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Channel: ~星の欠片~
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グランマ 雨降って地固まる

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翌日私とチェギョンさんは無事子供達を学校や幼稚舎に送り出し、イ家に戻った後は持ち出した荷物を片付けた

そしていつも通りに家事をこなし、ピョルの帰宅を心待ちにしていた

シンが本当に反省しピョルの進路を今後妨害しないなら、今日必ず担任に連絡を取る筈だもの

もちろんその約束を反故にした日には、我が家は崩壊してしまうに違いない

だからこそシンは必ず、担任に電話するに違いないと確信していたわ

家に帰ったらこれ見よがしに置かれていたシンの集めた大学の入学案内が、すべてなくなっていたもの

きっと大丈夫・・・

私とチェギョンさんは何事もなかったかのように夕食の準備に取り掛かった



夕方になって今日は部活にも立ち寄らず帰宅したピョルは、私達に報告するために

慌ててリビングに飛び込んでくる

こんな光景…今までに何度見たかしら・・・

私とチェギョンさんはピョルの方向に振り向くと、穏やかな口調で問い掛けた

『どうだった?』
『担任の先生から何か話はあった?』

ピョルは私達に満面の笑みを向けた

『グランマ・ママ・・・パパが先生に電話してくれたそうです。
≪家族で行き違いがあり勝手に外部受験させると言ってしまいましたが、ピョルは同系大学に進むつもりです。
どうぞよろしくご指導お願いします。≫って・・・はぁ~よかったぁ~♪』
『そう。パパは約束を守ってくれたのね。』
『当然よ。ピョルのことを本当に考えたら、ピョルの自由に選ばせるべきだもの。おほほほほ~♪』
『さぁピョル・・・着替えて料理を並べるの手伝ってちょうだい。』
『はぁ~い♪』

ピョルはご機嫌な様子で自分の部屋に戻って行ったわ

『はぁ~チェギョンさん、やっと安心できたわ。』
『ええ。お義母様・・・これで安心です。』

料理を並べ終えたピョルは、夫とシンが帰宅するまでハヌルとウォルのお相手をしてくれている

辺りはすっかり暗くなり・・・そろそろ二人が帰宅する頃かしら?と思った時・・・

玄関でメイドさんが二人を迎える声が聞こえた

どうしようかしら・・・お迎えに出るべき?

なんて迷っている間にどうやらシンはキッチンに入ってきてしまったわ

あら!・・・入ってきたと思ったら、シンクに立っているチェギョンさんをバッグハグするじゃないの~~!

ま・・・まぁまぁ・・・なんて羨ましい~

あ・・・違う違うわ

母親や子供達・・・メイドさんまで見ている前で、シンはなんてことしてくれるの~~!

そういうのはね…二人の時にしなさい!思わずそう言いそうになった時、シンはチェギョンさんに話しかけた

『チェギョン・・・ただいま。』
『シン君お帰り。シン君・・・よくできました。』
『あぁ。』

チェギョンさんに褒められて満更でもない顔をするシン・・・でも少し寂しそうだわ

そんなシンの気持ちを察したかしら・・・チェギョンさんはシンに呟くほど小さい声で言った

『シン君にはハヌルもウォルもいるでしょう?大人になったら二人はきっとシン君の片腕になってくれるわよ。』
『・・・そうだな。』

チェギョンさんに促されて抱き締めた腕を解いたシン・・・そのシンの背中に向かってピョルが声を掛けた

『パパ・・・お帰りなさい。あのっ・・・パパ・・・ありがとう。』
『いや・・・ちゃんと勉強して、立派な経営者になるんだ。』
『はいっ♪』

感動的な親子の和解ね♪

その時シンに後れを取って家の中に入ってきた夫がリビングに顔を出した

『ミン~~~!!』

ぎゃ・・・ぎゃ~~何をするの?

いい歳をしていきなり妻を抱き締めるなんて・・・

『あなた・・・離してくださいな。孫たちの教育上よくありませんわ。』

いくら寂しかったからといって、あなたまで熱烈歓迎だなんて・・・やはりシンはあなたの血を濃く

受け継いでいるのね

たった一泊の家出だったけど、その効果は絶大だったようね

でもやっぱり…家族は全員揃うのがいいわ

食事の美味しさが全然違うもの~♪

チェギョンさんもそして孫たちも、美味しそうに食事を摂っている

もちろん夫やシンは言うまでもないわね~おほほほほ~♪



その後・・・ハン家の奥様とランチした時、私はその時のことをハン家の奥様に話したの

『ハン家の奥様・・・私実は、先日家出しましたのよ。』
『えっ?イ家の大奥様・・・一体なぜ・・・』

顔色を変えるハン家の奥様

『ピョルの進路を巡って息子と喧嘩しましてね。』
『えっ?イ・シンさんと?』
『ええ。チェギョンさんと孫たちを連れて、チェギョンさんの実家に逃げ込みましたわ。』
『まぁ・・・そんなことがあったんですか?それで・・・イ・シンさんの考えは変わりましたか?』
『ええ。万事が上手くいきました。ピョルも念願の同系大学に進むことになりました。』
『イ・シンさんはピョルちゃんを他の大学に進ませたかったんですね?』
『ええ。どうやら会社の経営に携われるようにって経営学を学ばせたかったようです。
でもピョルの人生ですからね・・・一歩たりとも引きませんでしたわ。』
『大奥様の決断力は本当にすごいですわね。テヤンも同系大学に進むつもりです。
これからもピョルちゃんと仲良くお付き合いできればと願っています。』
『ええそうですわね~♪おほほほほ~♪』

その年の秋・・・ピョルとテヤン君は見事同系大学への進学が決まり、残り少ない高校生活をエンジョイするべく

部活に精を出している

シンだって本当はわかっていた筈

ピョルの人生はピョル自身のものだって・・・

いよいよピョルの将来の足掛かりとなる大事な大学生活が始まろうとしていた・・・



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よく降りましたね~~!
大雨でハウスを閉めっきりにしていたら
ワタムシが既に発生しておりました。
多肉マニアの皆様・・・どうぞお気を付けくださいね♪









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