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Channel: ~星の欠片~
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恋の花咲かせましょ♪ 37

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向かい合った彼の頬に手を触れながら、私は彼をじっと見つめ尋ねてみる

『もう二度と・・・あんな事しない?』

彼は少し困惑の表情のまま私の目をじっと見つめ返す

『あぁ、絶対にしない。』

恐怖すら感じた彼の豹変ぶり。それはすべて嫉妬心から来たものだった

それは解っている。でも私は確認せずにはいられなかった

彼はいつも通りの穏やかな顔に戻り、申し訳なさそうに俯いてから私に微笑みかけた

私はその笑顔に安堵し、彼の首に腕を回すと甘える様に肩に頬を寄せた

『今度もしこんなことがあったら・・・お義母様にいいつけるから・・』
『なっなにっ?』

彼は私の言葉に驚き、私の腕を掴むと私の顔を見つめうろたえる

『そっ・・・そんな事絶対にさせない。約束する。』

あの慌てよう・・・シン君にも怖いものはあるのね。しかも・・・お義母様って・・・くすくす

『さぁ、あまり長く浸かっているとのぼせる。上がろう。』

顔や肩に噴き出した汗を洗い流し。私達はバスルームを出ていった

互いにバスローブを纏い、キッチンでミネラルウォーターを飲む私達

あ・・・そう言えばお腹空いちゃった。お疲れ様会をするって聞いていたから、何も買い物などしてこなかったわ

どうしよう・・・そう思っていたら、彼は冷蔵庫の中からキャベツと冷凍室の中からスモークサーモンを取りだした

『チェギョンはそこに掛けて待っててくれ。』
『えっ?』
『今夜は俺が美味いパスタを作ってやるよ。』
『ほ…ホント?シン君、料理なんて・・・』

できるの?って言おうとしたら彼は口角を上げて鍋に水を張り火を点けた

彼が料理をするなんて知らなかった。ひょっとして私、毎日とんでもないもの食べさせていたんじゃないかしら…

不安に思いその後ろ姿を見守っている間に、キャベツはリズミカルな音を立て切られスモークサーモンは

解凍されていく

パスタを茹でる彼に呆気に取られながら、私は思い出したように冷凍庫の中からバケットを取り出し

彼の横に並んでバケットを切り、その上にチーズとパセリを乗せオーブンに入れた

『すぐに出来上がる。もう少し待って・・・』
『うん。』

フライパンの中にオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れた彼・・・すぐに辺りに美味しそうな匂いが

充満してくる

やだどうしよう・・・すごくお腹が空いて来たわ。

彼の手際の良さに見惚れている間に、オーブンの中のバケットは香ばしい香りを漂わせ始めた

私は慌ててそのバケットを皿に取り、キッチンテーブルに置いた

彼は鍋の中からパスタを一本取り出し、口に含むと茹で加減を確認しているみたい

納得したように頷くと火を止め、茹であがったパスタをザルに取りそのままフライパンの中へと投入した

フライパンの中でとてもいい音を立てパスタはソースと絡められた

最後にスモークサーモンに少しだけ火を通し、私に振り向いた彼

『チェギョン・・・皿を取ってくれ。』
『あ…うん!今持って来る。』

完璧に彼のその後ろ姿に見惚れていた私。慌てて食器棚の中からパスタ用のお皿を二枚取り出すと

彼の元へ持って行った

彼は二人がいつも食べる分量で盛りつける。盛りつけ方まで完璧なのね・・・

『さぁ・・・チェギョン食べよう。』
『うん♪』

彼はその盛りつけられたパスタをキッチンテーブルの上に置き、私はフォークを出して来る

その間に彼は冷蔵庫の中から冷えたワインを取りだし、私はワイングラスを用意した

『チェギョン・・・ここ10日間お疲れ様。』

彼は私のグラスにワインを注ぎ、それから自分のグラスに注いだ

二人で乾杯しワインを口に含む。それから私は彼に初めて作って貰ったパスタを、口に運んだ

うっ・・・・ゆで加減はアルデンテ。パスタソースが薄味に仕上がっているのはスモークサーモンの塩分を

考えての事?

美味しい・・・美味しすぎるわ・・・

私は空腹なのと美味しいのとで夢中になってパスタを口に運ぶ

ふと気がつくと彼は私の唇の端に指先を触れ、ついているパスタソースを舐め取った

『美味しいか?』
『うん。ものすごく美味しいわ。シン君も早く食べないと、冷めちゃうわよ。』
『あぁ・・・そうだな。』

とにかく私は彼の作ったパスタに夢中になっていた。彼が今まで一人でいた理由がわかったような気がした

家に女性がいなくても困らないのだ

そんな彼に選ばれた事は物すごく光栄なことだと改めて思った

そして彼を怖いとさえ感じたあの行いも、彼の私を愛するが故の嫉妬心が起こさせた事。

もう水に流そう・・・彼は二度と私を乱暴に扱わないと約束してくれたし、十分反省もしているみたい

でも・・・一つ教訓になったわ

彼に嫉妬させようだなんて絶対に思わないようにしよう。あんな彼はもう二度と見たくない・・・

ほろ酔い気分で後片付けをし、なだれ込むように寝室に向かった私達

もちろん仲直りのセレモニーはベッドでも続いた




その週末は一カ月後に開催される、私のブランド発表会の衣装の為の服地を買いに行った

もう頭の中でイメージは出来上がっている

彼と何軒も生地屋さんをめぐり、腕を組みながら恋人同士の様に歩いた

私達は結婚までにあまり時間が無かったから、そう言う時間がとても幸せだ

翌日からは彼を仕事に送り出し、私は家事の合間に自分用のデザイン画を描き始めた

煮詰まった時には近所まで食料品の買い出しに出かけた。

一時の忙しさからは解放され≪これぞ専業主婦♪≫と言えるほどの優雅な毎日を送った

彼も大体いつも同じ時間には家に戻り、私との時間を大事にしてくれている

そんな蜜月がしばらく続いた頃・・・私は自分の体調の変化に気が付き始めた

ほんのちょっとした時に胸が痛む・・・確かに毎月訪れるアノ時前には敏感になり痛んだりもする

でも・・・なんだかいつにも増してだるくて眠い

そしてなんだか喉が凄く乾く

あの時以来、彼はコントロールをきちんとしてくれている。でもあの時は確か・・・・

もっ・・・:もしかして?私は彼に今夜、その事を打ち明けてみるつもりだ

彼はなんて言うだろう。もっとあとにしようって言っていたから、彼の反応が少し心配だ

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本日の花≪ご近所の薔薇≫
いよいよ花ネタに困りご近所の奥様のお宅まで
撮影に行ってしまったよ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!









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