごく可愛いですぅ♪』
『あら・・・この襟元取り外せるのね。チェギョン・・・これいいじゃないの♪』
『はい!!これに決めてもいいですか?』
『これに決めましょう。』
ミンのお勧めでほぼ即決してしまった冬物のコート。膝丈のとても愛らしいデザインは
きっとチェギョンに似合うことだろう
『さて・・・お買い物も済んだことだし、二人はデートでもして来たら?』
『えっ?』
スンレのそんな提案にチェギョンは困った顔でシンを見上げた
『おばさん、いいんですか?』
『ええ。構わないわ。行ってらっしゃい♪』
『じゃあ少しこの辺りを散策してきます。』
『私達はそこのカフェでお茶しているわね~~♪』
母達の粋な計らいで二人の時間が持てることになったシンとチェギョン
二人は手を繋ぎ冷たい風が吹き抜ける街の中を、肩を竦めながらも笑顔で歩き始めた
クリスマスパーティーの数日前、ヒョリンはインとインの母の三人で春から住む場所を決めるため海外に渡った
その日チェギョンも学校から帰ると、愛車に跨り自宅を出て行った
目指す先は駅前の商店街・・・両親とイ家の夫妻にクリスマスプレゼントを購入する為だ
チェギョンの手持ちのお金ではブランド品などは買えない
だが贈り物は気持ちだとチェギョンは臆さずに、四人に似合いそうなものを選んだ
両親に対する感謝の気持ちもだが、今の幸せがあるのはイ家の夫妻がいたからこそ・・・
その精一杯の気持ちをクリスマスプレゼントにこめた
そして意気揚々と自宅に戻り、クリスマスイブの朝に渡そうと机の下に隠した
後はシンへのクリスマスプレゼントを完成させるばかり・・・
クリスマスパーティーに参加できると決まってから、チェギョンは夜中にコツコツとマフラーを編み始めた
編み物などしたことのないチェギョンが、レシピを参考にしながら編んでいる深紅のマフラー
それはくさり編みだけでできた本当にシンプルなものだが、初心者の割りには上出来な仕上がりだった
『はぁ・・・出来た♪』
それが完成したのはパーティーの前夜だった
チェギョンは満足げにそれをラッピングし、買って貰ったばかりのバッグに入れた
『さぁもう寝なくちゃ・・・明日は早起きだ~~♪』
もう日付が変わった頃だ
チェギョンはベッドに潜り込み、すぐに健やかな寝息を響かせた
『う~~ん・・・いてっ!!』
翌朝夢うつつのチェギョンは、自分の顔が何かにぶつかった痛みで目が覚めた
『あ~~?なんだろう?』
慌ててベッドから起き上がり、窓に掛けられた厚手のカーテンを開ける
そして先程痛みを覚えた自分のベッドを振り返り驚きのあまり声を上げた
『うわっ!!』
チェギョンの枕元を埋め尽くすように、沢山のラッピングされたプレゼントがそこには置かれていた
そのプレゼントの数は・・・18個
父ナムギルの取り戻せない18年の想いがそこに集結していた
自分達の名を呼ぶミンの声に、二人は同時に道路の向こう側に目を向けた
『あ・・・お母さん、ミンおば様とシン君がもう来ていますぅ♪』
『本当だわ。急ぎましょう。』
道路の向こうではミンが大きく手を振り、シンは微笑んで控えめに手を振って二人の到着を待った
スンレとチェギョンは道路の向こう側に渡ろうと、横断歩道を小走りに渡った
『お待たせしました。』
『ミンさん遅刻しちゃったわ。ごめんなさいね。』
シンはチェギョンの手に提げた紙袋の様子から、既に買い物を済ませて来た事を察し問いかけた
『チェギョン・・・もう買い物して来たのか?』
『うん♪交換用のプレゼントと持っていくパジャマだけね。』
『あぁそうか・・・』
自分がいたら買い難い物・・・それに気がついたシンである
そんなシンにミンはしたり顔で話しかけた
『シン~~感謝しなさいよ~♪卒業まではまだ交際できないあなた達を、私達二人が
お膳立てしてあげるんだから~♪』
『あ///あぁ。それは感謝しているさ///』
にわかに照れた顔つきになるシンに、チェギョンも隣ではにかむ
『さぁ~買い物しちゃいましょう♪』
『そうね、それがいいわ。』
スンレとミンはどうやらもう、向かう店を決めているようである
二人は並んでその店に入って行き、シンとチェギョンもその後に続く
『さて・・・一泊用のボストンバッグ・・・どんなのがいいかしら?』
『そうね~スンレさん、やはり若者向きにしないとね。』
二人はあれこれと見て回り、その後に続くシンとチェギョンは心配そうについて歩く
『チェギョン、これどうかしら?』
スンレがチェギョンに小さなボストンバッグを見せた
チェギョンはやはり、そのバッグに付いている値札が気になる様だ
(こんなに小さいのに・・・この金額?あり得ない。勿体ないって言っちゃあダメかなぁ・・・)
『あ・・・あの・・・』
なんと答えていいか分からず困ってしまうチェギョンである。スンレが手に持っているバッグは高級だが
さほど荷物は入らずそれほどチェギョンも気に入ったものではなかった
そんな様子を察したシンは、すぐに助け船を出した
『おばさん、これじゃあ小さすぎますよ。女の子だから荷物も多いでしょうし・・・。
こちらなんかどうですか?これだったら大学に入ってからも使えるし、合宿とかあった時に二泊分の荷物は
余裕で入るでしょう。』
『あら・・・シン君そうね。確かにそうだわ。チェギョンはどう?』
シンが提示した物はシンプルだが飽きのこないデザインだった
『あ・・・はい!お母さんこちらの方がたくさん入るし使い勝手もいいかも♪』
『そう・・・じゃあこれに決めましょう。色は・・・っと・・・』
スンレは店員にそのバッグの色違いの物を持って来させ、チェギョンはその中からベージュを選んだ
スンレとチェギョンが会計を済ませている間、ミンはそっとシンの腕を小突いた
『シン・・・なかなかやるわね。さりげなくお揃いのバッグを選ばせるだなんて・・・おほほほ・・・』
『だって母さん、さっきのバッグじゃ金額は高いし、チェギョンも気にするだろうし・・・
俺と同じバッグだったら確実に若向きデザインだしな。くくくっ・・・』
『大したものだわ。あなたって男は・・・おほほほほ・・・』
シンはチェギョンが購入したバッグのさらに一回り大きい物のブラックを、
クリスマスパーティーに持っていく予定でいたのだ
そんなことはまったく知らないスンレとチェギョンは、会計を済ませた後コートを選びに向かった
『えっと・・・チェギョン、コートはバッグに合わせてベージュがいいわ。』
『はい!それがいいと私も思います。』
すかさずミンは、一着のコートを手に取りチェギョンに見せた
『チェギョンさんこれは?これ可愛いわぁ~~♪ほら・・・このフェイクファーの襟元なんか実にキューとよ♪』
『あ・・・おば様本当ですね。これ・・・ものすごく可愛いですぅ♪』
『あら・・・この襟元取り外せるのね。チェギョン・・・これいいじゃないの♪』
『はい!!これに決めてもいいですか?』
『これに決めましょう。』
ミンのお勧めでほぼ即決してしまった冬物のコート。膝丈のとても愛らしいデザインは
きっとチェギョンに似合うことだろう
『さて・・・お買い物も済んだことだし、二人はデートでもして来たら?』
『えっ?』
スンレのそんな提案にチェギョンは困った顔でシンを見上げた
『おばさん、いいんですか?』
『ええ。構わないわ。行ってらっしゃい♪』
『じゃあ少しこの辺りを散策してきます。』
『私達はそこのカフェでお茶しているわね~~♪』
母達の粋な計らいで二人の時間が持てることになったシンとチェギョン
二人は手を繋ぎ冷たい風が吹き抜ける街の中を、肩を竦めながらも笑顔で歩き始めた
クリスマスパーティーの数日前、ヒョリンはインとインの母の三人で春から住む場所を決めるため海外に渡った
その日チェギョンも学校から帰ると、愛車に跨り自宅を出て行った
目指す先は駅前の商店街・・・両親とイ家の夫妻にクリスマスプレゼントを購入する為だ
チェギョンの手持ちのお金ではブランド品などは買えない
だが贈り物は気持ちだとチェギョンは臆さずに、四人に似合いそうなものを選んだ
両親に対する感謝の気持ちもだが、今の幸せがあるのはイ家の夫妻がいたからこそ・・・
その精一杯の気持ちをクリスマスプレゼントにこめた
そして意気揚々と自宅に戻り、クリスマスイブの朝に渡そうと机の下に隠した
後はシンへのクリスマスプレゼントを完成させるばかり・・・
クリスマスパーティーに参加できると決まってから、チェギョンは夜中にコツコツとマフラーを編み始めた
編み物などしたことのないチェギョンが、レシピを参考にしながら編んでいる深紅のマフラー
それはくさり編みだけでできた本当にシンプルなものだが、初心者の割りには上出来な仕上がりだった
『はぁ・・・出来た♪』
それが完成したのはパーティーの前夜だった
チェギョンは満足げにそれをラッピングし、買って貰ったばかりのバッグに入れた
『さぁもう寝なくちゃ・・・明日は早起きだ~~♪』
もう日付が変わった頃だ
チェギョンはベッドに潜り込み、すぐに健やかな寝息を響かせた
『う~~ん・・・いてっ!!』
翌朝夢うつつのチェギョンは、自分の顔が何かにぶつかった痛みで目が覚めた
『あ~~?なんだろう?』
慌ててベッドから起き上がり、窓に掛けられた厚手のカーテンを開ける
そして先程痛みを覚えた自分のベッドを振り返り驚きのあまり声を上げた
『うわっ!!』
チェギョンの枕元を埋め尽くすように、沢山のラッピングされたプレゼントがそこには置かれていた
そのプレゼントの数は・・・18個
父ナムギルの取り戻せない18年の想いがそこに集結していた
本当はプレゼントの中身まで書きたかったんですが
ちょっと時間が足りなかったわ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
その辺りは次週にね。
なお・・・本日管理人は
少し遠方に出掛けております。
(なので木曜日に予約投稿です。)
帰宅は夜遅くなりそうなので
お返事は一括で土曜日にさせていただきます。
それでもいいよと仰る太っ腹なお方だけ
コメしてやってくださいませ❤
ちょっと時間が足りなかったわ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
その辺りは次週にね。
なお・・・本日管理人は
少し遠方に出掛けております。
(なので木曜日に予約投稿です。)
帰宅は夜遅くなりそうなので
お返事は一括で土曜日にさせていただきます。
それでもいいよと仰る太っ腹なお方だけ
コメしてやってくださいませ❤