帰りの飛行機の中・・・私とハン家の奥様は興奮状態で楽しかった二日間の事を語り合った
『イ家の大奥様・・・思い切って出かけてよかったですわ。』
『本当に・・・とても楽しい思い出になりました。可愛い孫娘にも逢えたし・・・ほら、ご覧ください。
写真もいっぱいですの♪』
私がデジカメの画像を見せるとハン家の奥様もスマホの画像を見せた
『ふふふ・・・私もですのよ。』
あまり期待していなかった機内食も、ピョルに逢えた幸福感からか文句も言わずに食べたわ
『イ家の大奥様・・・今後ともどうぞよろしくお願いいたします。』
『私こそ~帰国してからも頻繁にお逢いしましょうね。』
『ええもちろんですわ♪』
共に留学した孫を持つ祖母同士・・・なんだか固い友情が芽生えてしまったみたいよ~♪
こうして畿内二泊現地二泊の私達の楽しいプチ旅行は終わりを告げた
飛行機から降りて荷物を受け取った私達は、うちの運転手さんの到着を待っていた
飛行機の時間は前以て知らせておいたから、そろそろ来てもいい頃よね・・・
そう思って辺りを見渡した時・・・聞き覚えのある可愛い声が空港内の喧騒の中に響いた
『グランマ~~~~♪』
あら?この可愛い声はウォル?さらに私は辺りを見渡した
するとp私に向かってゴム毬のように駆け寄ってくるウォルの姿が目に飛び込んだ
『ウォル~~♪』
あぁぁ・・・ダメよウォル!こんな人の多いところで走っては・・・そう思った瞬間、さすがね・・・
チェギョンさんがウォルを諭したわ
『ウォル~走ってはダメよ!』
『はいっ!!』
勢いのついたゴム毬のウォルはその場でバウンドするかのように足を止め、今度は慎重に一歩一歩私に近づく
そして私の前まで来ると私に抱きついた
『グランマ~♪』
『ウォル~~♪』
私はしゃがみ込みウォルの身体を抱き締めた
『グランマ~お帰り~♪』
『ウォル~ただいま♪』
ウォルに追いついたチェギョンさんは、ハン家の奥様に会釈をすると私に微笑みかけた
『お義母様・・・こちらにちょうど用事があったものですから、ウォルとお迎えに来ちゃいました。』
『まぁ~ありがとう。こちらはハン家の奥様よ。』
『はじめまして。チェギョンと申します。テヤン君にはピョルがとてもお世話になっているようで・・・
今回も義母と同行していただき感謝しています。』
『まぁ~そんなぁ。私の方こそ、イ家の大奥様に連れて行っていただいたような形なんですよ。
ピョルちゃんが別嬪さんだと思ったら、お母様とそっくりでしたのね。それにウォル君もよく似てらして・・・』
『ええよくそう言われます。さぁ・・・車に参りましょう。お送りいたします・』
チェギョンさんは私とハン家の奥様のお土産を一手に引き受け、車まで運んでくれたわ
おほほほほ・・・またハン家の奥様に我が家の株が上がってしまうわね
私達はチェギョンさんの車の後部座席に乗り込み、チェギョンさんは買ってきた土産をトランクに積むと
車を出発させた
助手席のウォルはジュニアシートから振り向いて、一生懸命私達に話しかける
ハン家の奥様はウォルのそんな様子に目を細めた
『イ家の大奥様・・・いいですわね。このくらいの子供って、たくさん元気をくれますね。』
『ええそうなんですの。ウォルは無邪気で屈託がなくて・・・可愛くて仕方がありませんわ。』
『大奥様が本当に羨ましいですわ。』
だったらお嫁さんにもう一人産んでもらったらいいのに・・・でもテヤン君の上にお兄ちゃんがいるくらいだから
無理かしらね・・・
やがてハン家の前に車が到着すると、私とハン家の奥様は別れを名残惜しんだ
チェギョンさんはハン家の奥様の荷物をトランクから降ろし、どうやら家までそれを届けるみたい
『お義母様・・・私、荷物を運んでお見送りしてきますね。ウォルと一緒に待っていてくださいますか?』
『ええ。チェギョンさん悪いわね。』
『とんでもない。』
ハン家の奥様の後を両手いっぱいの土産物を持ったチェギョンさんは、ハン家の敷地に入って行った
これで完璧に次回お食事をした時には、チェギョンさんへの賛美の嵐になるわね
おほほほほ~~♪
でも≪うちの嫁と来たら・・・≫は勘弁していただきたいわ
暫くウォルと久し振りのおしゃべりを楽しんでいたら、チェギョンさんが戻ってきたわ
再び運転席に乗り込んだチェギョンさんは、自宅に向かって車を発進させた
『お義母様・・・ピョルは元気にしていましたか?』
『ええとっても元気にしていたわ。実はね・・・ピョルにこっそり写真撮っていたのを見つかっちゃって
一緒にお食事できたのよ~♪』
『くすくす・・・見つからない筈ないですよ。ピョルは勘が鋭いんですから・・・
それにお義母様が大好きですし・・・』
『ピョルのおかげでとても楽しい旅行になったわ。それにね・・・空港まで見送りに来てくれたのよ。』
『えっ?本当ですか?』
『ええ。ちゃんと先生の許可をもらって、テヤン君と一緒に見送ってくれたの~♪』
『そうでしたか。ピョルもきっと嬉しかった筈ですよ。ところでお義母様・・・お土産の購入先・・・いいんですか?
お義父様やシン君にバレちゃいますよ。』
『もぉ~いいわよ。だってどうせお父さんやシンは行けないんだし~おほほほほ~~♪』
やがて車は自宅の敷地内に入って行く・・・
家に入った私はチェギョンさんにはその国特有のインテリア雑貨・・・ウォルには玩具を渡した
メイドさんたちにはお菓子だけど・・・もしかしたら数が足りないかもよ~~!
そのうちにはハヌルが帰宅し・・・お土産に買ってきた文具を渡すととても嬉しそうな顔をしてくれた
夜になって夫とシンが帰宅し・・・食事をしながらさりげなく土産を手渡してみる
二人にはネクタイよ。ちょっと派手だったかしらね・・・おほほほほ~♪
シンはしっかりその箱をチェックし、そのネクタイがピョルの留学先の生産であることを知って私に食い掛った
『母さん・・・一人でピョルに逢いに行ったんですか!ズルいじゃないですか!』
『シン・・・あなたはお仕事があるでしょう?』
そしたら夫も言う
『母さん・・・私だったら少しくらい休暇を取ってもよかったのに・・・一緒に行きたかった。』
全くどいつもこいつも・・・
『それで・・・ピョルは元気にしていたのですか?写真を撮ってきたんでしょう?』
『えっ?ええ撮ってきたわ。』
私はデジカメじゃなくスマホの写真をシンに見せた
デジカメにはテヤン君と一緒に食事するピョルや・・・四人で撮った記念写真が入っているんですもの
見せるわけにはいかない~~♪
そうしたら更にシンはスマホの写真を追求する
『この母さんと二人で撮った写真は、一体誰が撮ってくれたんです?』
そりゃあテヤン君に決まってるじゃないの~~♪とは言えないわよね
『寮のおばさんに撮っていただいたのよ。』
『そう・・・ですか。』
なんだか釈然としない顔のシン・・・でもそれ以上の追求は受けずに済んでよかったわ
チェギョンさんには~撮った写真ぜ~~んぶ見せたけど、夫やシンには見せられないわね
さぁ~あと二カ月とちょっとしたらピョルが帰って来るわ
ピョルが成長して帰って来るのが楽しみだわ
それまで私はハン家の奥様とお茶でも飲みながら、楽しかった旅行の話をして帰国の日を待ちましょう♪
ぶひぃ・・・投稿に三度失敗するなんて
初めてです・・・
最初投稿した時間から一時間も経っちゃったよ。