出産後皇后様の配慮で、睡眠時間をしっかり確保された私なのに・・・配慮の無い夫のせいで
私は寝不足の日を送っていたりする
こんなことではまたすぐに、新しい命が続々と・・・と少し危惧していたのだが、シン君も少しは家族計画について
考えていてくれたみたい
それでなくても私達の婚姻後ユル君とユミが入籍し、大学内は≪結婚ブーム≫が訪れていた
ギョン君とガンヒョンもなんと大学三年生の時に学生結婚を果たした
男性陣の中で何か密約でもあるのか、大きなお腹を抱えキャンパスを歩く女学生はいなかった
あ・・・ユミに至っては≪お友達期間≫が長かったのが本当のところみたい
だからなのか私も大学生活を送る四年間・・・二度目の妊娠を自覚することは無かった
お蔭で公務も学業も無事こなせたし、正直これでよかったと思っている
ギョムももうすぐ四歳。腕白盛りで宮殿内を駆け巡り、チェ尚宮さんや女官のお姉さん方を翻弄している
大学も卒業を控えた頃、ユミは嬉しそうにブライダルカタログを手に持って私に相談を持ちかけた
『チェギョン~~見て~~♪ね・・・ね♪どんなドレスがいいと思う?
髪型はどうしようか迷っているんだ~♪』
いよいよ挙式が決まったのかな?
『ユミならどれを着たって似合うよ~♪挙式・・・決まったの?』
『えっ?うん・・・まぁ。』
『いつなの?どこで挙げるの?』
『あ・・・うちの家族だけだからユル君が内緒だって・・・』
『え~~っ!!シン君は従兄弟なんだよ。挙式に参列できなくてもせめて電報くらいは送りたいのに・・・』
『う~~ん・・・・』
口ごもるユミだけどその口がムズムズしているのがわかる。女の子は自分が幸せな時程
黙っていられないものなのだ
『えっとね・・・ハワイの●▼※▲教会・・・❤』
『そうなんだ~~よかったじゃない。漸く≪お友達≫から脱出できそう?』
『うん♪長かった~~あはははは・・・』
その日東宮に戻った私は早速その事をシン君に報告した
『シン君、ユル君とユミが挙式を挙げるそうだよ。』
挙式の日時と場所を告げ、それから私はポツリと呟いていた
『参列者はユル君とユミの家族だけみたい。』
『そうか・・・』
シン君は机の上に置かれた手帳を眺め何やら思案している
従兄弟としてイ・ユルの血縁者として何かしてやりたいと考えたようだ
それ以上は私の出る幕ではない。シン君に任せることに私は決めた
ギョムが生まれ物心ついてから、ギョムは子供部屋で一人で眠ることを義務付けられた
が・・・ある日を境に気がつくと深夜に枕を抱え夫婦の寝室にやって来るようになってしまったギョム
ギョムは俺とチェギョンの間に防御壁の様な大らかな寝相を披露する
そんな日々が続くとさすがの俺も、イライラしてくるのだが・・・時にギョムをベッドの端に追いやり
チェギョンの横に潜り込もうものなら、俺がチェギョンに怒られてしまう
『シン君!!ギョムがベッドから落ちたら大変でしょ!シン君はギョムの向こう側で寝て!!』
っつ・・・俺とギョムのどっちが大事なんだ?
まぁそんな生活も悪くないとなんとか我慢を強いている俺だ
いくらなんでもこの様な状態が10年も続く筈がない
だからもう暫くの辛抱だ
それが・・・実は第二子懐妊に至らなかった理由だったりする
世間からは第二子を待たれる声が高らかに聞こえてくるというのに、俺達の寝室にはそれを阻む
とんでもない邪魔者が棲んでいたのだ
大学生活も残り僅かとなったある日・・・チェギョンがユルとユミの挙式の日取りを聞き出してきた
身内だけ・・・というのは覚悟していたが、まさか海外での挙式だとは予想していなかった
しかし・・・海外?騒がしいマスコミ関係者もいない
これはひょっとして・・・
よくよく考えてみれば俺はチェギョンとハネムーンにも行っていない
今更ハネムーンというのもおかしいし、ギョンムの居る今は子連れだが・・・ユルの挙式にかこつけて
親子三人のバカンスのチャンスが巡って来たのだ・・・
手帳を穴が開くほど見つめ俺は二泊だけだったら、その挙式に参列しギョムやチェギョンにハワイの景色を
見せてやれる事に気がついた
そうと決まったら行動あるのみ!!
俺は皇帝陛下にユルの挙式に血縁として参列したい旨を相談してみた
皇帝陛下は俺のその考えに賛同してくれた。今は王族の身分のユルだが元々は皇族だ
そのユルの挙式に血縁者が一人も行かないというのは、皇帝陛下としてもユルを不憫に思ったようだ
皇帝陛下からの快諾を得て、俺は早速あらゆる手続きを手配し始めた
すべての行動日程が決定するまではチェギョンにも内緒だ
きっとチェギョンとギョムは喜んでくれることだろう
いやいや~~色んなアクシデントがあって(別荘の事じゃないよ)
更新遅くなりました~~★
後で枠を押さえてあるファイティン記事
上げておきます~❤
更新遅くなりました~~★
後で枠を押さえてあるファイティン記事
上げておきます~❤