慌ただしいクリスマスから年末に掛けての業務が終わり・・・漸く待ちに待ったお正月がやって来る
でも・・・シンオッパは5日までお休みなのに・・・私のおやすみは3日までだ
まぁ仕方がないよね。シンオッパの会社はネット販売が主で私の仕事は思い切り店頭販売
年末ギリギリまで仕事で忙しかった私達は、元日に早速デートの約束をした
クリスマスイブの日から・・・逢えていない
一週間も逢えなかった上、以前よりちょっとだけ関係が進展したことで逢うのが少し気恥ずかしい・・・
朝寝坊の家族を起こさないよう静かに身支度をし、母の作ってくれた元日の朝食を流し込む様に食した私は
いつもの出勤時間より早く家を出た
朝の8時少し前・・・家の門の前でオッパを待つ
冷たい風が頬を撫でていっても寒さなんか全然感じない
久し振りにオッパに逢える嬉しさで妙に胸が高鳴った
待つほどの事もなくオッパの車は私の家の前に到着する
『オッパ・・・♪』
車に駆け寄る私にオッパは助手席のドアを開けると私を誘った
『チェギョン・・・早く乗れ。』
『はいっ♪』
オッパは運転しながら私の頬に手を伸ばす
『寒かったろう?こんなに赤い頬をして・・・』
温かいオッパの掌が私の頬を温めてくれる・・・って!!オッパ・・・運転に集中してくださいっ!!
私は触れられた嬉しさを照れ隠しするようにオッパに告げた
『オッパ・・・前を見てください。』
『あぁ・・・そうだな。くくっ・・・』
じっと見つめられているのに気が付いていたの。だからこそ恥ずかしい・・・
オッパは私の頬から手を離しハンドルに戻すと運転に集中する。ちょっと残念なんて不謹慎な事を想う私・・・
この車は一体どこに向かっているのだろう・・・私はオッパの気を散らさない様に前を向いたまま話し掛けた
『オッパ・・・どちらに行かれるんですか?』
『どこに行こうか?』
『えっ?行き先決まっていないんですか?』
驚いて問い掛けた私にオッパは含み笑いをすると答えた
『くくっ・・・そんな筈ないだろう?君と行きたい場所があるんだ。』
『なんだ~♪驚いちゃいました。』
『まぁいいから楽しみに待っていて。』
『はい~♪』
彼女を連れて行こうとしている場所・・・実は薔薇園だった
元日からそんな場所は普通開いていないが、シーズンオフと言う事もあり
イ・コーポレーションの名前で特別貸し切りにして貰ったのだ
花など・・・嫌と言うほど見ている俺達だが、不思議なもので彼女を連れて行きたい場所にはやはり花があった
『あ・・・そうだチェギョン、ガンヒョンから連絡を貰ったか?』
『いいえ、貰っていませんが・・・』
『あのクリスマスイブの夜・・・あの二人散々だったらしいぞ。』
『えっ?何かあったんですか?』
『あぁ。あの晩事件が起こって二人共緊急呼び出しになったそうだ。
折角押さえたロイヤルスィートも無駄になったらしい。』
『えっ・・・うそっ・・・そんな可哀想に・・・』
『だろう?くくっ・・・俺達はまだ恵まれているよな。そんな緊急な呼び出しが掛かることはないものな。』
『花屋に緊急呼び出しなんてあって欲しくないですよぉ。
でも折角のプロポーズの夜が、散々な日になってしまいましたね。』
『あぁギョンが嘆いていた。くくっ・・・
あっそうだチェギョン。あの二人春に挙式が決まった。うちの会社と≪来夢来人生花店≫に
会場の花のアレンジメントを依頼したいそうだ。』
『えっ?本当に?大掛かりなイベントになりますね~♪』
『あぁ。ただ・・・祖母は会場に出向いてアレンジメントするのはきついだろうから、
実質イ・スンレさんとチェギョンに任せることになりそうだ。』
『えっ?パク先生は来られないんですか?』
『あぁ。もう高齢だしな・・・。それに≪フラワーアレンジメント協会≫の新しい人事の取りまとめで忙しく
手が回らないそうだ。』
『そうですよね・・・』
『それで・・・チェギョンには花嫁のブーケもお願いしたいと言っていた。』
『えっ・・・・責任重大だ。』
『あぁ。責任重大だ。頑張ってくれよ。』
『はい。ガンヒョンと相談しますね。』
『そうしてくれ。』
イ・コーポレーションと≪来夢来人生花店≫の初コラボレーションとなるギョンとガンヒョンの挙式
ひとまずこれを成功させなければ・・・
しかしなんだって同業者なんだ。忙しい時期が一緒だなんて・・・まぁ刑事よりはいいかもな。くくっ・・・
漸くその場所に着いた時、俺は車から先に降り彼女をエスコートする
『チェギョン降りよう・・・』
『えっ?薔薇園?こんな時期に咲いている薔薇があるんですか?』
『あぁ。ほとんどがお休み中だがな・・・散歩しよう。』
『はい~♪』
管理人に門を開けて貰い中に入る。寒そうにしている彼女の手を握り、俺は自分のコートのポケットに入れた
『これで寒くないだろう?』
『はい♪』
暖かい車の中から降り、冷たい空気に頬を晒した彼女は・・・ほんのり頬を赤らめながら俺を見上げた
『行こう。』
コートのポケットの中にある彼女の手を握り締め、俺はその広い薔薇園の中を歩き始めた
休眠中の薔薇の木からも、春の息吹は感じられる
『あ・・・小さな新芽が♪』
彼女はやはり俺と同じ感性を持ち合せているようだ。嬉しそうに空いている手で新芽にそっと触れる
『シンオッパ・・・また春になったらここに来ませんか?』
『あぁ。一緒に来よう。』
その頃には俺達の関係ももう少し進んでいるだろうか・・・そうあって欲しいと願いながら
俺は彼女の鼻先を突いた
『くっ・・・冷たい鼻だな。』
『えっ?オッパだって・・・』
チェギョンが手を伸ばし俺の鼻先に触れた
俺はその指先に唇を寄せ、その行動に驚きパッと指を離した彼女の唇にキスを落とす
今年最初のキス・・・
冷気に晒された唇は俺の愛撫によってすぐに熱を持つ
可愛いな・・・可愛いチェギョン
いつまでも続くキスに、きっと薔薇の精達も春が来たかと勘違いするかもしれないな。くくくっ・・・・
でも・・・シンオッパは5日までお休みなのに・・・私のおやすみは3日までだ
まぁ仕方がないよね。シンオッパの会社はネット販売が主で私の仕事は思い切り店頭販売
年末ギリギリまで仕事で忙しかった私達は、元日に早速デートの約束をした
クリスマスイブの日から・・・逢えていない
一週間も逢えなかった上、以前よりちょっとだけ関係が進展したことで逢うのが少し気恥ずかしい・・・
朝寝坊の家族を起こさないよう静かに身支度をし、母の作ってくれた元日の朝食を流し込む様に食した私は
いつもの出勤時間より早く家を出た
朝の8時少し前・・・家の門の前でオッパを待つ
冷たい風が頬を撫でていっても寒さなんか全然感じない
久し振りにオッパに逢える嬉しさで妙に胸が高鳴った
待つほどの事もなくオッパの車は私の家の前に到着する
『オッパ・・・♪』
車に駆け寄る私にオッパは助手席のドアを開けると私を誘った
『チェギョン・・・早く乗れ。』
『はいっ♪』
オッパは運転しながら私の頬に手を伸ばす
『寒かったろう?こんなに赤い頬をして・・・』
温かいオッパの掌が私の頬を温めてくれる・・・って!!オッパ・・・運転に集中してくださいっ!!
私は触れられた嬉しさを照れ隠しするようにオッパに告げた
『オッパ・・・前を見てください。』
『あぁ・・・そうだな。くくっ・・・』
じっと見つめられているのに気が付いていたの。だからこそ恥ずかしい・・・
オッパは私の頬から手を離しハンドルに戻すと運転に集中する。ちょっと残念なんて不謹慎な事を想う私・・・
この車は一体どこに向かっているのだろう・・・私はオッパの気を散らさない様に前を向いたまま話し掛けた
『オッパ・・・どちらに行かれるんですか?』
『どこに行こうか?』
『えっ?行き先決まっていないんですか?』
驚いて問い掛けた私にオッパは含み笑いをすると答えた
『くくっ・・・そんな筈ないだろう?君と行きたい場所があるんだ。』
『なんだ~♪驚いちゃいました。』
『まぁいいから楽しみに待っていて。』
『はい~♪』
彼女を連れて行こうとしている場所・・・実は薔薇園だった
元日からそんな場所は普通開いていないが、シーズンオフと言う事もあり
イ・コーポレーションの名前で特別貸し切りにして貰ったのだ
花など・・・嫌と言うほど見ている俺達だが、不思議なもので彼女を連れて行きたい場所にはやはり花があった
『あ・・・そうだチェギョン、ガンヒョンから連絡を貰ったか?』
『いいえ、貰っていませんが・・・』
『あのクリスマスイブの夜・・・あの二人散々だったらしいぞ。』
『えっ?何かあったんですか?』
『あぁ。あの晩事件が起こって二人共緊急呼び出しになったそうだ。
折角押さえたロイヤルスィートも無駄になったらしい。』
『えっ・・・うそっ・・・そんな可哀想に・・・』
『だろう?くくっ・・・俺達はまだ恵まれているよな。そんな緊急な呼び出しが掛かることはないものな。』
『花屋に緊急呼び出しなんてあって欲しくないですよぉ。
でも折角のプロポーズの夜が、散々な日になってしまいましたね。』
『あぁギョンが嘆いていた。くくっ・・・
あっそうだチェギョン。あの二人春に挙式が決まった。うちの会社と≪来夢来人生花店≫に
会場の花のアレンジメントを依頼したいそうだ。』
『えっ?本当に?大掛かりなイベントになりますね~♪』
『あぁ。ただ・・・祖母は会場に出向いてアレンジメントするのはきついだろうから、
実質イ・スンレさんとチェギョンに任せることになりそうだ。』
『えっ?パク先生は来られないんですか?』
『あぁ。もう高齢だしな・・・。それに≪フラワーアレンジメント協会≫の新しい人事の取りまとめで忙しく
手が回らないそうだ。』
『そうですよね・・・』
『それで・・・チェギョンには花嫁のブーケもお願いしたいと言っていた。』
『えっ・・・・責任重大だ。』
『あぁ。責任重大だ。頑張ってくれよ。』
『はい。ガンヒョンと相談しますね。』
『そうしてくれ。』
イ・コーポレーションと≪来夢来人生花店≫の初コラボレーションとなるギョンとガンヒョンの挙式
ひとまずこれを成功させなければ・・・
しかしなんだって同業者なんだ。忙しい時期が一緒だなんて・・・まぁ刑事よりはいいかもな。くくっ・・・
漸くその場所に着いた時、俺は車から先に降り彼女をエスコートする
『チェギョン降りよう・・・』
『えっ?薔薇園?こんな時期に咲いている薔薇があるんですか?』
『あぁ。ほとんどがお休み中だがな・・・散歩しよう。』
『はい~♪』
管理人に門を開けて貰い中に入る。寒そうにしている彼女の手を握り、俺は自分のコートのポケットに入れた
『これで寒くないだろう?』
『はい♪』
暖かい車の中から降り、冷たい空気に頬を晒した彼女は・・・ほんのり頬を赤らめながら俺を見上げた
『行こう。』
コートのポケットの中にある彼女の手を握り締め、俺はその広い薔薇園の中を歩き始めた
休眠中の薔薇の木からも、春の息吹は感じられる
『あ・・・小さな新芽が♪』
彼女はやはり俺と同じ感性を持ち合せているようだ。嬉しそうに空いている手で新芽にそっと触れる
『シンオッパ・・・また春になったらここに来ませんか?』
『あぁ。一緒に来よう。』
その頃には俺達の関係ももう少し進んでいるだろうか・・・そうあって欲しいと願いながら
俺は彼女の鼻先を突いた
『くっ・・・冷たい鼻だな。』
『えっ?オッパだって・・・』
チェギョンが手を伸ばし俺の鼻先に触れた
俺はその指先に唇を寄せ、その行動に驚きパッと指を離した彼女の唇にキスを落とす
今年最初のキス・・・
冷気に晒された唇は俺の愛撫によってすぐに熱を持つ
可愛いな・・・可愛いチェギョン
いつまでも続くキスに、きっと薔薇の精達も春が来たかと勘違いするかもしれないな。くくくっ・・・・
(薔薇の画像は薔薇の奥様こと『花が好き』のkakoさんからお借りしております。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
ひとまずお話の初更新~~★
ちょっと短いけどゆるしてね❤
お持ち帰りはご遠慮ください。)
ひとまずお話の初更新~~★
ちょっと短いけどゆるしてね❤