皇太子イ・シンはチェギョンの腰から手を離すと、その両手を自分の胸の前に持って来て再び同じくらいの
輪を作った
『これだけ…か?』
そしてそう言いながらチェギョンに視線を向けると、抗議するように顔を真っ赤に染め見上げてくる
チェギョンに驚き問いかけた
『どっ…どうしたんだ?そんなに赤い顔をして。』
『殿下が急に私のウエストを触るからです。』
『いや、あまり自慢げに言うから確かめようと思っただけだが…いけなかったか?』
『いけませんよ!そんなこと…いつもしてらっしゃるんですか?』
『いや、していないが?あっ…そうか!不公平なのが嫌なんだな?
だったらお前も触ったらいい。ほら!』
シンはチェギョンの目の前で手を緩く挙げて、チェギョンに腰回りを確認するようにと突きだした
『けっけっ…結構です!!』
『まぁそう言うな。勝手に触った詫びの気持ちだ。』
『えっ?・・・』
相当戸惑っているチェギョンである。。。だが皇太子のウエストがぶよぶよだったらなかなか面白いと
少し興味が湧いたようだ
『そっ…そんなに言うんじゃあ…ちょっとだけ。失礼しま~~す♪』
チェギョンは自分の胸より少し下の辺りにあるシンの腰に手を回しながら心の中で呟いた
(ちぇっ…無駄に長い脚なんて。。。)
そして両手でシンの腰回りに触れ、驚いたようにシンを見上げた
『あ…あれっ?あのっ…殿下?ひょっとして…鍛えられてます?』
『鍛える?あぁ…もちろん。』
チェギョンはその手に当たる筋肉質な感触に、思わずさらなる問いかけをしてしまった
『じゃあ…ひょっとして腹筋も割れていたりするとか?』
『腹筋?あぁ…そりゃあ当然。良かったら見るか?』
思わず制服のネクタイを緩めワイシャツのボタンに手を掛けたシンに、チェギョンは大慌てで
シンの腰から両手を離すと顔の前で手をひらひらとさせた
『とっ…とんでもないっ!ご遠慮申し上げます。
って言うか殿下?あのっ…その見せたがりな性格、直された方がいいですよ。』
『馬鹿かお前は!誰にでも見せる筈ないだろう?俺は露出狂じゃない!!』
『だったらいいんですけど、親衛隊のみんなになんか見せたら誤解されますよ!』
『見せても誤解しないお前だから、見せてやろうかと思ったのに・・・っつ・・・』
『あ!!殿下、そろそろ教室に戻らないと~~!また明日来ますね♪』
『あぁじゃあまた明日。』
慌てて教室に戻って行ったチェギョン。。。その日チェギョンは韓流スターのシャワーシーンなど思い出し
なんだか胸がざわついていた
気がつくと・・・その韓流スターの顔は皇太子にすり替わっているのである
(何よ私!!彼氏いない歴18年だからって殿下の腹筋妄想するなんて。。。
ヤバい!気をつけなくっちゃ・・・(
そしてやはり同時刻・・・執務室で決裁書類に目を通しながら、気がつくと両手は輪を作っているシンがいた
(みんなあんなに細いのか?女って・・・。華奢なんだな・・・)
他の女生徒を確かめようもないが、自分の腰に手を当ててなんだか意識してしまうシンなのであった
シンにとっての花嫁候補面接と、チェギョンにとってのハーレム壊滅面接は続いて行く
シンも女の子達に取り囲まれてはいるが、それをただ容認しているだけで特別親しい間柄が親衛隊の中に
居るようにも思えなかった
そしてそんなある日、チェギョンが皇太子ルームに行くと・・・いつも通りファイルを手渡された
『チェギョン…今日やってくる女生徒のデータだ。』
『はいっ!』
そのファイルを開いてみると、転入初日に恋人宣言してのけたミン・ヒョリンのプロフィールが入っていた
チェギョンは転入初日の事を思い出しシンに問い掛けた
『殿下…このミン・ヒョリンさんという女生徒は、私に殿下の恋人だと宣言されたんですが
この方とは…どういったご関係なのですか?』
『ミン・ヒョリンは…一度プロポーズして断られた関係だ。』
『へっ?プロポーズ?殿下はこの方がお好きだったんですか?』
『いや。皇室サイドから縁談の話が出て煩くて敵わないから、全く知らない誰かと婚姻するよりも
知っている女の方がまだマシかと思って言ってはみたが断られた。』
『ただそんな理由でプロポーズしたんですか?』
『あぁ…いけなかったか?』
『いいけないに決まってますっ!だ~か~ら~あんなに強気なんですね。
殿下の恋人だって言ってましたよ!彼女…』
『そうか。バレリーナとして大成するために、婚姻はできないが俺のバックアップは欲しいと言う事か。』
『問題外ですね殿下。ただ自分の名声のために利用される男になりたいですか?』
『まさか!!そんな筈ないだろう。俺は心から愛する女を見つけたいだけだ。』
チェギョンはヒョリンのプロフィールを捲りながら、ある一点で手を停めた
『殿下。こんな事言いたくはないですがミン・ヒョリンさんは母子家庭です。
皇太子妃になるにはやはり両親が揃っていないと。。。』
こんなことは言いたくはない。。。だが、一度プロポーズをしている女性に対してダメ出しをする理由は
そのデータの中にその点しかなかったのである
『確か本人の口からもそんなことを聞いたことがある。やはり片親というのはネックになるか?』
『はい…』
もちろんはなっから賛成するつもりもないが、やはり内官の娘としての立場で物を言わなければならないのは
辛いものである
人の身分や育った環境などで、人を差別するのはナンセンスだ・・・そう思いながらも
敢えてそんな言葉を言わなければならない自分の立ち位置。。。
自分がとても卑しい人間に思える。。。
チェギョンが少し沈んだ気分になったその時、皇太子ルームの扉はノックされた
<トントン>
『そうぞ。』
『シン、な~に?私だけ呼び出すなんて♪えぇっ?なぜあなたがここに居るの?
シン…二人きりで話があるって言うから来たのに。この子退席させて貰えないかしら?』
『いや、彼女は置物だと思ってくれたらいい。そこに掛けて・・・』
シンに促がされ、ヒョリンは不機嫌そうな顔つきでチェギョンの横ではなくシンの隣に腰掛けた
『それで・・・話って?』
『ヒョリン、君はバレリーナを目指してその方面の進学をするんだろう?』
『いいえ気が変わったわ。私・・・あなたのプロポーズを受けるわ。』
『ああ?』
シンと同時にチェギョンも思わず口を出してしまう
『いまさら何を言っているんです?』
『あら…?あなた置物じゃあないの?それにこれは私とシンの問題よ。あなたは口を挟まないで!』
『でもっ・・・』
チェギョンがさらに言い返しそうな気配を感じ、シンはそれを遮り言葉を発した
『ヒョリン…あれはもう終わった話だ。』
『えっ?なかった事にするってこと?』
『いや、一度口に出したことは撤回するつもりもないが、君が断った時点であの話は終わっている。
もう君と結婚する意志はないよ。』
『どうして?あなたは私を愛しているんでしょう?だからプロポーズした…』
食い下がるヒョリンの言葉を聞いて、同じ女として哀れになってくるチェギョン
それ以上何も口出しせず、ただの置物になろうとじっと口を噤んだ
『すまない。ヒョリン…君を愛しているわけじゃない。ただ俺は自分の運命から逃れたかっただけだ。』
『そんな・・・』
失望した表情のままヒョリンは退出して行った
だがやはり去り際に、チェギョンを一睨みして行くのだけは忘れなかった
『ふぅ…殿下、かなり残酷ですね。』
『そうは思ったが誤解されている以上、はっきりさせておく必要があったんだ。』
『今日の任務は終了ですね。私は教室に戻ります。』
『あ・・・ちょっと待て!このヒョリンのスリーサイズのデータは間違っていないか?』
『はい。私が見た所、Bも盛ってないですし正確です。』
『このウエスト・・・お前より細いのか?』
チェギョンはプイッと唇wp尖らせて答えた
『私の方が細いに決まってます!!』
チェギョンが乱暴にドアを閉め去った後、シンはまた両手で輪を作りあの時触れた
蜂のように細いウエストを思い出し、そして少し照れたように髪を掻き毟った
≪使用しているラインは海外サイトからお借りしております。お持ち帰りはご遠慮ください。≫
輪を作った
『これだけ…か?』
そしてそう言いながらチェギョンに視線を向けると、抗議するように顔を真っ赤に染め見上げてくる
チェギョンに驚き問いかけた
『どっ…どうしたんだ?そんなに赤い顔をして。』
『殿下が急に私のウエストを触るからです。』
『いや、あまり自慢げに言うから確かめようと思っただけだが…いけなかったか?』
『いけませんよ!そんなこと…いつもしてらっしゃるんですか?』
『いや、していないが?あっ…そうか!不公平なのが嫌なんだな?
だったらお前も触ったらいい。ほら!』
シンはチェギョンの目の前で手を緩く挙げて、チェギョンに腰回りを確認するようにと突きだした
『けっけっ…結構です!!』
『まぁそう言うな。勝手に触った詫びの気持ちだ。』
『えっ?・・・』
相当戸惑っているチェギョンである。。。だが皇太子のウエストがぶよぶよだったらなかなか面白いと
少し興味が湧いたようだ
『そっ…そんなに言うんじゃあ…ちょっとだけ。失礼しま~~す♪』
チェギョンは自分の胸より少し下の辺りにあるシンの腰に手を回しながら心の中で呟いた
(ちぇっ…無駄に長い脚なんて。。。)
そして両手でシンの腰回りに触れ、驚いたようにシンを見上げた
『あ…あれっ?あのっ…殿下?ひょっとして…鍛えられてます?』
『鍛える?あぁ…もちろん。』
チェギョンはその手に当たる筋肉質な感触に、思わずさらなる問いかけをしてしまった
『じゃあ…ひょっとして腹筋も割れていたりするとか?』
『腹筋?あぁ…そりゃあ当然。良かったら見るか?』
思わず制服のネクタイを緩めワイシャツのボタンに手を掛けたシンに、チェギョンは大慌てで
シンの腰から両手を離すと顔の前で手をひらひらとさせた
『とっ…とんでもないっ!ご遠慮申し上げます。
って言うか殿下?あのっ…その見せたがりな性格、直された方がいいですよ。』
『馬鹿かお前は!誰にでも見せる筈ないだろう?俺は露出狂じゃない!!』
『だったらいいんですけど、親衛隊のみんなになんか見せたら誤解されますよ!』
『見せても誤解しないお前だから、見せてやろうかと思ったのに・・・っつ・・・』
『あ!!殿下、そろそろ教室に戻らないと~~!また明日来ますね♪』
『あぁじゃあまた明日。』
慌てて教室に戻って行ったチェギョン。。。その日チェギョンは韓流スターのシャワーシーンなど思い出し
なんだか胸がざわついていた
気がつくと・・・その韓流スターの顔は皇太子にすり替わっているのである
(何よ私!!彼氏いない歴18年だからって殿下の腹筋妄想するなんて。。。
ヤバい!気をつけなくっちゃ・・・(
そしてやはり同時刻・・・執務室で決裁書類に目を通しながら、気がつくと両手は輪を作っているシンがいた
(みんなあんなに細いのか?女って・・・。華奢なんだな・・・)
他の女生徒を確かめようもないが、自分の腰に手を当ててなんだか意識してしまうシンなのであった
シンにとっての花嫁候補面接と、チェギョンにとってのハーレム壊滅面接は続いて行く
シンも女の子達に取り囲まれてはいるが、それをただ容認しているだけで特別親しい間柄が親衛隊の中に
居るようにも思えなかった
そしてそんなある日、チェギョンが皇太子ルームに行くと・・・いつも通りファイルを手渡された
『チェギョン…今日やってくる女生徒のデータだ。』
『はいっ!』
そのファイルを開いてみると、転入初日に恋人宣言してのけたミン・ヒョリンのプロフィールが入っていた
チェギョンは転入初日の事を思い出しシンに問い掛けた
『殿下…このミン・ヒョリンさんという女生徒は、私に殿下の恋人だと宣言されたんですが
この方とは…どういったご関係なのですか?』
『ミン・ヒョリンは…一度プロポーズして断られた関係だ。』
『へっ?プロポーズ?殿下はこの方がお好きだったんですか?』
『いや。皇室サイドから縁談の話が出て煩くて敵わないから、全く知らない誰かと婚姻するよりも
知っている女の方がまだマシかと思って言ってはみたが断られた。』
『ただそんな理由でプロポーズしたんですか?』
『あぁ…いけなかったか?』
『いいけないに決まってますっ!だ~か~ら~あんなに強気なんですね。
殿下の恋人だって言ってましたよ!彼女…』
『そうか。バレリーナとして大成するために、婚姻はできないが俺のバックアップは欲しいと言う事か。』
『問題外ですね殿下。ただ自分の名声のために利用される男になりたいですか?』
『まさか!!そんな筈ないだろう。俺は心から愛する女を見つけたいだけだ。』
チェギョンはヒョリンのプロフィールを捲りながら、ある一点で手を停めた
『殿下。こんな事言いたくはないですがミン・ヒョリンさんは母子家庭です。
皇太子妃になるにはやはり両親が揃っていないと。。。』
こんなことは言いたくはない。。。だが、一度プロポーズをしている女性に対してダメ出しをする理由は
そのデータの中にその点しかなかったのである
『確か本人の口からもそんなことを聞いたことがある。やはり片親というのはネックになるか?』
『はい…』
もちろんはなっから賛成するつもりもないが、やはり内官の娘としての立場で物を言わなければならないのは
辛いものである
人の身分や育った環境などで、人を差別するのはナンセンスだ・・・そう思いながらも
敢えてそんな言葉を言わなければならない自分の立ち位置。。。
自分がとても卑しい人間に思える。。。
チェギョンが少し沈んだ気分になったその時、皇太子ルームの扉はノックされた
<トントン>
『そうぞ。』
『シン、な~に?私だけ呼び出すなんて♪えぇっ?なぜあなたがここに居るの?
シン…二人きりで話があるって言うから来たのに。この子退席させて貰えないかしら?』
『いや、彼女は置物だと思ってくれたらいい。そこに掛けて・・・』
シンに促がされ、ヒョリンは不機嫌そうな顔つきでチェギョンの横ではなくシンの隣に腰掛けた
『それで・・・話って?』
『ヒョリン、君はバレリーナを目指してその方面の進学をするんだろう?』
『いいえ気が変わったわ。私・・・あなたのプロポーズを受けるわ。』
『ああ?』
シンと同時にチェギョンも思わず口を出してしまう
『いまさら何を言っているんです?』
『あら…?あなた置物じゃあないの?それにこれは私とシンの問題よ。あなたは口を挟まないで!』
『でもっ・・・』
チェギョンがさらに言い返しそうな気配を感じ、シンはそれを遮り言葉を発した
『ヒョリン…あれはもう終わった話だ。』
『えっ?なかった事にするってこと?』
『いや、一度口に出したことは撤回するつもりもないが、君が断った時点であの話は終わっている。
もう君と結婚する意志はないよ。』
『どうして?あなたは私を愛しているんでしょう?だからプロポーズした…』
食い下がるヒョリンの言葉を聞いて、同じ女として哀れになってくるチェギョン
それ以上何も口出しせず、ただの置物になろうとじっと口を噤んだ
『すまない。ヒョリン…君を愛しているわけじゃない。ただ俺は自分の運命から逃れたかっただけだ。』
『そんな・・・』
失望した表情のままヒョリンは退出して行った
だがやはり去り際に、チェギョンを一睨みして行くのだけは忘れなかった
『ふぅ…殿下、かなり残酷ですね。』
『そうは思ったが誤解されている以上、はっきりさせておく必要があったんだ。』
『今日の任務は終了ですね。私は教室に戻ります。』
『あ・・・ちょっと待て!このヒョリンのスリーサイズのデータは間違っていないか?』
『はい。私が見た所、Bも盛ってないですし正確です。』
『このウエスト・・・お前より細いのか?』
チェギョンはプイッと唇wp尖らせて答えた
『私の方が細いに決まってます!!』
チェギョンが乱暴にドアを閉め去った後、シンはまた両手で輪を作りあの時触れた
蜂のように細いウエストを思い出し、そして少し照れたように髪を掻き毟った
≪使用しているラインは海外サイトからお借りしております。お持ち帰りはご遠慮ください。≫
ーーー恐らくこのお話・・・短編では終わらなそう。(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!ーーー
Amanを9/2から再開させますので、交互に書かせていただくことになるかと❤
Amanを9/2から再開させますので、交互に書かせていただくことになるかと❤