翌日も買い物に連れ出す予定があった為、早めの時間にチェギョンとガンヒョンを送り届けたシンとギョンは
その後部室で待ち合わせをした
今日撮ってきた写真をすぐに現像したいという思いからだった
現像し終わった写真を眺め、ギョンは満足げに感嘆の声を上げた
『おぉ~シン、見てみろよ。この俺達の熱々ぶり~♪芸大のベストカップルかもしれないな~♪』
『くっつ・・・ギョン、俺達を見てみろ。お前達よりももっと熱愛中って感じだ。』
見るとシンとチェギョンの写真では、敷物の上に置かれた二人の手が重なっていた
(ちっ・・・別にいいんだ。この写真の時より、俺達の関係は進んでいるんだぜ~~♪へへへ~~~♪
あぁ・・・貴重なガンヒョンの穢れなき唇の写真~~♪この後俺達は・・ぐふふふ~~♪
勿体なくてシンになんか教えられるかよ!)
シンも同じように口に出さないまでも、初めてのキスのやり直しを思い出し顔を綻ばせた
『じゃあシン、明日な~♪』
『あぁまた明日。』
現像した写真を大事そうに抱え部室から出て行った二人・・・
その日帰宅した二人は、夕食を済ませた後自室にこもり・・・一番お気に入りの写真を額に入れた
二人共同じ写真を二枚額に入れ、そのうちの一枚を自分の机の上に飾った
もう一枚はどうやら・・・明日恋人に渡すつもりのようだ
明日は公式なパーティーの為のドレスを選びに行く
二人は互いに恋人を公なパートナーとして紹介できる日を思い浮かべ、不安と期待に胸を膨らませた
翌日の午後・・・六人は若向きのドレスショップで待ち合わせをした
ミンとチャン夫人は午前中から出かけ、すでにドレスの下見を済ませランチを楽しんだようだ
『チェギョンちゃん~~♪』
『おば様~♪』
『まぁ!今日もなんて可愛らしい事♪』
『おば様も今日も素敵なマダムですぅ~♪』
『まっ・・・チェギョンちゃんたらお世辞が上手くなったのね~♪』
『お世辞じゃありませんよぉ~♪』
なんだか盛り上がるミンとチェギョン
それを見ていたギョンの母はガンヒョンに話しかけた
『ガンヒョンさんはスレンダーだから、きっと何を着ても似合いそうね。』
『おば様・・・アタシ、ドレスなんて初めてで・・・大丈夫でしょうか。』
『大丈夫よ。さぁお店に入りましょう。』
ここは女性の城・・・シンとギョンは借りてきた猫のようにコソコソと後から続く
店内のVIPルームに案内された六人は、その部屋の中にズラリと並んだドレスに目を向けた
『えっと~チャン家の奥様と一緒に、めぼしいものを選んでおいたけどどうかしら?』
『派手です。それにこんなにドレス丈が短いなんて・・・』
『あ~もう!シンはチェギョンちゃんのスカート丈に随分こだわるのね。若いんだしj綺麗な脚をしているんだから
見せつけてあげなくちゃ~~♪』
シンが難色を示したドレスは、肩は丸出しでミニスカートの上に長い共生地を纏っているものだった
『すごく可愛い~♪』
チェギョンは一目でそれが気に入ったようだ
『ダメだチェギョンン・・・こんなに露出が多いドレスは・・・』
シンのその言葉を聞いた時、ギョンの母はミンに耳打ちをした
『奥様・・・よく考えたら、あの娘達はきっと相当露出の多いドレスでやってきますわ。
ここは清楚な路線がよろしいかと・・・』
『あっ・・・そうだわ。確かに…あの娘達と一緒にされては困りますわ~~!でもぉ・・・露出が多いとは言っても
あのドレス・・・とっても似合うと思いません?勿体ないわぁ~~!』
『そうだわ奥様・・・肩にショールを纏ったらいかがです?』
『まぁ~~♪そういう手がありますわね~~♪では早速~~♪』
ミンは部屋の隅に置かれていた同系色のショールを手に取ると、そのドレスの肩口に掛け胸元で縛ってみる
『これでどうだ~~♪』
『おば様・・・より可愛くなりました♪』
だが薄手のショールは肩のラインを透けて見せる
まだ不満げなシンは眉間にしわを寄せ首を横に振った
『ダメだチェギョン・・・これはあまり可愛くない。』
『うそ~~!シン君、目が変なんじゃない?これ・・・めちゃくちゃ可愛いのに~~!』
『おほほほほ~~チェギョンちゃんが気に入ったのなら、これに決まり~~♪早速試着してみましょう。』
『えっ?はいっ・・・』
眺めている分には可愛いが試着しろと言われ、急に緊張した面持ちになるチェギョンは
ドレスをもってフィッチングルームに入っていく
その間にガンヒョンはギョン野母とドレスを選んでいる
『ガンヒョンさんこれなんかどうかしら?』
『おば様~こんなに身体のラインが出るのは無理です。』
ガンヒョンは少し尻込みをする
だがそのドレスを見ていたギョンは、目を輝かせガンヒョンにそれを勧めた
『ガンヒョン・・・絶対に似合うって♪試着してみ?』
『えぇぇぇ~~~っ・・・』
『俺の目に狂いはない!着てみれば分かるから~~~!』
半ばギョンに押し切られる形で、ガンヒョンもフィッティングルームに入っていった
そして四人はワクワクした眼差しで二人の登場を待っている
いや・・・シンだけは仏頂面だ
やがて並んで入ったフィッテングルームの扉が開き。二人のレディーが登場した
『シン君どう?』
『却下!』
『そうなの?これ・・・すごく気に入ったんだけど・・・』
『そうよ~チェギョンちゃん可愛すぎるわ。これに決まりね~おほほほほ~~♪』
シンの却下など誰も聞く耳を持たない
『ん~~ちょっと恥ずかしいんですけど・・・』
『まぁ~似合うわガンヒョンさん♪』
『あぁぁ‥‥女神様みたいだ~綺麗だガンヒョン~~♪』
『ではガンヒョンさんもこれに決まりね♪あっイ家の奥様・・・ドレスに合わせて靴も用意しないと。』
『そうですわね。』
ショップ店員に靴を持参させそれを履いた二人・・・まさに絵から抜け出したような美しさだ
『靴のサイズは大丈夫かしら?』
『はい、大丈夫です。』
『おば様・・・私も平気です。』
『じゃあ・・・このデザインと同じもので黒もいただこうかしら。』
『はい。ございます。』
チェギョンとガンヒョンは、こおドレスに履く靴だけでなく・・・全く同じデザインの
ブラックハイヒールを持って来させたミンの意図が分からず首を傾げた
『チェギョンさんもガンヒョンさんも…あまりハイヒールは履き慣れていないでしょう?』
『『はい。』』
『申し訳ないんだけどぉ~こっちの黒のハイヒールは、アルバイトの時に履いていただける?
靴に慣れてほしいのよ。』
『あ~なるほど~♪』
『おば様・・・流石ですね。』
ショップ店員は其々のドレスと靴・・・その上バッグを準備し、ミンとギョンの母は満面の笑みで会計を済ませた
『あ~興奮して喉が渇いちゃったわね~♪』
『では奥様・・・お茶でも飲んでまいりましょう。』
大きなドレスはシンとギョンが、靴とバッグはチェギョンとガンヒョンが持ち・・・
六人は最寄りのカフェに向かうのだった
ん~~ちょっと書ききれなかったので
カフェでの様子は次回に~~♪