≪フラワーアレンジメント協会≫の理事が一新されてから、俺達は互いに忙しくなり毎日逢う事が出来なくなった
もちろんそれはクリスマスが終われば一段落するのだが、俺としてはクリスマスイブの夜チェギョンに
どうしても逢いたい
なんとか逢う時間が作れるように懸命に仕事をこなした
予想外にも自分を忙しさに追いこんだのは、ネット販売にサンプル画像を載せた
おばあ様のフラワーアレンジメントだ
これがまた注文殺到で嬉しい悲鳴だ
だが、以前ミン・ヒョリンが監修していた物とは違い、おばあ様は一度自分がその商品を確認し
納得した物でなければ商品にしないという頑固さ
もちろんそれはプロとして当たり前のことなのだが、おばあ様が目を一度通してからの発送準備となるので
二度三度の手間が掛かる
おかげで配送が間に合わない事態で、専務である俺さえもソウル市内であったら配送に出向くといった
有様なのだ
ソ・ファヨンの起こした事件はやはり新聞沙汰となり、すんでのところで≪フラワーアレンジメント協会≫の
理事長の座を解任したことにより、≪フラワーアレンジメント協会≫の世間的な対面は保たれた
年内は≪フラワーアレンジメント協会≫の理事会もない
ひとまず仕事とチェギョンに集中できる。俺はクリスマスイブの夜食事をする場所を思案する
プレゼントは何がいいだろう・・・
あまり飾り立てるタイプではない。いや飾り立てなくても存在そのものが綺麗だから、そのままで十分だ
色々思案した結果・・・俺はその日食事をする場所とプレゼントを確保した
祖母のアレンジメントフラワーを、スーツ姿で配達するのは実に恥ずかしい
だが、本当に手が足りていないのだ。男性社員など皆駆り出されている
俺は自宅と会社の往復と・・・それから顧客への配達となかなか忙しかったりする
そんな忙しい時にギョンからの電話が入った
俺はイヤホンマイクを付けるとギョンの電話を取った
『ギョン・・・何か解ったか?』
『ああ、洗いざらい自供したよ。』
『そうか・・・』
『最終的に手に入れようとしたものはイ・コーポレーションだったそうだ。』
『だろうな・・・』
『チェギョンがイ・スンレさんの娘だと聞いて、すごく後悔していたよ。』
『後悔しても遅い・・・。それで?ギョン・・・罪はどうなる?』
『実刑は免れないだろうな。』
『祖母やユルの為にも、真人間になって帰って来てくれるといいが・・・』
『そうだな。まぁこれで一件落着だ。俺も安心して結婚を考えられるよ~♪』
『結婚?お前が?』
『ああいいだろう~♪』
『そんな人がいたのか?』
『ああ。チェギョンの親友なのさ~~♪』
『まさか!!チェギョンの護衛に付いていたイ刑事か?』
『大当たり~♪』
『そっそうか。お前に先を越されるとはな・・・』
『ぶはは~~先を越すさ~♪お前を待っていられない。ところでシン君は浮いた話の一つや二つないの?』
『浮いた話?お付き合いしている人ならいるが。』
『えっ?本当に?』
『お前の恋人の親友と・・・』
『えっ・・・マジか?チェギョンかぁ~♪世間は狭いな。』
ギョンと話をし、伯母が今回の一件を心から反省していると聞き安堵する
同時にギョンから聞かされた≪結婚≫話に心が揺れ動く
言われてみれば俺も結婚してもいい年齢だ。そしてチェギョンも同じだ
だがまだそんな言葉を出すのは早い。先走ってはいけないと自分を戒める俺だった
≪フラワーアレンジメント協会≫の臨時総会が開催され、理事が一新されてから・・・シンオッパも私も其々に
忙しくなり毎日逢う事はできなくなってしまった
これもクリスマスが終わるまでの辛抱・・・折角恋人が出来たと言うのに、クリスマスに超多忙な同業者だなんて
なんだか皮肉だ
あれからパク先生のお宅にアレンジメントフラワーを教えていただく時には、母も一緒に行くようになった
母にとってみれば失恋でやむなく辞めたアレンジメントフラワー・・・もう今ではいい思い出みたい
パク先生の温室で思い思いの花を自ら切り、先生の指導の元アレンジメントフラワーを作る
やっぱり母はすごい・・・こんなに花の美しさを生かせるのはパク先生と母だけだ
レッスンが終わって帰ろうとした時、シンオッパのお母様が私達を呼び止めた
『あらぁ・・・お食事してってくださいな。』
『あ・・・いえ、家で主人も息子も待っているんです。』
『まぁ・・・そうなんですか?残念だわ。じゃあおかずだけでも持って行って♪』
シンオッパのお母様の御厚意に甘え、せめてお茶だけでもと言うお誘いを断る事も出来ず
私達はシンオッパのお母様と、お茶をいただきながら少しだけ話した
『奥様・・・私誤解しておりました。イ・ヒョンさんの奥様はファヨンさんだとばかり思っていたんです。』
『えっ?なぜです?』
『昔私がこちらに通っていた頃・・・ファヨンさんがそう仰ったんです。』
『??おかしいわ・・・その頃お義姉様はこの家の長男のスさんと既にお付き合いしていたのよ。』
『えっ?そうだったんですか?』
『ええ。結婚も私達よりも先だったもの・・・』
『本当ですか・・・。でもなぜそんな嘘を・・・』
『身内の恥になるからあまり言いたくはないけど、もしかしたらお義姉様はイ家の男を二人、
天秤にかけたのかもしれないわ。』
『つまり・・・この家を相続する方を選ぼうとした・・・そう言う事ですか?』
『そう。結婚前に夫はお義姉様から誘惑されていたみたいだし・・・』
『まぁっ・・・』
『昔から欲の深い人だったってことね。』
『だからこのような事件を起こしたと?』
『元々手に入れたかったイ家を弟が相続することになって、どんな手段を使っても
イ家を手に入れようとしたのでしょうね。』
『怖いですね・・・』
『本当に怖いわ。イ・コーポレーションと≪来夢来人生花店≫は、
共栄共存できるよう、仲良くやって行きましょうね~♪』
『ええもちろんです♪』
『子供達もお付き合いしているし・・・ね~♪』
『そうですね♪』
母同士が仲良くしている姿を見るのはとても嬉しいものだ
家族公認のお付き合いだから何かと面倒事は多そうだけどね
ガンヒョンとチャン刑事も素敵なクリスマスイブを過ごすと言うのに、このままでは私はシンオッパに
逢う事も出来ない
あ・・・そうだ!彼が忙しいのであれば、私が押し掛けてもいいんじゃない?
よ~~し!!私はクリスマスイブに、頑張って早く仕事を終わらせてシンオッパに逢いに行くことを決心した
もちろんそれはクリスマスが終われば一段落するのだが、俺としてはクリスマスイブの夜チェギョンに
どうしても逢いたい
なんとか逢う時間が作れるように懸命に仕事をこなした
予想外にも自分を忙しさに追いこんだのは、ネット販売にサンプル画像を載せた
おばあ様のフラワーアレンジメントだ
これがまた注文殺到で嬉しい悲鳴だ
だが、以前ミン・ヒョリンが監修していた物とは違い、おばあ様は一度自分がその商品を確認し
納得した物でなければ商品にしないという頑固さ
もちろんそれはプロとして当たり前のことなのだが、おばあ様が目を一度通してからの発送準備となるので
二度三度の手間が掛かる
おかげで配送が間に合わない事態で、専務である俺さえもソウル市内であったら配送に出向くといった
有様なのだ
ソ・ファヨンの起こした事件はやはり新聞沙汰となり、すんでのところで≪フラワーアレンジメント協会≫の
理事長の座を解任したことにより、≪フラワーアレンジメント協会≫の世間的な対面は保たれた
年内は≪フラワーアレンジメント協会≫の理事会もない
ひとまず仕事とチェギョンに集中できる。俺はクリスマスイブの夜食事をする場所を思案する
プレゼントは何がいいだろう・・・
あまり飾り立てるタイプではない。いや飾り立てなくても存在そのものが綺麗だから、そのままで十分だ
色々思案した結果・・・俺はその日食事をする場所とプレゼントを確保した
祖母のアレンジメントフラワーを、スーツ姿で配達するのは実に恥ずかしい
だが、本当に手が足りていないのだ。男性社員など皆駆り出されている
俺は自宅と会社の往復と・・・それから顧客への配達となかなか忙しかったりする
そんな忙しい時にギョンからの電話が入った
俺はイヤホンマイクを付けるとギョンの電話を取った
『ギョン・・・何か解ったか?』
『ああ、洗いざらい自供したよ。』
『そうか・・・』
『最終的に手に入れようとしたものはイ・コーポレーションだったそうだ。』
『だろうな・・・』
『チェギョンがイ・スンレさんの娘だと聞いて、すごく後悔していたよ。』
『後悔しても遅い・・・。それで?ギョン・・・罪はどうなる?』
『実刑は免れないだろうな。』
『祖母やユルの為にも、真人間になって帰って来てくれるといいが・・・』
『そうだな。まぁこれで一件落着だ。俺も安心して結婚を考えられるよ~♪』
『結婚?お前が?』
『ああいいだろう~♪』
『そんな人がいたのか?』
『ああ。チェギョンの親友なのさ~~♪』
『まさか!!チェギョンの護衛に付いていたイ刑事か?』
『大当たり~♪』
『そっそうか。お前に先を越されるとはな・・・』
『ぶはは~~先を越すさ~♪お前を待っていられない。ところでシン君は浮いた話の一つや二つないの?』
『浮いた話?お付き合いしている人ならいるが。』
『えっ?本当に?』
『お前の恋人の親友と・・・』
『えっ・・・マジか?チェギョンかぁ~♪世間は狭いな。』
ギョンと話をし、伯母が今回の一件を心から反省していると聞き安堵する
同時にギョンから聞かされた≪結婚≫話に心が揺れ動く
言われてみれば俺も結婚してもいい年齢だ。そしてチェギョンも同じだ
だがまだそんな言葉を出すのは早い。先走ってはいけないと自分を戒める俺だった
≪フラワーアレンジメント協会≫の臨時総会が開催され、理事が一新されてから・・・シンオッパも私も其々に
忙しくなり毎日逢う事はできなくなってしまった
これもクリスマスが終わるまでの辛抱・・・折角恋人が出来たと言うのに、クリスマスに超多忙な同業者だなんて
なんだか皮肉だ
あれからパク先生のお宅にアレンジメントフラワーを教えていただく時には、母も一緒に行くようになった
母にとってみれば失恋でやむなく辞めたアレンジメントフラワー・・・もう今ではいい思い出みたい
パク先生の温室で思い思いの花を自ら切り、先生の指導の元アレンジメントフラワーを作る
やっぱり母はすごい・・・こんなに花の美しさを生かせるのはパク先生と母だけだ
レッスンが終わって帰ろうとした時、シンオッパのお母様が私達を呼び止めた
『あらぁ・・・お食事してってくださいな。』
『あ・・・いえ、家で主人も息子も待っているんです。』
『まぁ・・・そうなんですか?残念だわ。じゃあおかずだけでも持って行って♪』
シンオッパのお母様の御厚意に甘え、せめてお茶だけでもと言うお誘いを断る事も出来ず
私達はシンオッパのお母様と、お茶をいただきながら少しだけ話した
『奥様・・・私誤解しておりました。イ・ヒョンさんの奥様はファヨンさんだとばかり思っていたんです。』
『えっ?なぜです?』
『昔私がこちらに通っていた頃・・・ファヨンさんがそう仰ったんです。』
『??おかしいわ・・・その頃お義姉様はこの家の長男のスさんと既にお付き合いしていたのよ。』
『えっ?そうだったんですか?』
『ええ。結婚も私達よりも先だったもの・・・』
『本当ですか・・・。でもなぜそんな嘘を・・・』
『身内の恥になるからあまり言いたくはないけど、もしかしたらお義姉様はイ家の男を二人、
天秤にかけたのかもしれないわ。』
『つまり・・・この家を相続する方を選ぼうとした・・・そう言う事ですか?』
『そう。結婚前に夫はお義姉様から誘惑されていたみたいだし・・・』
『まぁっ・・・』
『昔から欲の深い人だったってことね。』
『だからこのような事件を起こしたと?』
『元々手に入れたかったイ家を弟が相続することになって、どんな手段を使っても
イ家を手に入れようとしたのでしょうね。』
『怖いですね・・・』
『本当に怖いわ。イ・コーポレーションと≪来夢来人生花店≫は、
共栄共存できるよう、仲良くやって行きましょうね~♪』
『ええもちろんです♪』
『子供達もお付き合いしているし・・・ね~♪』
『そうですね♪』
母同士が仲良くしている姿を見るのはとても嬉しいものだ
家族公認のお付き合いだから何かと面倒事は多そうだけどね
ガンヒョンとチャン刑事も素敵なクリスマスイブを過ごすと言うのに、このままでは私はシンオッパに
逢う事も出来ない
あ・・・そうだ!彼が忙しいのであれば、私が押し掛けてもいいんじゃない?
よ~~し!!私はクリスマスイブに、頑張って早く仕事を終わらせてシンオッパに逢いに行くことを決心した
(薔薇の画像は薔薇の奥様こと『花が好き』のkakoさんからお借りしております。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
ひえ~~今朝の最低気温が-6度でさぁ・・・
昼になっても庭は凍ったままだった・・・
土日はふぅめる通信および
多肉通信をお送りいたします。
お話の更新は次回月曜日まで待っててね~~♪
お持ち帰りはご遠慮ください。)
ひえ~~今朝の最低気温が-6度でさぁ・・・
昼になっても庭は凍ったままだった・・・
土日はふぅめる通信および
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