ヒスン・スニョンと共に教室に戻り、自分の席に腰掛けたチェギョンは・・・何か非常に見つめられている
気配を感じ、その方向に恐る恐る視線を向けてみる
その視線とは・・・なんのことはない隣の席から放たれているのである
穴が開くほど凝視されたチェギョンは、思わずその隣の席の女生徒に声を掛けた
『なっなにか?』
その女生徒は眼鏡の縁を持ちあげながら、眼鏡の奥から目をきらりと光らせた
『アンタ・・・一体何者?』
『へっ?ただの…転入生ですけど。』
少し視線を泳がせるチェギョンに、隣の席の女生徒はさらに畳みかけた
『違う!!ヒスンやスニョンは誤魔化せても、アタシは誤魔化されないわよ!!
白状しなさい。アンタは一体何者?』
チェギョンはその痛いほどの視線から目を逸らした
怖い・・・怖すぎる・・先程皇太子ルームで難癖をつけられたミン・ヒョリンなど、足元にも及ばないほどの
強い光を放ったその視線の持ち主は、チェギョンを射竦めるように威圧的な自己紹介をした
『アタシはガンヒョンよ。イ・ガンヒョン。アンタはシン・チェギョンだったわね?』
『は…い・・』
『アンタね、アタシを敵に回したら怖いわよ。』
『それは一目見れば十分に解りますぅ。。。』
『だったら白状しな!事と次第によったら、アンタの協力者になってあげる。』
またここでも協力者という言葉が出るかとチェギョンは目を丸くした
だが・・・そんなことで口を割るチェギョンではない。。。真一文字に口を閉じ、だんまりを決め込んでいた
『ひょっとしてアンタ…皇太子妃候補なんじゃないの?』
ガンヒョンから飛び出したとんでもないセリフに、チェギョンはポカンと口を開けた
『だから~~皇室親衛隊に近づいて、殿下の所業を探ろうとした…?』
『ちっ…違うっ!』
つい口を突いて出てしまった否定の言葉。。。その表情を見てガンヒョンはニタリと口角を上げた
『だったら・・・なに?』
にじり寄りチェギョンの耳元に囁きかけるガンヒョン・・・チェギョンは横目でガンヒョンを睨みつけた
この女生徒が信用できるかどうかはまだ解らない。。。チェギョンは慎重に答えを選んだ
『私みたいな庶民が皇太子妃候補の訳ないでしょ!!:
『ふ~~ん。じゃあ皇太子妃候補の侍女とか?』
『だから違うってば!!』
『じゃあ…皇太子に恋して態々転入したとか?』
『だ~か~ら~違うって言ってるでしょ!!』
永遠と繰り返される押し問答。。。しかも周囲に解らないほど小声の冷ややかな攻防戦は
押しの強いガンヒョンの勝利と終わったようだ
『だ~か~ら~お父さんが内官なんだって!!』
『ほぉ・・・・。じゃあもしかしてチェギョンは、あのハーレムをぶっ潰しに来た刺客?』
『人聞きの悪いこと言わないで!!』
『言い方なんかどうだっていいわよ。つまりアンタは…皇太子になんか興味はないけど
父親の命令で仕方なくここに来たってこと?』
『うん。まぁ…そんなとこ。』
『協力するわよ!』
『はぁ?』
『なんかあの皇太子を取り囲むハーレム軍団、気味悪かったのよね。
協力するって言ってんの!』
『マジでいってる?』
『大マジよ!差し当たってアタシにして欲しいことはない?』
『う~~ん。今後皇太子ルームに行くことが頻繁にあると思うけど、ヒスンやスニョン達の足止めを
して貰えないかな。』
『オッケーよ。アタシに任せておきなさい!』
半ば強引ともいえる手法でチェギョンの口を割らせたガンヒョン。。。
ある意味チェギョンにとっては、鬼が金棒を授かったようなものである。
『よろしく。仲良くしましょう。』
初めて見せるそのクールなガンヒョンの笑顔は実に美しく、チェギョンも安心してその手に応えた
『こちらこそよろしくね。ガンヒョン♪』
いきなり核心を突いて来たガンヒョンとの出逢い・。。だがこの友情は、どうやら生涯の宝物と
なりそうな予感がする
その日家に戻りそろそろ寝ようかなと思っていた時分、父のナムギルからの電話が入った
父はもちろん皇帝陛下の内官なのであるから、なかなか家になど戻って来られないのである
『チェギョン、私だ。もう眠っていたか?』
『ううん。まだ起きていたよお父さん♪』
『転校初日はどうだったんだ?殿下には近づけたか?』
『でっ…殿下?うん…お話できたよ。』
『抜かりなく頼んだぞ。』
『う…うん!任せておいて~~~。。。』
『じゃあ早く休みなさい。』
『はい、お休みなさいお父さん。』
やはり・・・言える筈もない。。。二重スパイの命を受けたなんて・・・
チェギョンは明日からの辛口ダメ出しの文句を考えながら、知らぬ間に眠りに着いたようだ
翌日・・・ガンヒョンの助けを受け、まんまと指示された時間に皇太子ルームに到着したチェギョン
既に皇太子イ・シンはソファーに掛けていて、チェギョンにテーブルの上のファイルを見るよう促した
『シン・チェギョン、これが今日呼びだした女生徒のデータだ。目を通してくれ。』
『はい。・・・あのっ殿下?身長や体重・BWHまで書かれていますが、
これってどうやって調べたんです?』
『そりゃあ…アレだ。自己申告ってやつだ。』
『げげ~~~っ!!殿下、女の自己申告なんかBは増やして、
体重やWは少なく言うに決まってるじゃないですか!
殿下!!こ~~んなの信じてるんですか?』
『っつ…そこまで言うのなら、お前医務室に行って正確なデータ調べて来い!!』
『えっ?いやですよ~~!!そんなことしたら犯罪です。』
『皇室警察に捕まるのとどっちがいいんだ?』
『ちっ…解りましたよ!!あとで調べて来ます!!』
その時・・・ドアがノックされた
<トントン>
『どうぞ。』
『失礼いたします。あら?』
しおらしく入って来た女生徒は、チェギョンが居ることを知るといきなり不愉快そうな顔をした
『あの…殿下、二人っきりでお話をするんじゃあないんですか?』
『いいから座ってくれ。こいつのことは気にしなくていい。置物だとでも思っていてくれ』
その女生徒は少しチェギョンを睨みつけながら、チェギョンの横に腰を下ろした
もちろん置物呼ばわりされたチェギョンは、頬を膨らませている
『映像科のファン・ミナさんだったね?』
『はい。ファン・ミナです。』
『君の将来の夢はなに?』
ファン・ミナは目を輝かせてシンをうっとりと見つめた
『それはもう…殿下のお傍にお仕えすることです。』
『そうか?だったら女官の募集があった時に知らせる。』
シンのその答えに、黙って聞いていたチェギョンは思わず吹き出してしまった
『ブーーーーーッ!!』
隣で睨みつけてくるファン・ミナから目を逸らし、チェギョンは必死に笑いを堪えた
あとのことは笑いを堪えるために必死でお腹を押さえていたため、よく覚えていないチェギョンである
ファン・ミナが皇太子ルームを去って行った後、チェギョンはもう我慢しきれずシンを前にして
大口で笑い転げた
『殿下…ギャハハハ…あのっ。。。女官の募集があったら知らせるって、なんですか?それ~~ギャハハハ…』
『いや、当然だろう?俺にお仕えしたいなんて言うなら、そう言うしかないだろう?』
『いやいや…先程の方は殿下の妃になりたいって言ってたんですよ~~ギャハハハ。』
『そうなのか?全く気がつかなかった、』
『でも・・・彼女はダメですね。』
『なぜだ?』
『だって~~どうみてもBは10㎝盛ってますし、Wだって8㎝はサバ読んでます。』
『なぜそんなことが分かる?』
『解りますよ~~♪女同士ですもん、この書かれているサイズが正確かどうかはすぐに解ります。
やっぱ女は…こうきゅ~~っとウエストがくびれていなくっちゃね♪』
思わずチェギョンは立ち上がり、自分の腰回りに両手を当てた
『お前はくびれているのか?』
『もちろんですとも!フラフープで毎日鍛えいぇおますもの♪蜂の様にきゅ~~って細いんです。』
『本当か?』
思わず確認するように立ち上がると、チェギョンの腰に両手を当てた皇太子殿下イ・シン
『細い…』
思わず呟いてしまった言葉を聞き、顔を真っ赤に染め目をぱちくりするチェギョンであった
≪使用しているラインは海外サイトからお借りしております。お持ち帰りはご遠慮ください。≫
気配を感じ、その方向に恐る恐る視線を向けてみる
その視線とは・・・なんのことはない隣の席から放たれているのである
穴が開くほど凝視されたチェギョンは、思わずその隣の席の女生徒に声を掛けた
『なっなにか?』
その女生徒は眼鏡の縁を持ちあげながら、眼鏡の奥から目をきらりと光らせた
『アンタ・・・一体何者?』
『へっ?ただの…転入生ですけど。』
少し視線を泳がせるチェギョンに、隣の席の女生徒はさらに畳みかけた
『違う!!ヒスンやスニョンは誤魔化せても、アタシは誤魔化されないわよ!!
白状しなさい。アンタは一体何者?』
チェギョンはその痛いほどの視線から目を逸らした
怖い・・・怖すぎる・・先程皇太子ルームで難癖をつけられたミン・ヒョリンなど、足元にも及ばないほどの
強い光を放ったその視線の持ち主は、チェギョンを射竦めるように威圧的な自己紹介をした
『アタシはガンヒョンよ。イ・ガンヒョン。アンタはシン・チェギョンだったわね?』
『は…い・・』
『アンタね、アタシを敵に回したら怖いわよ。』
『それは一目見れば十分に解りますぅ。。。』
『だったら白状しな!事と次第によったら、アンタの協力者になってあげる。』
またここでも協力者という言葉が出るかとチェギョンは目を丸くした
だが・・・そんなことで口を割るチェギョンではない。。。真一文字に口を閉じ、だんまりを決め込んでいた
『ひょっとしてアンタ…皇太子妃候補なんじゃないの?』
ガンヒョンから飛び出したとんでもないセリフに、チェギョンはポカンと口を開けた
『だから~~皇室親衛隊に近づいて、殿下の所業を探ろうとした…?』
『ちっ…違うっ!』
つい口を突いて出てしまった否定の言葉。。。その表情を見てガンヒョンはニタリと口角を上げた
『だったら・・・なに?』
にじり寄りチェギョンの耳元に囁きかけるガンヒョン・・・チェギョンは横目でガンヒョンを睨みつけた
この女生徒が信用できるかどうかはまだ解らない。。。チェギョンは慎重に答えを選んだ
『私みたいな庶民が皇太子妃候補の訳ないでしょ!!:
『ふ~~ん。じゃあ皇太子妃候補の侍女とか?』
『だから違うってば!!』
『じゃあ…皇太子に恋して態々転入したとか?』
『だ~か~ら~違うって言ってるでしょ!!』
永遠と繰り返される押し問答。。。しかも周囲に解らないほど小声の冷ややかな攻防戦は
押しの強いガンヒョンの勝利と終わったようだ
『だ~か~ら~お父さんが内官なんだって!!』
『ほぉ・・・・。じゃあもしかしてチェギョンは、あのハーレムをぶっ潰しに来た刺客?』
『人聞きの悪いこと言わないで!!』
『言い方なんかどうだっていいわよ。つまりアンタは…皇太子になんか興味はないけど
父親の命令で仕方なくここに来たってこと?』
『うん。まぁ…そんなとこ。』
『協力するわよ!』
『はぁ?』
『なんかあの皇太子を取り囲むハーレム軍団、気味悪かったのよね。
協力するって言ってんの!』
『マジでいってる?』
『大マジよ!差し当たってアタシにして欲しいことはない?』
『う~~ん。今後皇太子ルームに行くことが頻繁にあると思うけど、ヒスンやスニョン達の足止めを
して貰えないかな。』
『オッケーよ。アタシに任せておきなさい!』
半ば強引ともいえる手法でチェギョンの口を割らせたガンヒョン。。。
ある意味チェギョンにとっては、鬼が金棒を授かったようなものである。
『よろしく。仲良くしましょう。』
初めて見せるそのクールなガンヒョンの笑顔は実に美しく、チェギョンも安心してその手に応えた
『こちらこそよろしくね。ガンヒョン♪』
いきなり核心を突いて来たガンヒョンとの出逢い・。。だがこの友情は、どうやら生涯の宝物と
なりそうな予感がする
その日家に戻りそろそろ寝ようかなと思っていた時分、父のナムギルからの電話が入った
父はもちろん皇帝陛下の内官なのであるから、なかなか家になど戻って来られないのである
『チェギョン、私だ。もう眠っていたか?』
『ううん。まだ起きていたよお父さん♪』
『転校初日はどうだったんだ?殿下には近づけたか?』
『でっ…殿下?うん…お話できたよ。』
『抜かりなく頼んだぞ。』
『う…うん!任せておいて~~~。。。』
『じゃあ早く休みなさい。』
『はい、お休みなさいお父さん。』
やはり・・・言える筈もない。。。二重スパイの命を受けたなんて・・・
チェギョンは明日からの辛口ダメ出しの文句を考えながら、知らぬ間に眠りに着いたようだ
翌日・・・ガンヒョンの助けを受け、まんまと指示された時間に皇太子ルームに到着したチェギョン
既に皇太子イ・シンはソファーに掛けていて、チェギョンにテーブルの上のファイルを見るよう促した
『シン・チェギョン、これが今日呼びだした女生徒のデータだ。目を通してくれ。』
『はい。・・・あのっ殿下?身長や体重・BWHまで書かれていますが、
これってどうやって調べたんです?』
『そりゃあ…アレだ。自己申告ってやつだ。』
『げげ~~~っ!!殿下、女の自己申告なんかBは増やして、
体重やWは少なく言うに決まってるじゃないですか!
殿下!!こ~~んなの信じてるんですか?』
『っつ…そこまで言うのなら、お前医務室に行って正確なデータ調べて来い!!』
『えっ?いやですよ~~!!そんなことしたら犯罪です。』
『皇室警察に捕まるのとどっちがいいんだ?』
『ちっ…解りましたよ!!あとで調べて来ます!!』
その時・・・ドアがノックされた
<トントン>
『どうぞ。』
『失礼いたします。あら?』
しおらしく入って来た女生徒は、チェギョンが居ることを知るといきなり不愉快そうな顔をした
『あの…殿下、二人っきりでお話をするんじゃあないんですか?』
『いいから座ってくれ。こいつのことは気にしなくていい。置物だとでも思っていてくれ』
その女生徒は少しチェギョンを睨みつけながら、チェギョンの横に腰を下ろした
もちろん置物呼ばわりされたチェギョンは、頬を膨らませている
『映像科のファン・ミナさんだったね?』
『はい。ファン・ミナです。』
『君の将来の夢はなに?』
ファン・ミナは目を輝かせてシンをうっとりと見つめた
『それはもう…殿下のお傍にお仕えすることです。』
『そうか?だったら女官の募集があった時に知らせる。』
シンのその答えに、黙って聞いていたチェギョンは思わず吹き出してしまった
『ブーーーーーッ!!』
隣で睨みつけてくるファン・ミナから目を逸らし、チェギョンは必死に笑いを堪えた
あとのことは笑いを堪えるために必死でお腹を押さえていたため、よく覚えていないチェギョンである
ファン・ミナが皇太子ルームを去って行った後、チェギョンはもう我慢しきれずシンを前にして
大口で笑い転げた
『殿下…ギャハハハ…あのっ。。。女官の募集があったら知らせるって、なんですか?それ~~ギャハハハ…』
『いや、当然だろう?俺にお仕えしたいなんて言うなら、そう言うしかないだろう?』
『いやいや…先程の方は殿下の妃になりたいって言ってたんですよ~~ギャハハハ。』
『そうなのか?全く気がつかなかった、』
『でも・・・彼女はダメですね。』
『なぜだ?』
『だって~~どうみてもBは10㎝盛ってますし、Wだって8㎝はサバ読んでます。』
『なぜそんなことが分かる?』
『解りますよ~~♪女同士ですもん、この書かれているサイズが正確かどうかはすぐに解ります。
やっぱ女は…こうきゅ~~っとウエストがくびれていなくっちゃね♪』
思わずチェギョンは立ち上がり、自分の腰回りに両手を当てた
『お前はくびれているのか?』
『もちろんですとも!フラフープで毎日鍛えいぇおますもの♪蜂の様にきゅ~~って細いんです。』
『本当か?』
思わず確認するように立ち上がると、チェギョンの腰に両手を当てた皇太子殿下イ・シン
『細い…』
思わず呟いてしまった言葉を聞き、顔を真っ赤に染め目をぱちくりするチェギョンであった
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ーーーーもぉ~~暑過ぎてなかなか集中できなくて、猫洗ったり忙しかったの。---
おかげでふぅめる、ふっかふかぁ~~♪
おかげでふぅめる、ふっかふかぁ~~♪