翌日の夕方・・・私とハン家の奥様は二人を迎えに寮に向かった
ピョルだわ~♪ピョルとテヤン君は私達に向かって手を振る
『ピョル~~♪』『テヤン~~♪』
同時に駆け出す私達・・・寮の前で熱い抱擁を交わす・・・とはいってももう今は私よりピョルの方が
断然背が高いのよ
もちろんハン家のテヤン君もね
『もぉ~グランマ・・・せっかくここまで来たのに、声も掛けずに帰るなんて反則ですぅ~~!』
『だってぇ・・・』
非常にバツが悪く口ごもる私・・・でもピョルと面と向かって逢えた嬉しさは隠し切れないわ~♪
『グランマ~お食事に行きましょう♪』
『そうねピョル、でもグランマはこの辺りに土地勘がないから、美味しいレストランとか予約はできなかったわ。』
『私とテヤン君が案内しますから~♪』
私達は孫達の案内でちょっとお洒落なレストランに入って行った
『ピョル・・・このお店はよく来るの?』
『まさか~~!私達が行くのはせいぜいファストフードですよぉ。ここはこの辺りでも有名なお店なんです。
一度も入ったことないけど~あはは~♪
でもグランマ・・・テヤン君にはいつもご馳走して貰ってるんです。今日はグランマに甘えちゃっていいですか?』
『もっちろんよ~~♪』
外食がファストフードばかりだなんて、栄養が偏ってしまうわ
まぁ普段は寮の食事を食べているんだろうけど・・・
『今日は何でも好きな物一杯食べて頂戴ね~♪』
『わぁ~い♪』
四方に椅子が置かれたテーブルに案内された私達・・・ピョルとテヤン君は早速メニューを見て注文を始めた
二人に任せておけばきっと大丈夫ね
『え~っ・・・サラダはメインの付け合わせに野菜がついて来るからいらないよ。』
『テヤン君それじゃあダメなんだよ。この温野菜のサラダも食べよう。』
あら・・・テヤン君ったらピョルにダメ出しされてるわ
女性が強いのはイ家の家系かしら~まるでチェギョンさんをみるようだわ~おほほほほ~♪
でも・・・こんなところをシンが見たら大変ね
シンはもうテヤン君に警戒心しか持っていないもの
しばらく楽しく談笑していると、どうやら食事が運ばれてきた様だわ
まぁっ!私達には柔らかく煮込んだお肉料理ね。気が利いてるわ
ピョルとテヤン君はステーキをメインのコース・・・私達にも煮込み料理のコースを注文したのね
昨晩ハン家の奥様と飛び込みで入ったレストランは、やはりどうってことがなかったからとて群れしいわ
『『いただきます。』』
食べ始めたと同時にピョルはボーイに、私たち二人に紅茶を出してくれるようお願いした
すぐにボーイは温かい紅茶をポットに入れて持ってきたわ
それを見ていたハン家の奥様は感心した表情で目を細めた
『まぁ・・・ピョルちゃんはさすが女の子ですね。気が回ること・・・』
食事をしながらも何かと皆の世話を焼きたがるピョルを見て、相当羨ましくなったみたいよ
『あはは~テヤン君のおばあちゃん、ただお茶を頼んだだけじゃないですかぁ・・・』
『ううん。そんなことないわ。うちには男の子しかいないから、大奥様が本当に羨ましいですわ。』
あら・・・ハン家のお孫さんは男の子ばかりなのね
おほほ~~いいでしょ。あげないわよ
『ピョルは目に入れても痛くないほど可愛い初孫ですから~おほほほほ~♪』
『先程から見ていましたが、ピョルちゃんは本当にしっかりしていて・・・きっとお母様の躾がよろしいんですわ。
うちのテヤンに見習わせたいくらい・・・』
『ええ。うちのチェwギョンさんがピョルをこんないい子に育ててくれたんですの。
感謝してもしきれませんわ。』
『お嫁さんをそんなに褒められるなんて・・・大奥様は幸せですわ。うちのお嫁さんと来たらあの通りで・・・』
あらやだっ!テヤン君の前で母親の悪口はいけないわ!
私はハン家の奥様の腕をそっと突いた
『あ・・・あら私ったら失礼いたしました。でもテヤンは祖母の欲目じゃなくてもとてもいい子だと思いますわ。
父親に似て気持ちは優しいし、何より次男ですからね~ピョルちゃんいかが?』
それを聞いたテヤン君は顔を赤らめてハン家の奥様に抗議した
『ばあちゃん!』
『あ・・・テヤン、余計なことをごめんなさい~うふふふふ♪』
でもいいことを聞いたわ
テヤン君が次男だなんて・・・
あのきついご婦人と一緒に住むことはなさそうだし、一考の価値はあるかもね
大丈夫よハン家の奥様・・・二人はクリスマスプレゼントを交換する仲ですもの、
そのうちステディな交際に発展するかもよ~♪
まぁそうなった時には。父親のシンの対応が不安ですけどね~おほほ
なんたって嫉妬深いから、あの子ったら・・・
和やかに食事をしそろそろ食べ終わる頃、ピョルったらまたテヤン君にダメ出し?
『テヤン君・・・サラダも食べなきゃ・・・』
『野菜はあまり好きじゃないんだって!』
『寮の食事もそうやって残すでしょ?今日はグランマのおごりなんだから、ちゃんと食べないと叱られるよ!』
あら・・・人様のお孫さんを叱るなんて・・・しないわよ~♪
でも一応ピョルの顔を立てて私はテヤン君を無言で見つめた
『あ・・・はい、食べます。』
必死に温野菜のサラダを口に運ぶテヤン君・・・
それを見ていたハン家の奥様は満面の笑みを浮かべると感心して呟いた
『まぁ・・・テヤンったらピョルちゃんの言う事なら聞くのね。
ピョルちゃんが一緒だったら、私はとても安心できるわ。』
いやきっとそれは・・・私の無言の抗議のせいね。おほほほほ~♪
デザートもたくさん食べて満足した私達・・・ハン家の奥様も私も十二分に孫不足を解消できた
寮の前まで二人を送って行った時・・・私達は互いの孫の手を握り別れを惜しんだ
もうこれで十分・・・あと二カ月ちょっとピョルの成長を楽しみに大人しく待っていられるわ
ホテルまで二人で歩きながら、私達は興奮冷めやらない様子で語り合う
『イ家の大奥様・・・先ほどはお見苦しいところをお見せして申し訳ありません。』
『いいえ~~ハン家の奥様、うちのピョルこそなんだか仕切っているみたいで・・・おほほ・・・』
『いいんですのよ。女の子はあのくらいしっかりしていて当然なんです。大奥様が本当に羨ましいですわ。』
目を細めたハン家の奥様・・・この目はテヤン君の嫁にピョルをロックオンした目に違いないわ
まぁでも・・・そんなことは当人同士の問題だしぃ~ピョルとテヤン君に任せましょう
その後私達は愛する孫たちと食事をした興奮状態のまま・・・ホテル内の土産物店でごっそり土産物を買い込んだ
あら?よく考えたら私達・・・ここに来ているのは秘密じゃなかったかしら?
まぁ~そんなことはなんとでもいいわけが付くわ~おほほほほ~♪
翌日ホテルを引き払い、空港に向かった私達
搭乗時間はもう目の前・・・搭乗手続きを済ませ、ゲートをくぐろうとした瞬間・・・
『グランマ~~♪』『ばあちゃ~~ん♪』
うわ・・・信じられないわ
この声は最愛の孫娘の声・・・私達は同時に振り向いた
すると息を切らせたピョルとテヤン君がそこに立っていた
『どうしたの二人共・・・』
『学校は?』
そう問い掛けた私達にピョルとテヤン君は答えた
『ちゃんと先生に行ってきたよ。』
『ばあちゃんを見送りに行くって・・・』
もう一度顔が見られるとは思ってもみなかったわ
私はピョルの身体をしっかり抱き締めた
ハン家の奥様も同じようにテヤン君を抱き締めた
『じゃあ帰るわねピョル。』
『気を付けて学校に戻るのよテヤン。』
握りしめた手を離し私に手を振った時、ピョルは少し涙ぐんでいた
やはり見送る方が寂しいのかしらね・・・
ピョルとテヤン君に見送られ私達は帰りの飛行機に乗り込んだ
もう寂しくはないわ。だって・・・ピョルはあと二カ月と少しで戻って来るんだもの~♪
あ~~テンションマックスのグランマにはならなくて
すまんですぅ(≧▽≦)ノ”ギャハハハ!
雪が降りだしそうですね。
雪の予報が出ている地域の皆様
どうか被害がありませんように・・・
今日グランマの更新をしてしまったので
明日は大奥にします。
来週からはいつも通りで❤