その週の私のお休みの日・・・晴れの結婚式で着るドレスを選びに行った
母とお義母様とオッパ・・・更には父とお義父様まで現れ私は非常に焦ってしまった
やはりフラワー業界大手のイ家シン家のイベントになってしまうのね
でもなんだか私一人だけが蚊帳の外にいる様な気がして、結婚の実感が湧かない
『チェギョン・・・招待客のリストはできたか?』
『はい。これです。』
シン家の招待客リストをオッパに手渡すと、オッパはそれを大事そうに封筒にしまいこむ
『オッパ…本当に会場を明記しないつもりですか?』
『あぁそうするつもりだ。当日見てのお楽しみだからな。くくっ・・・』
くくっ・・・って楽しそうに笑っているけれど、何も聞かされていない状態の私は気が気じゃない
ドレスを選ぶ時になって、その想いはさらに強くなって行く
『あ・・・このドレス・・・裾を長く引き摺ってすごく素敵~♪ベールもこの位長いのがいいなぁ・・・』
ガンヒョンが着たようなドレスとはまたタイプが違うけど、私は自分が着た時に一番似合うだろうと思う
ドレスの前に立つと、≪これだけは譲らないオーラ≫を存分に発散させた
そのオーラはきっと両家の皆さんにも届いた筈・・・なのに・・・
『チェギョン・・・お式は真夏なのよ。このドレスでは暑いわ。』
お母さん・・・なんてこと言うの!娘の晴れの日の衣装くらい自分の好きなように決めさせてくれても・・・
だけど・・・それは母だけじゃなかった
『そうだよチェギョン。こちらの膝下丈のドレスなんかとっても涼しそうだよ。』
お父さん!!暑いとか涼しいの問題じゃないの!そんな理由でドレスは選ばないわ!!
なのにお義母様まで・・・
『まぁ~チェギョンさん、お父様の選んだドレス、すごく似合いそうよ。試着してみたらどうかしら~♪』
『そうだチェギョン・・・このドレス・・・素敵じゃないか。いっそのこと花冠を自作したらどうだ?』
オッパまでそんなこと言うの~?
渋々私は家族達が言うままにその膝下丈のウェディングドレスを試着した
うん・・・決して悪くない。でもな~~あの一目惚れしたドレスにどうしても目が向いてしまう
するとオッパは私のそんな気持ちを察したかのように、耳打ちして来たのだ
『チェギョン・・・あのドレスがどうしても着たいなら、後日写真撮影をこのドレスでしよう。』
『本当ですか?オッパ・・・』
『あぁ。ここのサロンで記念撮影も引き受けてくれる筈だ。手配しておくから・・・』
『はい・・・』
『だからこの場は君が折れて、このドレスに決めてくれないか?』
『えっ・・・・はい。解りました。』
本当は解っていないけど一応そうお答える
だって花嫁衣装を決める段階で喧嘩なんて嫌だもの・・・
私が手を掛けられるのはウェrディングブーケと花冠ね・・・
このドレスの感じじゃあ・・・小さくて可愛い感じがいいかも。そうだ!短いベールも花冠につけよう
私は心の奥に潜む・・・若干の不満を小物の捜索をすることで紛らわそうと必死だった・・・
やはりチェギョンはウェディングドレスさえも自分の好きにさせて貰えない不満を、胸に募らせているようだ
必死に笑顔を取り繕っているが、チェギョンを包む空気でその心情が伝わってくる
だが・・・母やイ・スンレさんが決めた様に、俺もチェギョンに内緒にしている挙式会場が俺達には一番
ふさわしい場所に思える
チェギョンに秘密になっているだけに彼女はなんの準備もできない
だがその分俺が、絶対に君を納得させるだけの演出をしようと・・・あちこちに掛けあい挙式の準備を進めた
招待状も仕上がり・・・それを発送した
その招待状が届いたギョンとガンヒョン夫婦は、挙式会場も書かれていない招待状に相当面食らったようだ
招待状が到着するなり、俺の元にギョンから電話が入る
『シン?元気か~~?』
『あぁ・・・とても元気だ。招待状が届いたのか?』
『うん届いたよ。意外と早く結婚決めたな~~♪』
『あぁ。お前たちを見ていたら早く結婚したくなった。くくっ・・・』
『そっか~~おめでとう♪ところでさ~~・・・挙式する会場も明記されていないし
集合場所がイ・コーポレーション前って・・・一体なんだ?』
『くくっ・・・ちょっとした仕掛けがあるんだ。』
『ふ~~ん。そこまでどうやって移動するつもりだ?』
会社の前から大型バスを出す。』
『へえ~~・・・なんだか手が込んだ事するんだね。』
『まあな。やはりフラワー業界に注目されている事だしな。』
『なんにしても当日は時間厳守で駆けつけるよ~~♪』
『あぁよろしく頼む。ガンヒョンにもそう伝えてくれ。』
『はいよ~~♪』
チャン・ギョン・・・とても能天気な友人だが、奴には時折救われることがある
なんとなく挙式に向けて不安になっている気持ちが吹っ切れた様な気がした
イ家の俺達の寝室になる部屋に続々とチェギョンの婚礼家具が届く
チェギョンは仕事帰りに毎日うちに寄り、片付けるのが日課となった
もう・・・いつ嫁いで来ても問題はない・・・
俺はその日が来るのを心待ちにしていた
挙式当日・・・俺はシン家にチェギョンを迎えに行った
あぁ・・・すごく綺麗だ。あの最初にチェギョンに出逢った時の感動が甦る
チェギョンは花冠に短いベールを組み合わせた物とブーケを大きな紙袋に入れ・・・
それを後部座席に置くと助手席に乗り込んだ
一見・・・純白のワンピースの華やかな物・・・そんなイメージのドレスだから助手席に乗っても何ら問題はない
『オッパ・・・どうですか?』
『すごく綺麗だ・・・』
彼女の身に着けているアクセサリーが目に入り、胸に熱いものがこみ上げる
チェギョンはブライダルサロンのスタッフが勧めた真珠のネックレスなどを購入せずに
俺が贈った薔薇モチーフの三点セットを身に着けてくれている
これ以上ないほど愛おしい・・・
やがて車はイ・コーポレーションに到着し、招待客達は次々とバスに乗り込んでいく
と言うか・・・会社の前に何台もの大型バスが停まってる?なんだかちょっとしたツアー旅行社の気分だ
バスが次々と目的地を目指して出発する
俺は用意していた物をチェギョンに渡した
『チェギョン・・・これを着けてくれるか?』
『へt?オッパ・・・これってアイマスクじゃ・・・』
『あぁそうだ。あ・・・別に・・・変な趣味は無いから安心しろ。』
『えっ・・・そんなことは///思っていませんが・・・///』
『とにかく着けて欲しい。会場までは内緒にしたいんだ。』
『は・・・はい~~・・・』
こうして俺はウェディングドレス姿にアイマスクをさせられた新婦を乗せ、挙式会場へと車を走らせた
母とお義母様とオッパ・・・更には父とお義父様まで現れ私は非常に焦ってしまった
やはりフラワー業界大手のイ家シン家のイベントになってしまうのね
でもなんだか私一人だけが蚊帳の外にいる様な気がして、結婚の実感が湧かない
『チェギョン・・・招待客のリストはできたか?』
『はい。これです。』
シン家の招待客リストをオッパに手渡すと、オッパはそれを大事そうに封筒にしまいこむ
『オッパ…本当に会場を明記しないつもりですか?』
『あぁそうするつもりだ。当日見てのお楽しみだからな。くくっ・・・』
くくっ・・・って楽しそうに笑っているけれど、何も聞かされていない状態の私は気が気じゃない
ドレスを選ぶ時になって、その想いはさらに強くなって行く
『あ・・・このドレス・・・裾を長く引き摺ってすごく素敵~♪ベールもこの位長いのがいいなぁ・・・』
ガンヒョンが着たようなドレスとはまたタイプが違うけど、私は自分が着た時に一番似合うだろうと思う
ドレスの前に立つと、≪これだけは譲らないオーラ≫を存分に発散させた
そのオーラはきっと両家の皆さんにも届いた筈・・・なのに・・・
『チェギョン・・・お式は真夏なのよ。このドレスでは暑いわ。』
お母さん・・・なんてこと言うの!娘の晴れの日の衣装くらい自分の好きなように決めさせてくれても・・・
だけど・・・それは母だけじゃなかった
『そうだよチェギョン。こちらの膝下丈のドレスなんかとっても涼しそうだよ。』
お父さん!!暑いとか涼しいの問題じゃないの!そんな理由でドレスは選ばないわ!!
なのにお義母様まで・・・
『まぁ~チェギョンさん、お父様の選んだドレス、すごく似合いそうよ。試着してみたらどうかしら~♪』
『そうだチェギョン・・・このドレス・・・素敵じゃないか。いっそのこと花冠を自作したらどうだ?』
オッパまでそんなこと言うの~?
渋々私は家族達が言うままにその膝下丈のウェディングドレスを試着した
うん・・・決して悪くない。でもな~~あの一目惚れしたドレスにどうしても目が向いてしまう
するとオッパは私のそんな気持ちを察したかのように、耳打ちして来たのだ
『チェギョン・・・あのドレスがどうしても着たいなら、後日写真撮影をこのドレスでしよう。』
『本当ですか?オッパ・・・』
『あぁ。ここのサロンで記念撮影も引き受けてくれる筈だ。手配しておくから・・・』
『はい・・・』
『だからこの場は君が折れて、このドレスに決めてくれないか?』
『えっ・・・・はい。解りました。』
本当は解っていないけど一応そうお答える
だって花嫁衣装を決める段階で喧嘩なんて嫌だもの・・・
私が手を掛けられるのはウェrディングブーケと花冠ね・・・
このドレスの感じじゃあ・・・小さくて可愛い感じがいいかも。そうだ!短いベールも花冠につけよう
私は心の奥に潜む・・・若干の不満を小物の捜索をすることで紛らわそうと必死だった・・・
やはりチェギョンはウェディングドレスさえも自分の好きにさせて貰えない不満を、胸に募らせているようだ
必死に笑顔を取り繕っているが、チェギョンを包む空気でその心情が伝わってくる
だが・・・母やイ・スンレさんが決めた様に、俺もチェギョンに内緒にしている挙式会場が俺達には一番
ふさわしい場所に思える
チェギョンに秘密になっているだけに彼女はなんの準備もできない
だがその分俺が、絶対に君を納得させるだけの演出をしようと・・・あちこちに掛けあい挙式の準備を進めた
招待状も仕上がり・・・それを発送した
その招待状が届いたギョンとガンヒョン夫婦は、挙式会場も書かれていない招待状に相当面食らったようだ
招待状が到着するなり、俺の元にギョンから電話が入る
『シン?元気か~~?』
『あぁ・・・とても元気だ。招待状が届いたのか?』
『うん届いたよ。意外と早く結婚決めたな~~♪』
『あぁ。お前たちを見ていたら早く結婚したくなった。くくっ・・・』
『そっか~~おめでとう♪ところでさ~~・・・挙式する会場も明記されていないし
集合場所がイ・コーポレーション前って・・・一体なんだ?』
『くくっ・・・ちょっとした仕掛けがあるんだ。』
『ふ~~ん。そこまでどうやって移動するつもりだ?』
会社の前から大型バスを出す。』
『へえ~~・・・なんだか手が込んだ事するんだね。』
『まあな。やはりフラワー業界に注目されている事だしな。』
『なんにしても当日は時間厳守で駆けつけるよ~~♪』
『あぁよろしく頼む。ガンヒョンにもそう伝えてくれ。』
『はいよ~~♪』
チャン・ギョン・・・とても能天気な友人だが、奴には時折救われることがある
なんとなく挙式に向けて不安になっている気持ちが吹っ切れた様な気がした
イ家の俺達の寝室になる部屋に続々とチェギョンの婚礼家具が届く
チェギョンは仕事帰りに毎日うちに寄り、片付けるのが日課となった
もう・・・いつ嫁いで来ても問題はない・・・
俺はその日が来るのを心待ちにしていた
挙式当日・・・俺はシン家にチェギョンを迎えに行った
あぁ・・・すごく綺麗だ。あの最初にチェギョンに出逢った時の感動が甦る
チェギョンは花冠に短いベールを組み合わせた物とブーケを大きな紙袋に入れ・・・
それを後部座席に置くと助手席に乗り込んだ
一見・・・純白のワンピースの華やかな物・・・そんなイメージのドレスだから助手席に乗っても何ら問題はない
『オッパ・・・どうですか?』
『すごく綺麗だ・・・』
彼女の身に着けているアクセサリーが目に入り、胸に熱いものがこみ上げる
チェギョンはブライダルサロンのスタッフが勧めた真珠のネックレスなどを購入せずに
俺が贈った薔薇モチーフの三点セットを身に着けてくれている
これ以上ないほど愛おしい・・・
やがて車はイ・コーポレーションに到着し、招待客達は次々とバスに乗り込んでいく
と言うか・・・会社の前に何台もの大型バスが停まってる?なんだかちょっとしたツアー旅行社の気分だ
バスが次々と目的地を目指して出発する
俺は用意していた物をチェギョンに渡した
『チェギョン・・・これを着けてくれるか?』
『へt?オッパ・・・これってアイマスクじゃ・・・』
『あぁそうだ。あ・・・別に・・・変な趣味は無いから安心しろ。』
『えっ・・・そんなことは///思っていませんが・・・///』
『とにかく着けて欲しい。会場までは内緒にしたいんだ。』
『は・・・はい~~・・・』
こうして俺はウェディングドレス姿にアイマスクをさせられた新婦を乗せ、挙式会場へと車を走らせた
(薔薇の画像は薔薇の奥様こと『花が好き』のkakoさんからお借りしております。
お持ち帰りはご遠慮ください。)
ぶはは~~40話でなんとか完結できそう、
頑張るぞぉ~~❤
お持ち帰りはご遠慮ください。)
ぶはは~~40話でなんとか完結できそう、
頑張るぞぉ~~❤