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Channel: ~星の欠片~
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グランマ隠蔽工作

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私の可愛い孫娘ピョルが、恋人のテヤン君と韓国芸術大学に入学して程なくしての事

夫が総帥を務めるイ財閥は、財閥全体での旅行に行くこととなった

まぁこれは例年の事

その年新たに入社したフレッシャーズとの親睦を深める意味もあり、毎年恒例で済州島のリゾートに出かけるの

昔は私も同伴させられることが多かったけれど、チェギョンさんがお嫁に来てからは

≪孫の面倒をみる≫という名目で私は参加しなくなっていったわ

その日がやってきて夫とシンが二泊分の荷物を抱え出掛けた後のことだった

自室で片付け物をしていたチェギョンさんを、ピョルが訪ねていたのは・・・

あら?珍しいことがあるものね・・・

部屋のドアは閉められていなかったから・・・私はつい部屋の入り口でこっそり聞き耳を立てちゃったのよ

だって~気になるんですもの~♪

そうしたら・・・

『ママ・・・お願いがあるんだけど・・・』
『なあに?ピョル・・・』

いつになく真剣なピョルの声が聞こえてきたのよ

私は更に心配になって、二人の会話に集中してしまったわ

『あのね・・・これからテヤン君とお出かけしてきてもいいかな?』
『ええ。構わないわ。』
『帰りが・・・遅くなっちゃいそうだから一泊すると思うんだけど・・・』

えっ?つまりお泊り?

まぁでも・・・二人もお付き合いを始めてから長いわ

その間一度だってこんなことはなかったし・・・大学生になったんですもの二人で遠出したいって気持ちもわかるわ

さて~チェギョンさんはなんて答えるかしら?

部屋の入り口は死角になっていて二人からは見えない・・・それをいいことに私は部屋の中に顔だけを忍ばせた

『ピョル・・・気持ちはわかるわよ。でも・・・パパがいない時を見計らってというのは、少し卑怯な気がするけどな。』
『ママ~~!だってパパがいたらそんなことできない。』
『その考え方が卑怯だと言っているの。』
『ママ・・・ダメなの?私だけだよ。お友達の家に泊まりに行くこともなく、彼とお泊りもしていないなんて・・・』
『ピョル・・・人は人、自分は自分でしょう?人がしているからって流行に乗り遅れた気になるのは変よ。』

あぁぁ・・・チェギョンさんの言っていることも尤もよ

それにピョルの言っていることもよくわかるわ

折角大学生になったんですもの、そういう楽しい時間だって過ごしたいはずよ

あぁぁ・・・そろそろ我慢できなくなってきたわ

私は身体全体を部屋の中に入れ、二人の元に向かった

『チェギョンさん・・・』
『お義母様!』『グランマ!!』

二人とも相当慌てているみたい

いやねえ・・・こういうレディーストークに私を混ぜないなんて~~~!

さすがにねガールではないという自覚はあるのよ・・・おほほほほ~♪

あらやだわ…二人共神妙な面持ちね

『ピョル~グランマに秘密を作るなんて・・・酷いじゃないの~?』
『あ・・・でも・・・あのっ・・・』

ピョルは相当困っているみたい

『チェギョンさん・・・シンがいたらピョルだって出掛けられないわ。こんなチャンスは一年に一度しかないのよ。
行かせてあげましょう。』
『あ・・・ですがお義母様・・・』
『チェギョンさんにもあったでしょう?シンとお泊りしたことだってあったでしょう?』
『いえっ!お義母様・・・私とシン君はお泊りだなんて・・・』

あ~そうだったわね。その当時の二人は道ならぬ恋だったのよね・・・

『だとしてもよ。ピョルは今まで一度だって、お友達の家に泊まりに行ったこともなければ、シンの事を考えて
デートの時だって気を遣って早く帰ってくるでしょう?折角の一番楽しい時期なのよ。
行かせてあげましょう。』
『お義母様・・・本当によろしいんですか?ピョルの外泊を許してしまって・・・』
『ええ。私が責任を取るわ。』

って言いながらどう責任を取っていいのかわからないわ。ほほほ・・・

『グランマ・・・本当に行ってきてもいいですか?』
『ええ。こんなことはたまにしかないのよ。折角のお出掛けなんだから、
時間を気にせず楽しんでくればいいわ。』
『ありがとうグランマ・・・』

でもその直後チェギョンさんはピョルに言い含めた

『わかったわピョル。ママも認めてあげる。でも・・・ちゃんと責任のある行動をしないとダメよ。』

あ~らチェギョンさん…そういうことは男の方に言わなきゃダメなのよ

それはあなたが一番よくわかっているでしょう?おほほほほ~♪

すっかり旅行の準備ができていたピョルは、満面の笑みでテヤン君の車に乗り込み出掛けて行ったわ



夜になって・・・やはり家族が三人も不在というのは寂しいものね

夕食の席が・・・ずいぶん空いているわ

ハヌルとウォルは夫とシンがいない事よりピョルがいないことを不思議に思ったみたい

『ママ~~ピョルは?』
『ピョルはお友達の家でお勉強しているのよ。』
『そっか~♪』
『僕~ピョルとお風呂入るから~帰るの待ってようかな~♪』
『ウォル・・・ハヌルと一緒に入りなさい!』
『はぁ~い・・・』

チェギョンさんも子供たちに嘘を吐くのは少し心苦しいみたいで、困った顔をしていたわ

そうしたら・・・虫が知らせたのかしら

家の電話にシンから電話が入ったの

『お母さん・・・変わりはありませんか?』
『ええ。何も変わりはなくってよ。』
『ピョルはもう帰宅していますか?』

ぴょ・・・ピョルのことは聞かないでぇ~~!

咄嗟に私は嘘を吐いたわ

『ピョルはメイドさんの運転で買い物に行ってもらっているのよ。』
『あ~そうでしたか。メイドと一緒なら安心です。』

本当はそうじゃないんだけど・・・やっぱりどこか疚しさが募ったわ


食事が済んでハヌルとウォルが入浴するため浴室に向かった後、私とチェギョンさんは食器を洗いながら

ピョルに思いを馳せた

『今頃どうしているかしらね~♪』
『そうですね。食事をして・・・楽しく過ごしている頃でしょう。』
『そうね。きっとそうだわ。なんだか明日が待ち遠しいわ~!』
『お義母様・・・私も同じ心境です。』

あぁ余計なことに妄想を膨らませないようにしようと思いながらも、どこか二人揃って顔が赤いのは・・・

やはりあらぬことを考えてしまうからなのね

チェギョンさんにもあったでしょう?そういう時・・・

私にだってあったもの~カビが生えそうな遠い昔にね。おほほほほ~♪




翌日の夕方・・・ピョルはテヤン君に送られて元気に帰宅したわ

もちろんチェギョンさんも私も、昨晩の事を問い掛けることはなく・・・ピョルの話に耳を傾けていたわ

さすがにね・・・ハヌルもウォルもいろんなことが分かる年齢になったから、二人の前で小旅行の話はしないピョル

それが賢明よ。うっかりハヌルとウォルの前で話してしまったら、それを二人がシンに話さない保証はないものね

そのあくる日夫とシンが帰宅して、家族が全員揃った夕食時、私は改めて家族のありがたみを感じたわ

ピョルとテヤン君の小旅行は、夫とシンにバレることなく事なきを得たの

そして毎年その日だけは、ピョルからの外泊許可申請が出されるようになったわ

私もチェギョンさんもその日は快く送り出すことにしたのよ

だって・・・鬼のいないときにしかピョルは外泊なんて許されないものね。おほほほほ~♪




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今日から次男君は、D様のところにアルバイトに行っています。
つまり・・・アタクシふぅちゃんと二人で晩御飯。
(帰宅が遅いため)
寂しいわぁ~~!
その反面気は楽だけど(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!

水曜日はホワイトデーのお話を書かせていただきますね❤






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