婚約発表のあった日・・・私はコお兄さんの運転する車で宮殿に向かった
『チェギョン様・・・ご婚約おめでとうございます。』
『コお兄さんありがとうございます。これもお姉ちゃんとコお兄さんのおかげです。』
コお兄さんの前ではお姉ちゃんと呼んでもいいよね?
『本当に安堵しました。これからもチェギョン様らしく溌溂と行動なさってください。
ですがお転婆はほどほどに・・・。ははははは・・・』
『はか~い♪』
余程気分がいいのだろう
コお兄さんがこんな風に笑うなんて、初めてのことかもしれない
東宮殿に車が到着した時、後部座席のドアをコン内官が開けてくれた
『チェギョン様・・・いらっしゃいませ。この度はご婚約おめでとうございます。』
『ありがとうございます。』
コン内官さんの後ろにはずらっと東宮に仕える人たちが並んで頭を下げていた
その中にはお姉ちゃんの姿もあった
『皆さんにも大変ご心配おかけしました。これからもどうぞよろしくお願いします♪』
私も皆さんに頭を下げた
なんだかとても晴れ晴れとした気分だった
そのうちには先に学校を出たシン君が、玄関まで私を出迎えに来てくれた
あ・・・ずるい。自分だけ制服からスーツに着替えちゃってさ・・・
でも私・・・シン君のスーツ姿好きなんだ
昔・・・三年前はスーツに着られている感じだったけど、今じゃあ大人顔負けの着こなし♪
惚れ惚れする~♪
『チェギョン、よく来たな。では本殿に行こう。』
『うん♪』
シン君と並んで宮殿の中を歩きだす
ふと気が付くとシン君の左手は私の右手をぎゅっと握り締めた
私はシン君に視線を向け微笑んだ
もう何も心配いらない・・・私を抹殺しようとした悪いやつらはいない
私は皇太子の婚約者だ・・・胸を張ってこの道を進んでいこう
本殿に到着し皇帝陛下に面会を申し込むと、既に皆さんは待っていてくださったようで
私とシン君は陛下の部屋に通された
『皇帝陛下・皇后様・皇太后様・・・我が婚約者をお連れしました。』
そうシン君が挨拶をした後、私は三陛下に向かって深々と頭を下げた
『ようやくこの日が迎えられました。これから皇太子殿下の婚約者として、国民に恥じない行動をして参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。』
三陛下は満面の笑みで私たちを迎えてくれた
『太子・チェギョンや・・・婚約おめでとう。』
『事故の後記憶がないまま訓育を受けたのだ。大変な努力だったことだろう。』
『チェギョンや・・・本当に良かった。良かったのぉ・・・』
あ・・・皇太后様が目頭を押さえていらっしゃる
私は胸元からペンダントを引っ張り出し、翡翠の指輪を皆さんに見せた
『皇后様・・・シン君から頂戴しました。大切なものをありがとうございます。』
皇太后様・皇后様と受け継がれた翡翠の指輪・・・長い歴史の中で大勢の妃の愛と憂い・・・時には悲しみも
見てきたことだろう
皇太子妃になる責任の重さをひしひしと感じた
『良く似合って居る。その指輪は婚礼の議の時につけるがよいぞ。』
『はい。そう致します。』
感慨深く胸元の指輪を見つめた時・・・皇帝陛下が声を掛けた
『そうだチェギョンや・・・本日シン家に婚約の品を届けさせた。婚姻に関しては冬になる前にと考えておる。
その旨もシン家に伝えてきた。それでよいな?』
えっ?陛下・・・そんなに早いんですか?
きっと帰ったらお父さん泣いているな
でも・・・
『異存ありません。』
私はそう答えた
遅かれ早かれその日は来るのだし、婚約者という微妙な立場よりも早くシン君のお嫁さんになりたいのも事実
両親には・・・頻繁に東宮に通って貰うことにしよう
だって・・・ここが私の住処だと生まれた時から決まっていたんだもの・・・
本殿に挨拶に行った帰り、もちろん俺はチェギョンを引き留めた
『チェギョン・・・食事していくだろう?』
『でもシン君…執務は?』
『お前が帰ってからすることにしよう。』
『じゃあお℗言葉に甘えて♪』
手を繋いで歩く俺達を仕える者たちは伏し目がちに微笑んでいる
中でもチェ尚宮の心情はいかほどかと思う
三年間の苦労がようやく実ったのだ
どんなに嬉しいだろうか
東宮の自室の前の部屋・・・俺はその部屋の扉を開けてチェギョンに見せた
『ここがお前の部屋になる。』
『窓も大きいし日当りも良さそう。きっと素敵な部屋になるね♪』
『今はまだ何もないがな。そのうち家具が運び込まれる。』
『うん。すごく過ごしやすそう~♪』
あぁ?馬鹿か・・・この部屋は一応の形としてお前の部屋になるだけで、お前が婚姻してから過ごすのは
俺の部屋だ
この部屋で暮らすとでも思っているのか?くくっ・・・
『俺の部屋に行こう。』
『うん♪』
向かいの自室にチェギョンを招き入れ共にソファーに腰掛けた
するとチェギョンはすぐに俺の膝の上に乗り、俺の首に腕を回した
俺は昼休みにギョンに中断された、二人の時間の続きをしようとしていた
もういいだろう?婚約もしたんだしな・・・
少しくらい関係を進めておくのも、婚姻後にスムーズな夫婦関係を築くのに役立つだろう?
そう思いキスをしながら首筋に這わせた指を胸元におろしていくと・・・
いきなりチェギョンは俺の首から腕を離し、俺の胸元を押しのけた
『えっ・・・エロっ///』
なにっ?エロってなんだ!俺は近い将来お前の夫になる男だぞ
『さ・・・さて~チェ尚宮お姉さんがそろそろお茶を持ってくる頃だから離れようっと・・・///』
そして俺の膝から降り、一定間隔開けて座りやがる
ったく・・・大胆なのか純情なのかさっぱりわからない
っつ・・・舌打ちしたい心情だったが、すぐにチェギョンの行動は賢明だったと知った
<トントン>
『殿下…お茶をお持ちいたしました。』
あぁ・・・チェ尚宮・・・来なくてもいいのに…そう思うのは俺だけなのか?
チェギョンは必死に平常心を取り繕いチェ尚宮に笑顔を向けた
『お姉ちゃん・・・』
『チェギョン様、チェ尚宮とお呼びください。』
『はぁ~い。無事婚約できました。』
『はい。私もとても嬉しく思っております。ですが・・・訓育の成果を見せるのはこれからです。
しっかりお願いいたします。でないと私が皇后様に叱られてしまいます。』
『もちろんです♪』
そういいながら微笑み合うチェギョンとチェ尚宮は、まさに本当の姉妹のように思えた
こんなしっかり者のチェ尚宮に三年間守られたチェギョンは。本当に幸せだ
明日は~マジカルキューティーが到着するんです~~❤
早いね~♪
マジカル祭りだワッショイワッショイ
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
お話の方・・・お気づきかもしれませんが
耐えてゾーンがまだ来ていないんですよぉ。
いつ来るのかな(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
早いね~♪
マジカル祭りだワッショイワッショイ
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
お話の方・・・お気づきかもしれませんが
耐えてゾーンがまだ来ていないんですよぉ。
いつ来るのかな(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!