心地よいまどろみの中にいる朝・・・確か電源を切った筈なのに目覚ましアラームが鳴り響く
眠い目を擦りながら自分の携帯を見ると・・・電源は切られたままだ
そこで今更ながらに気が付く・・・アラーム音が違っている
その音のする方向に目を向け、俺は隣にチェギョンが眠っているのを目にし昨日の事を思い出した
そうだ・・・結婚したんだった
ふつふつと喜びが甦って来る
いやそんな事をしている場合ではない
俺はベッドからそっと起き上がるとアラーム音の方向に歩いて行き、チェギョンの携帯のアラームを停止させた
そして再びベッドに潜り込む・・・朝食はこちらから連絡する事にしているので、時間を気にする必要はない
また明日からはいつもの日常が始まるのだ
今日くらいはゆっくり寝かせてあげよう・・・もうすっかり覚めてしまった目は、再び閉じることがもったいなく思え
チェギョンが目覚めるまでその寝顔をじっと眺めていた
思えば出逢いから結婚まで9カ月というスピードだったが、ここまで来るのが随分長く感じられた
それと言うのも同業者ゆえ忙しい時期が重なって、逢えない日が多かったからだ
だが・・・これからはずっと一緒だな・・・チェギョン
漸くチェギョンが目覚めた時・・・もう朝食と言うよりブランチの時間だった
照れくさそうに俺を見つめるチェギョンに微笑みかけ、おはようのキスを交わす
『オッパ・・・一体いつから起きていたんですか?』
『君の携帯のアラームで起こされた。』
『えっ・・・そんなに早く?起こしてくれればよかったのに・・・・。今まで一体どうして過ごしたんですか?』
『あぁ?君の・・・顔を見ていた。』
『えっ・・・・』
一瞬にしてチェギョンの頬は赤く染まり、表情が≪ふにゃ~っ≫と緩む
そんな顔見せるのは俺だけにしておけよ
俺は新妻のあまりの愛らしさに、思わずぎゅっと強く抱き締めた
のんびりと身支度をしレストランで昼食を摂る
案の定、冷やかすように顔を見せたファンに昨晩のワインの礼を言い、俺達は朝昼兼ねた食事を楽しんだ
食事を済ませた後は荷物をまとめホテルをチェックアウトする
そう・・・明日から仕事なのだ。今日の内にシン家にも挨拶に行っておかないとな
車に乗り込んだ俺達。あぁ・・・なんとか都合を付けて新婚旅行くらい行けばよかったな・・・と今更後悔をする
イ家に戻れば何かと母が騒がしいだろう。ゆっくり二人で過ごせるのは俺達の部屋だけになる
シン家に挨拶をと向かって行ったのだが、よくよく考えてみたら御両親も弟も≪来人生花店≫にいる事に気付き
俺は車の行き先を≪来人生花店≫に変更した
そして店舗の駐車場に車を停め、二人揃って≪来人生花店≫に入って行った
『こんにちは。』『お父さんお母さん~~♪』
御両親は二人揃って店にいて、笑顔で俺達を迎えてくれた
『いらっしゃい。』
『おぉ~チェギョン、元気だったかい?』
お義父さん・・・昨日の今日でそんなに懐かしまなくてもいいのに・・・
『お義父さんお義母さん、昨日はどうもありがとうございました。』
『素敵なお式になったわね~~♪』
『チェギョンの花嫁姿は世界一だったな・・・』
父親っていうものは本当に娘が可愛くて仕方が無いらしい
『あ!!お父さんお母さん!あののね~!!ホテルで記念撮影したのよ♪』
『ホテルで・・・記念撮影?』
お義父さんはチェギョンの言葉をおかしな方向に捉えたらしい
『うん~♪あのドレスが用意されていたの♪』
『チェギョンあのドレスってまさか・・・』
『そうなの。あのブライダルサロンで私が一番気に入ったドレスよ。』
『まぁ・・・シンさん、なんて気が回るのかしら。やはり男は優しくなくっちゃね。ふふふ・・・』
お義母さん・・・そんなに褒めないでください。お義父さんが睨んでいます
俺達はお茶を飲み、暫く店舗の奥の応接室で話しこんだ
オッパと二人≪来人生花店≫に向かい両親に挨拶をした
なんだか一日離れただけなのに、すごく懐かしい感じがする
父などは今にも≪今夜は何時に帰ってくるんだ?≫って言いだしそうな雰囲気だった
お茶を煎れる為にキッチンに向かった母について行った私・・・どうしても聞いて置きたい事があったのだ
それは父のいないところの方が話しやすい
『ねえ・・・お母さん、ユル先生のお母様・・・どんなお手紙をくださったの?』
『ん?あぁ・・・あれ?昔・・・イ・ヒョンさんとお付き合いしているなんて嘘を吐いた事の詫びと
チェギョンを私の娘とは知らないで、酷い目に遭わせてしまった詫びよ。
私がそうだったようにソ・ファヨンさんも私に対して妹みたいな気持ちがあったみたい。
自分が起こしてしまった事件を心から後悔していたわ。
いつかまた・・・一緒にアレンジメント出来る日が来るといいけど、それは無理かもしれないわね。』
『お母さんは今でもソ・ファヨンさんの事を怒っている?』
『あなたが大変な目に遭った時は心底憎いと感じたけれど、もう今はなにも思っていないわ。』
『そう・・・良かった。』
『チェギョン・・・幸せ?』
『うん。今とっても幸せよ。』
『あなたが幸せだったらお母さんも幸せよ。』
お嫁に行ったからといっても、仕事絡みでいつでも両親に逢える
だから私は寂しいとは思わない。新しい環境に一日でも早く慣れようと心に決めた
オッパと一緒にいられる事もだけど、大好きな温室のお世話を任されることが、
嬉しくて仕方がないのだけどね・・・
オッパの車に再び乗り込んだ時にはもう既に夕暮れ時になっていた
あぁ・・・早くイ家に帰ってお義母様のお手伝いしなくっちゃ・・・そう思っていたのに
イ家に着いた時にはお義母様はすっかり夕食の支度を済ませ、手ぐすね引いて待っていた状態
『ただいま。』『ただいま帰りました~♪』
『お帰りなさい。シン・・・チェギョンさん♪あらあら~~寝不足な顔しているじゃないの。
もうすぐお父さんが帰ってくるそうだから、それまでお部屋で休んでいなさい。』
お義母様のお言葉に甘え、一旦二階の私達の部屋に入り荷物を片づける
オッパはそんな短い時間でも私を抱きしめて来る
ん~~早くここを片づけて下に降りなくちゃならないのにぃ・・・
そう思いながらもオッパのキスが拒めない
漸く私達の新婚生活がスタートした
次なる目標は≪フラワーアレンジメント協会≫主催のコンテストで一位を獲得する事
でも焦ってはいない。イ・コーポレーションのキム・アヨンさんだって、子供がいらっしゃるのに一位を獲得した
ゆっくりゆっくり・・・私のペースでいいかな
子供が生まれてからだって、いくらでも夢を追いかけられるもの・・・
眠い目を擦りながら自分の携帯を見ると・・・電源は切られたままだ
そこで今更ながらに気が付く・・・アラーム音が違っている
その音のする方向に目を向け、俺は隣にチェギョンが眠っているのを目にし昨日の事を思い出した
そうだ・・・結婚したんだった
ふつふつと喜びが甦って来る
いやそんな事をしている場合ではない
俺はベッドからそっと起き上がるとアラーム音の方向に歩いて行き、チェギョンの携帯のアラームを停止させた
そして再びベッドに潜り込む・・・朝食はこちらから連絡する事にしているので、時間を気にする必要はない
また明日からはいつもの日常が始まるのだ
今日くらいはゆっくり寝かせてあげよう・・・もうすっかり覚めてしまった目は、再び閉じることがもったいなく思え
チェギョンが目覚めるまでその寝顔をじっと眺めていた
思えば出逢いから結婚まで9カ月というスピードだったが、ここまで来るのが随分長く感じられた
それと言うのも同業者ゆえ忙しい時期が重なって、逢えない日が多かったからだ
だが・・・これからはずっと一緒だな・・・チェギョン
漸くチェギョンが目覚めた時・・・もう朝食と言うよりブランチの時間だった
照れくさそうに俺を見つめるチェギョンに微笑みかけ、おはようのキスを交わす
『オッパ・・・一体いつから起きていたんですか?』
『君の携帯のアラームで起こされた。』
『えっ・・・そんなに早く?起こしてくれればよかったのに・・・・。今まで一体どうして過ごしたんですか?』
『あぁ?君の・・・顔を見ていた。』
『えっ・・・・』
一瞬にしてチェギョンの頬は赤く染まり、表情が≪ふにゃ~っ≫と緩む
そんな顔見せるのは俺だけにしておけよ
俺は新妻のあまりの愛らしさに、思わずぎゅっと強く抱き締めた
のんびりと身支度をしレストランで昼食を摂る
案の定、冷やかすように顔を見せたファンに昨晩のワインの礼を言い、俺達は朝昼兼ねた食事を楽しんだ
食事を済ませた後は荷物をまとめホテルをチェックアウトする
そう・・・明日から仕事なのだ。今日の内にシン家にも挨拶に行っておかないとな
車に乗り込んだ俺達。あぁ・・・なんとか都合を付けて新婚旅行くらい行けばよかったな・・・と今更後悔をする
イ家に戻れば何かと母が騒がしいだろう。ゆっくり二人で過ごせるのは俺達の部屋だけになる
シン家に挨拶をと向かって行ったのだが、よくよく考えてみたら御両親も弟も≪来人生花店≫にいる事に気付き
俺は車の行き先を≪来人生花店≫に変更した
そして店舗の駐車場に車を停め、二人揃って≪来人生花店≫に入って行った
『こんにちは。』『お父さんお母さん~~♪』
御両親は二人揃って店にいて、笑顔で俺達を迎えてくれた
『いらっしゃい。』
『おぉ~チェギョン、元気だったかい?』
お義父さん・・・昨日の今日でそんなに懐かしまなくてもいいのに・・・
『お義父さんお義母さん、昨日はどうもありがとうございました。』
『素敵なお式になったわね~~♪』
『チェギョンの花嫁姿は世界一だったな・・・』
父親っていうものは本当に娘が可愛くて仕方が無いらしい
『あ!!お父さんお母さん!あののね~!!ホテルで記念撮影したのよ♪』
『ホテルで・・・記念撮影?』
お義父さんはチェギョンの言葉をおかしな方向に捉えたらしい
『うん~♪あのドレスが用意されていたの♪』
『チェギョンあのドレスってまさか・・・』
『そうなの。あのブライダルサロンで私が一番気に入ったドレスよ。』
『まぁ・・・シンさん、なんて気が回るのかしら。やはり男は優しくなくっちゃね。ふふふ・・・』
お義母さん・・・そんなに褒めないでください。お義父さんが睨んでいます
俺達はお茶を飲み、暫く店舗の奥の応接室で話しこんだ
オッパと二人≪来人生花店≫に向かい両親に挨拶をした
なんだか一日離れただけなのに、すごく懐かしい感じがする
父などは今にも≪今夜は何時に帰ってくるんだ?≫って言いだしそうな雰囲気だった
お茶を煎れる為にキッチンに向かった母について行った私・・・どうしても聞いて置きたい事があったのだ
それは父のいないところの方が話しやすい
『ねえ・・・お母さん、ユル先生のお母様・・・どんなお手紙をくださったの?』
『ん?あぁ・・・あれ?昔・・・イ・ヒョンさんとお付き合いしているなんて嘘を吐いた事の詫びと
チェギョンを私の娘とは知らないで、酷い目に遭わせてしまった詫びよ。
私がそうだったようにソ・ファヨンさんも私に対して妹みたいな気持ちがあったみたい。
自分が起こしてしまった事件を心から後悔していたわ。
いつかまた・・・一緒にアレンジメント出来る日が来るといいけど、それは無理かもしれないわね。』
『お母さんは今でもソ・ファヨンさんの事を怒っている?』
『あなたが大変な目に遭った時は心底憎いと感じたけれど、もう今はなにも思っていないわ。』
『そう・・・良かった。』
『チェギョン・・・幸せ?』
『うん。今とっても幸せよ。』
『あなたが幸せだったらお母さんも幸せよ。』
お嫁に行ったからといっても、仕事絡みでいつでも両親に逢える
だから私は寂しいとは思わない。新しい環境に一日でも早く慣れようと心に決めた
オッパと一緒にいられる事もだけど、大好きな温室のお世話を任されることが、
嬉しくて仕方がないのだけどね・・・
オッパの車に再び乗り込んだ時にはもう既に夕暮れ時になっていた
あぁ・・・早くイ家に帰ってお義母様のお手伝いしなくっちゃ・・・そう思っていたのに
イ家に着いた時にはお義母様はすっかり夕食の支度を済ませ、手ぐすね引いて待っていた状態
『ただいま。』『ただいま帰りました~♪』
『お帰りなさい。シン・・・チェギョンさん♪あらあら~~寝不足な顔しているじゃないの。
もうすぐお父さんが帰ってくるそうだから、それまでお部屋で休んでいなさい。』
お義母様のお言葉に甘え、一旦二階の私達の部屋に入り荷物を片づける
オッパはそんな短い時間でも私を抱きしめて来る
ん~~早くここを片づけて下に降りなくちゃならないのにぃ・・・
そう思いながらもオッパのキスが拒めない
漸く私達の新婚生活がスタートした
次なる目標は≪フラワーアレンジメント協会≫主催のコンテストで一位を獲得する事
でも焦ってはいない。イ・コーポレーションのキム・アヨンさんだって、子供がいらっしゃるのに一位を獲得した
ゆっくりゆっくり・・・私のペースでいいかな
子供が生まれてからだって、いくらでも夢を追いかけられるもの・・・
(薔薇の画像はバタの奥様こと『花が好き』のkakoさんからお借りしております。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
では・・・次回40話を持ちまして
≪来夢生花店≫を完結させていただきます❤
あのね~~聞いて~~♪
第一王子が運転免許を取得いたしました~❤
明日は第二王子が私学の受験です。
明日も頑張ってほしいぞぉ~~!!
お持ち帰りはご遠慮ください。)
では・・・次回40話を持ちまして
≪来夢生花店≫を完結させていただきます❤
あのね~~聞いて~~♪
第一王子が運転免許を取得いたしました~❤
明日は第二王子が私学の受験です。
明日も頑張ってほしいぞぉ~~!!