明日はクリスマスイブ・・・私は朝から、チャン刑事に御注文いただいたガンヒョンに似合う花束の事で
頭がいっぱいだった
その花束を渡してプロポーズすると言うチャン刑事・・・やはりどこか厳かさの感じられる物にしたい
元々ガンヒョンは可愛い感じがあまり得意ではない。その辺りの好みも私は熟知していた
その上今では腕利きの女刑事だ。クールでビューティフルな花束・・・今日≪来人生花店≫に戻ったら
早速手掛けようと頭の中のイメージを膨らませていた
そんな時の事だった・・・
『お姉ちゃん♪』
自分に向けて掛けられた声に私は移動販売車の辺りを見渡した
私に向かって歩いて来るご夫妻と女の子・・・その子に覚えが無く私は首を傾げた
するとそのご夫妻の奥様が私に話し掛けて来たのだ
『この子が薔薇のお花をいただいたそうで・・・この子すごく喜んで、毎日眺めていたんですよ。
その節は本当にありがとうございました。』
あ・・・漸く解った。以前お花をプレゼントした子だ。
あの時はパジャマ姿だったけど今は可愛らしい洋服を着ている。だから解らなかったのだ
その女の子は満面の笑みで、私にちょこんと頭を下げた
『お姉ちゃんあの時はありがとう。私・・・今日退院するんだ♪』
『えっ?本当?それでお洋服着ているのね♪』
『うん。だからあの時のお礼に寄ったの。』
『そっか~おめでとう♪もう・・・入院なんてダメよ。お母さんの言う事ちゃんと聞いて、
ご飯もいっぱい食べてね。』
『うん。約束するよ~♪』
『じゃあ・・・これはお姉ちゃんからの退院のお祝い♪』
私はついさっき作ったばかりの小ぶりな犬モチーフのアレンジメントフラワーを、車のショーケースから取ると
その子の胸の前に差し出した
女の子は困った様にお母さんの顔を見上げた
すかさずその子のお母さんは私に遠慮する様に手を振った
『いえ、それはいただけません・・・お礼に立ち寄っただけですので・・・』
私は首を横に振り、その子のお母さんに笑いかけた
『退院されると聞いて私もすごく嬉しいんです。来年・・・新しい店舗が出来上がりますので、何かの折に
良かったらお立ち寄りください。』
そしてその子に目線を合わす為にしゃがみ込み、女の子の両手に花籠を持たせると私は話しかけた
『はい。これをお部屋に飾ってあげてね♪これはよく頑張ったご褒美よ。』
『うん。お姉ちゃんありがとう~~♪』
御両親はその子を間に置き深々と頭を下げると、駐車場に置いてある一台の車に乗り込んだ
女の子は後部座席から私が見えなくなるまで手を振っていた
子供を持つ親にしてみたら、子供の健康は一番の幸せ・・・頑張ったあの女の子に私はご褒美を
あげたかっただけだ
いつか私もきっと親になる・・・その子が健康に恵まれますように・・・
そんな願いもこめられていたのかもしれない
あの女の子の笑顔に触れて、私は大切なある事に気がついた
シンオッパへのクリスマスプレゼントはもちろん用意した
おしゃれなオッパに気に入って貰えるかどうかはわからないが、ワイシャツとネクタイ・・・
オッパがそれを身に着ける事を思い浮かべると、どうにも心が躍ってしまう
でも何か足りない様な気がしていた。そうだ!!オッパにアレンジメントフラワーを作ろう♪
同業者であってもオッパは私の作品の一番の理解者だ。
きっと喜んで貰える。明日仕事が終わったらそれを持ってオッパの元へ押しかけよう~♪
今年は一人ぼっちのクリスマスなんかじゃない。ほんの少しの時間でも逢いたい
さぁ~明日は忙しくなるぞ~~と、私は胸がわくわくする気分を止められなかった
『こんにちは~。イ・コーポレーションの者ですが、お花をお届けにあがりました。』
『えっ?私にお花ですか?///あ///どうぞおあがりください。』
『は・・・はい?あ・・・失礼いたしました。キム・ウタク様から御依頼いただき・・・』
『あ・・・キム・ウタク・・・あぁそうですか。どうもお手数お掛けいたしました。』
俺がアレンジメントフラワーの配達に行くと、出てきた女性はなぜか勘違いをする
俺からのアレンジメントフラワーのプレゼントだと、どう言う訳か思い込んてしまうらしい
依頼人の名前を告げると、其々が皆落胆の表情を浮かべ・・・つまらなそうに花を受け取るのだ
もっと嬉しそうに受け取って欲しいのに・・・
ひょっとしたら俺は花の配達には向いていないのかもしれない
だが・・・考えても解りそうなものだろう?見ず知らずの俺が花を贈る筈がない。しかも玄関先まで持参するか?
あぁぁ・・・折角祖母監修の素晴らしい作品を持参していると言うのに、扉を閉めた後俺は毎回残念に思う
いや・・・そんな事で残念な感情を胸に詰まらせてしまってはいけない
明日はいよいよクリスマスイブだ
チェギョンへのプレゼントも用意した。時間を気にせず食事ができる場所も予約できた
これには親友リュ・ファンの力添えがあったから実現した事なんだが、ひとまず安心だ
これで後は明日までの配達を終えたら、≪来人生花店≫の前で彼女の仕事が終わるのを待つだけ・・・
彼女が何時に終わろうが、浚う様に連れ出すつもりだ
お互いいい大人だし両家公認の仲だ。クリスマスイブくらい少々遅い時間に帰宅しても叱られはしないだろう
その日の配達を終え、俺は残務整理を済ませた後机の中に忍ばせてあるプレゼントの包みをそっと撫でた
気に入って貰えるだろうか・・・
きっと気に入ってくれるだろう・・・
それを身に付けた時の彼女の反応が早く知りたい
あぁそう言えばギョンは明日プロポーズするんだったな・・・
俺達にはいつそんなタイミングが訪れるだろうか。
そのタイミングが来た時には、俺は躊躇することなくチェギョンにプロポーズするだろう
いや・・・ちょっと待てよ?もし彼女が俺と結婚したとしても、彼女は≪来夢生花店≫の店長を続けるだろう
同業者であるがゆえに彼女の家の事情もよく解っている
一緒に仕事をする事は叶わないのか?・・・無理かもしれないな
だが何れはイ・コーポレーションのフラワーアレンジメントの監修はチェギョンに任せる事となるだろう
職場は≪来夢生花店≫でありながら、イ・コーポレーションのアレンジメントフラワーの監修もする
何だかややこしいが・・・まぁそれはそれで新鮮な夫婦のあり方かもしれないな
ふと気が付くと自分の思考が≪結婚≫に向けて走り出している事に気がつく
それは恐らくギョンの影響もあるだろう
明日俺は自分の気持ちを先走らせない様に、自分を戒める必要がありそうだ
まだ彼女はおばあ様やイ・スンレさんの元で、学ばなければならない事がたくさんあるのだから・・・
結婚よりもまずは彼女との恋人関係を確固たるものにするのが先決だ
頭がいっぱいだった
その花束を渡してプロポーズすると言うチャン刑事・・・やはりどこか厳かさの感じられる物にしたい
元々ガンヒョンは可愛い感じがあまり得意ではない。その辺りの好みも私は熟知していた
その上今では腕利きの女刑事だ。クールでビューティフルな花束・・・今日≪来人生花店≫に戻ったら
早速手掛けようと頭の中のイメージを膨らませていた
そんな時の事だった・・・
『お姉ちゃん♪』
自分に向けて掛けられた声に私は移動販売車の辺りを見渡した
私に向かって歩いて来るご夫妻と女の子・・・その子に覚えが無く私は首を傾げた
するとそのご夫妻の奥様が私に話し掛けて来たのだ
『この子が薔薇のお花をいただいたそうで・・・この子すごく喜んで、毎日眺めていたんですよ。
その節は本当にありがとうございました。』
あ・・・漸く解った。以前お花をプレゼントした子だ。
あの時はパジャマ姿だったけど今は可愛らしい洋服を着ている。だから解らなかったのだ
その女の子は満面の笑みで、私にちょこんと頭を下げた
『お姉ちゃんあの時はありがとう。私・・・今日退院するんだ♪』
『えっ?本当?それでお洋服着ているのね♪』
『うん。だからあの時のお礼に寄ったの。』
『そっか~おめでとう♪もう・・・入院なんてダメよ。お母さんの言う事ちゃんと聞いて、
ご飯もいっぱい食べてね。』
『うん。約束するよ~♪』
『じゃあ・・・これはお姉ちゃんからの退院のお祝い♪』
私はついさっき作ったばかりの小ぶりな犬モチーフのアレンジメントフラワーを、車のショーケースから取ると
その子の胸の前に差し出した
女の子は困った様にお母さんの顔を見上げた
すかさずその子のお母さんは私に遠慮する様に手を振った
『いえ、それはいただけません・・・お礼に立ち寄っただけですので・・・』
私は首を横に振り、その子のお母さんに笑いかけた
『退院されると聞いて私もすごく嬉しいんです。来年・・・新しい店舗が出来上がりますので、何かの折に
良かったらお立ち寄りください。』
そしてその子に目線を合わす為にしゃがみ込み、女の子の両手に花籠を持たせると私は話しかけた
『はい。これをお部屋に飾ってあげてね♪これはよく頑張ったご褒美よ。』
『うん。お姉ちゃんありがとう~~♪』
御両親はその子を間に置き深々と頭を下げると、駐車場に置いてある一台の車に乗り込んだ
女の子は後部座席から私が見えなくなるまで手を振っていた
子供を持つ親にしてみたら、子供の健康は一番の幸せ・・・頑張ったあの女の子に私はご褒美を
あげたかっただけだ
いつか私もきっと親になる・・・その子が健康に恵まれますように・・・
そんな願いもこめられていたのかもしれない
あの女の子の笑顔に触れて、私は大切なある事に気がついた
シンオッパへのクリスマスプレゼントはもちろん用意した
おしゃれなオッパに気に入って貰えるかどうかはわからないが、ワイシャツとネクタイ・・・
オッパがそれを身に着ける事を思い浮かべると、どうにも心が躍ってしまう
でも何か足りない様な気がしていた。そうだ!!オッパにアレンジメントフラワーを作ろう♪
同業者であってもオッパは私の作品の一番の理解者だ。
きっと喜んで貰える。明日仕事が終わったらそれを持ってオッパの元へ押しかけよう~♪
今年は一人ぼっちのクリスマスなんかじゃない。ほんの少しの時間でも逢いたい
さぁ~明日は忙しくなるぞ~~と、私は胸がわくわくする気分を止められなかった
『こんにちは~。イ・コーポレーションの者ですが、お花をお届けにあがりました。』
『えっ?私にお花ですか?///あ///どうぞおあがりください。』
『は・・・はい?あ・・・失礼いたしました。キム・ウタク様から御依頼いただき・・・』
『あ・・・キム・ウタク・・・あぁそうですか。どうもお手数お掛けいたしました。』
俺がアレンジメントフラワーの配達に行くと、出てきた女性はなぜか勘違いをする
俺からのアレンジメントフラワーのプレゼントだと、どう言う訳か思い込んてしまうらしい
依頼人の名前を告げると、其々が皆落胆の表情を浮かべ・・・つまらなそうに花を受け取るのだ
もっと嬉しそうに受け取って欲しいのに・・・
ひょっとしたら俺は花の配達には向いていないのかもしれない
だが・・・考えても解りそうなものだろう?見ず知らずの俺が花を贈る筈がない。しかも玄関先まで持参するか?
あぁぁ・・・折角祖母監修の素晴らしい作品を持参していると言うのに、扉を閉めた後俺は毎回残念に思う
いや・・・そんな事で残念な感情を胸に詰まらせてしまってはいけない
明日はいよいよクリスマスイブだ
チェギョンへのプレゼントも用意した。時間を気にせず食事ができる場所も予約できた
これには親友リュ・ファンの力添えがあったから実現した事なんだが、ひとまず安心だ
これで後は明日までの配達を終えたら、≪来人生花店≫の前で彼女の仕事が終わるのを待つだけ・・・
彼女が何時に終わろうが、浚う様に連れ出すつもりだ
お互いいい大人だし両家公認の仲だ。クリスマスイブくらい少々遅い時間に帰宅しても叱られはしないだろう
その日の配達を終え、俺は残務整理を済ませた後机の中に忍ばせてあるプレゼントの包みをそっと撫でた
気に入って貰えるだろうか・・・
きっと気に入ってくれるだろう・・・
それを身に付けた時の彼女の反応が早く知りたい
あぁそう言えばギョンは明日プロポーズするんだったな・・・
俺達にはいつそんなタイミングが訪れるだろうか。
そのタイミングが来た時には、俺は躊躇することなくチェギョンにプロポーズするだろう
いや・・・ちょっと待てよ?もし彼女が俺と結婚したとしても、彼女は≪来夢生花店≫の店長を続けるだろう
同業者であるがゆえに彼女の家の事情もよく解っている
一緒に仕事をする事は叶わないのか?・・・無理かもしれないな
だが何れはイ・コーポレーションのフラワーアレンジメントの監修はチェギョンに任せる事となるだろう
職場は≪来夢生花店≫でありながら、イ・コーポレーションのアレンジメントフラワーの監修もする
何だかややこしいが・・・まぁそれはそれで新鮮な夫婦のあり方かもしれないな
ふと気が付くと自分の思考が≪結婚≫に向けて走り出している事に気がつく
それは恐らくギョンの影響もあるだろう
明日俺は自分の気持ちを先走らせない様に、自分を戒める必要がありそうだ
まだ彼女はおばあ様やイ・スンレさんの元で、学ばなければならない事がたくさんあるのだから・・・
結婚よりもまずは彼女との恋人関係を確固たるものにするのが先決だ
(薔薇の画像は薔薇の奥様こと『花が好き』のkakoさんからお借りしております。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
お話の流れで、明日はもうクリスマスイブになってしまいますぅ♪
でも二人のクリスマスイブは明後日ね❤
ちょっと聞いてくれます?
やっぱり・・・温室の中でダメになった子が
続出して参りました。
マジ・・・泣けますわ。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
お話の流れで、明日はもうクリスマスイブになってしまいますぅ♪
でも二人のクリスマスイブは明後日ね❤
ちょっと聞いてくれます?
やっぱり・・・温室の中でダメになった子が
続出して参りました。
マジ・・・泣けますわ。