ピョルとテヤン君の新居がピカピカに生まれ変わったわ
新しいシステムキッチンに浴室・・・カーテンも掛けたし家電製品も揃ったわ
すっかり新婚さん仕様になった部屋で、私とハン家の奥様は目を細めた
『出来上がりましたね~♪』
『ええ。イ家の大奥様、素敵な家になりましたね。そして今週末はいよいよ二人の婚約式ですわね。』
『ええ。とうとう婚約式が迎えられますね。』
『我が家で精一杯のおもてなしをいたします。待ちに待った婚約式がとても楽しみですわ。』
『そんな~どうぞお構いなく。簡素に・・・というのが主役の二人の願いですから。』
婚約式の日・・・私達一家は家族全員でハン家を訪れた
ハヌルやウォルもおめかしをして、すっかり財閥の後継ぎの風格を漂わせているの
ハヌルに至ってはもうピョルを追い越すほどの長身に育って、若い頃のシンを見るようだわ
時々錯覚してしまうほどよ~♪
そしてウォルはチェギョンさん似の甘いマスクで、ピョルに届きそうなほど長身だから
女の子たちにもすごくモテるみたい
よく手紙とかプレゼントを持ち帰るわ
二人共スーツが似合う年齢になってしまったわ
初めてお邪魔したハン家は、うちには及ばないけどそれは立派なお屋敷でハン家のご主人もテヤン君のお父様も
とても穏やかなお人柄だったわ
アットホームな雰囲気の中、婚約指輪がピョルの左手薬指に贈られ・・・
ピョルはとうとうテヤン君の婚約者となったの
ずっと待ち望んでいた私とハン家の奥様は、とても感慨深い想いで涙ぐんだわ
和やかに会食をしアットホームな雰囲気の中、無事婚約式は終了したのよ
帰り際・・・テヤン君のお兄さんにさりげない催促をされちゃったわ
『グランマ・・・僕にいい人は見つかりそうですか?』
まっ・・・まぁ~~!困ったわ・・・このところ忙しくてテヤン君のお兄さんのお嫁さんを、
探すどころじゃなかったのよ~!
でもそんな事言ったら気を悪くしてしまうでしょう?嘘も方便よ!私はこう答えたわ
『お兄さん・・・今一生懸命検討しておりますわ。でも~なかなか条件の合うお嬢さんが見つからなくって・・・
絞り込んでみますから、女性の好みのタイプを教えていただけます?』
『あ・・・好みのタイプですか。お宅のピョルちゃんみたいな・・・』
『あ・・・ピョルですか。そうでしたか~先にそう仰ってくださればよかったのに・・・
わかりましたわ。絞り込んでみますわね♪』
頬を染めたテヤン君のお兄さん
あ~大変なことに気が付いちゃったわ
つまり・・・テヤン君のお兄さんは、ピョルに横恋慕しているって事?
はぁ~困っちゃったわ
益々ハードル上げてくれちゃったのね
ひょっとしてテヤン君がお兄さんにとても気を遣うのは、この辺りが要因なのかもしれないわね
うちにもう一人孫娘がいたら・・・そうも考えたけど、いたらいたで娘二人をハン家に嫁がせるなんて
シンが絶対に納得しなかったでしょうし・・・
これでよかったのかもしれないけど、はぁ・・・頭が・・・痛いわ
テヤン君のお兄さんのお相手の件に手も付けられないまま年が明け、いよいよ挙式の衣装を
選ぶ日がやってきた
我が家はハヌルとウォルを除いて全員参加よ
だって・・・最愛の孫娘の一世一代の日の衣装を決めるのよ
私や夫が行かない筈ないわ
そしてもちろんシンも・・・その場にやってきたわ
ピョルに対して思い入れが強い分・・・来ない筈がないわね
ハン家の方は奥様と若奥様…そしてテヤン君のみ
なのに我が家は夫とシンもいるでしょう?ハン家の皆さんは面食らっていたわ
たくさんのウエディングドレスを試着するピョル・・・なぜかシンは脚を組み腕組みまでしてその都度ダメ出しをする
『ピョル・・・そのドレスは上品さに欠ける。他の物にしなさい。』
『は~いパパ。』
なんだかすっかりその場の監督になってしまっているシン
何度もダメ出しをされようやくシンの納得のいくドレスが登場したみたい
ええそうね。確かにこのドレスが一番素敵だわ
『ピョル・・・これにしなさい。これが一番似合う。これに決定だ。』
『でもパパ・・・あのぉ・・・私レンタルでもいいなって思っているんだけど・・・』
『何を言っているんだ!こんなに似合うドレスを着ないなんてドレスに失礼だ。』
あら・・・どうやらピョルはそのドレスのお値段を見てしまったみたいよ
さすがにお店の値札を黒マジックで塗り潰すことはできないしね
チェギョンさんはそんなピョルの気持ちを察したのかピョルに打診した
『ピョル・・・ママが着たドレスをよかったら着る?』
『あ・・・そうしようよママ。私に・・・貸して貰える?』
だけどシンは首を横に振ったわ
『ダメだピョル。あのドレスはママが永遠の愛を誓った物だからお前には貸せない。
これを・・・着てもらえないか?』
『でもパパ・・・』
『シン君・・・いいじゃないの。』
『いやダメだ。ピョルにはピョルのドレスを俺が贈る。』
『シン君が・・・プレゼントするの?』
『あぁ。俺の選んだドレスを着てピョルが嫁いでいけば・・・きっと諦めもつくだろう。』
『そう。シン君がそういう想いなら私もシン君に従うわ。ピョル・・・パパの気持ちも汲んであげなさい。』
『ママ・・・うん。パパ・・・本当にいいの?すごくお高い・・・』
『値段の問題なんかじゃない。ピョルを一番綺麗に見せてくれるドレスだ。これにしよう。』
『はい。パパ・・・』
一点の曇りもない純白のウエディングドレス姿のピョル・・・
目を細めたシンの目尻にキラリと光るものが見えたのは、きっと見間違いなんかじゃない筈よ
挙式が・・・とっても心配だわ
譲れない想いはグランマもシン君も同じでしたね。
いよいよ次回はピョルの挙式です~♪
ところでさ・・・にゃふ~ブログがリニューアルしたら
ゲストブックってどうなるの?なくなってしまうのかな・・・
誰か知ってる?知ってたら教えて~~!