ピョルとテヤン君の新居は着々と工事が進んでいく・・・私とハン家の奥様は足繁く新居に出向き
その都度水回りのサイズを確認している
水回りは相当古い作りだったから、この辺りは総取り換えが必要ね
もちろんそこで生まれ育ったチェギョンさんの意見だって聞かないと、きっと寂しがるでしょうから・・・
サイズに合ったカタログを見せて相談もするつもり
抜かりはなくってよ
淡いピンクの壁紙で統一された部屋が完成した時・・・私達は窓枠のサイズもしっかり測った
今夜はテヤン君とピョルが新居のシステムキッチンや浴槽を選ぶ日なのよ
夜・・・我が家に集合なのよ~♪
ハン家の奥様にはこのまま私と一緒に来ていただきますけどね~おほほほ~♪
何気なしに私は窓の外を覗いた
この建物に隣接するビルと反対側の空き地に目を奪われたの
なぜならお店の前には確かにお客さん用の駐車場があり、この家にも二台は車が停められる
スペースがあるけど・・・
お隣の空き地にはもっと車が停められるわ~遊ばせておくなんてもったいない
ほほほほ・・・いいこと考えちゃったわ
あの土地の所有者を探して、話をつけましょう~おほほほほ~~♪
これからお客さんだってもっと増えるだろうし、この家に来たお客さんも気兼ねなく車が停められるものね~♪
密かに私はもうひとつ大きなプレゼントを見つけることができて、ほくほくした気分になっていた
ハン家の奥様と一緒に我が家に戻り、今日はチェギョンさんにお夕食の支度を任せ
私達はおしゃべりに夢中になっていた
そのうちにはハヌルとウォルが帰宅した
ハヌルとウォルはそれぞれに部活に夢中で、いつも帰宅は暗くなってからなのよ
そしてそのすぐあと夫とシンが帰宅する
これがいつもの帰宅パターンなの
ハン家の奥様をゲストに招き、私達は夕食を摂り始めた
ピョルとテヤン君はピョルのお店が閉まってからやって来るから、帰宅はきっと食事が終わった頃ね
『イ家の大奥様・・・本日のお料理はチェギョンさんがお作りになったんでしょう?とても美味しいですわ~♪』
『ありがとうございます♪たくさん召し上がってください。』
シンと並んだ向かいの席からチェギョンさんはハン家の奥様に微笑んだ
ハヌルとウォルは部活でクタクタになっているのか、おしゃべりもしないでひたすら食べ続けているわ
男の子の一番成長する時期だもの・・・お替わりの競争よ
それを見ていたハン家の奥様は、懐かしそうに目を細めたわ
『うちの孫たちもこんな時期がありましたわ・・・』
もう今では分別のある大人に成長してしまったもの、寂しいかもしれないわね
そのうちにはピョルがテヤン君を連れて帰宅して、一緒に食事を摂り始める
あぁ・・・ピョルはなんだかすごく綺麗になったわね
結婚前の一番いい時期・・・輝いている時間を過ごしているのだと、雰囲気からも感じられるわ
みんなの食事が済んで・・・汗臭いハヌルとウォルはシャワーに行ってしまった
私たちはリビングでお茶を飲みながら、カタログを吟味するの
その時・・・テヤン君が改まった口調で口を開いたのよ
『グランパ・お義父さん・グランマ・お義母さん・・・俺からひとつお詫びしたいことがあります。』
お詫び?一体何かしら・・・代表してシンが答えたの
『なんだね?改まって・・・』
『挙式の事なんですが、俺はハン家の次男です。兄を差し置いて先に結婚する以上、あまり派手には・・・』
あぁそうよね。テヤン君の気持ちもよくわかるわ
でもそこでハン家の奥様が、とんでもないと言わんばかりに反論した
『テヤン・・・何を言っているの?お相手はイ家のピョルちゃんなのよ。質素な挙式などできるはずないでしょう?』
それに便乗するようにシンまで口を開いちゃったわ
『ハン・テヤン・・・気持ちはわかるが、ピョルは我が家の一人娘だ。
できるだけ盛大に嫁に出したいと考えている。そんな親の気持ちを汲んでもらえないか?』
確かに・・・シンの気持ちもすごく理解できるわ
あらあら・・・テヤン君が困ってしまったじゃないの~~!
なんとかフォローしてあげないと・・・そう思った時チェギョンさんが口を開いたわ
『シン君・・・一人娘なのはわかるけど、ピョルはお嫁に出すのよ。
ハン家の意向に従うのが当然じゃないかしら。』
『だが・・・』
『シン君がピョルに対して特別な思いを持っているのは知ってる。でもここであまり大きな挙式にしてしまうと
テヤン君のお兄さんの時が大変だと言っているの。その辺り・・・譲歩するべきでしょう?
ピョルもテヤン君の考えに異存はないのでしょう?』
『うん。そんなに派手にされたら…困っちゃう。』
『シン君・・・テヤン君に任せましょう。いいでしょ?』
『そうだな。あとでハン・テヤンの立場が悪くなると…ピョルも肩身が狭いしな。』
『そうよ。テヤン君のおばあ様・・・我が家はテヤン君に従いますから。』
『そうですか?なんだか申し訳ないわ。』
『申し訳ないなんてことはありません。すべてピョルが嫁いだ後居心地がいいようにとの思いからですから。』
テヤン君の話が一件落着した後、私達はテーブルの上にカタログを置いて・・・全員で検討した後
二人に選ばせたわ
サイズはすべて完璧に合う物ばかりを用意したし、ちゃ~んとお値段の部分は黒マジックで塗り潰したから
ピョル達も値段を気にすることなく選択ができたはずよ
ほら~思った通りだわ
私とハン家の奥様が目を付けていたシステムキッチンがいいって言ったわ~~♪
これで決まりね
後はバスシステムを選ばせて~~♪この二つが家の中に取り付けられたら、次はカーテンと家電ね♪
挙式までやることは一杯だわ~!
気を良くした私は、つい今日思いついた事を言ってみる
『そうそうピョル・・・あのおうちのお隣、空き地になっているでしょう?
あの土地・・・私が購入しようかと思ってるのよ~♪』
『えっ?どうしてですか?』
『だって~~駐車場があまりにも狭いでしょう?あれだけの土地が遊んでいるんですもの。
お店のお客さんや自宅に来たお客さんが車を停められるスペースに丁度いいと思わない?』
『あ・・・確かにそうなんですけど・・・』
嬉しいけど遠慮がちにピョルは私を見つめたわ
『それに子供がたくさん増えたら、そちらの土地に家を建ててもいいしね~~♪』
そこまでご機嫌で私がしゃべり倒した時、思いがけず夫が口を出してきたのよ
『母さん・・・それは無理だと思う。』
『えっ?なぜなんですの?あなた・・・』
『持ち主が母さんに売る気がないからだよ。』
『えっ?・・・・・』
『あの土地・・・実はもう既に私のものなんだよ。』
『なっ・・・なんですって~~!』
『ピョルの結婚祝いにどうかなと思ってね。ははは~♪』
『きぃ~~っ!!』
やられた・・・やられたわ
まさか夫に先を越されるなんて思いもしなかったわ
『だって母さん・・・そうでもしないと私からピョルにお祝いが贈れないだろう?
家の改装費用は私を仲間に入れてくれそうにないし・・・』
あぁぁ・・・侮れなかったわ。我が夫殿は・・・
でもピョルとテヤン君は実に困惑しながら嬉しそうにしているから許してあげるけど、
まさかこの私が後れを取るなんて本当に抜かったわ~~~!!
こうして着実にテヤン君とピョルの新居は完成に近づいていく
そしてその年の暮れ・・・ハン家で二人の婚約式が行われたの
グランマシリーズは、あと三話で完結させていただきます。
なぜならブログ開設記念日がやって来るからですぅ~
(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
新しいお話は・・・初心に戻ろうかと思います❤
お楽しみbに~★
なぜならブログ開設記念日がやって来るからですぅ~
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